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PLANETS School 課題

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文章を添削してくれるPLANETS Schoolを受講していたときに書いた記事です。
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記事一覧

ロシアで出会った人たちの気持ちは、全然わからないままだった

ロシアで出会った人たちの気持ちは、全然わからないままだった

感染症も戦争も始まる前のロシアに降り立ったことがある。滞在時間はたったの1時間。空港の中だけの出来事で、正確にはロシアの大地を踏んですらいない。だけど、一生忘れられないくらいに散々なめにあった。

2019年の9月、1年間のイギリス留学を終え、夫と娘と3人で日本に帰国することになった。そこで購入したのがモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港乗り継ぎの、アエロフロート・ロシア航空の航空券だった。言い訳

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発表しない芸術活動のススメ

クラリネットを始めてわずか2年余りの吹奏楽部員だったとき、初心者集団の中学生にはとても吹きこなせないような「難曲」でコンクールに出場した。若さゆえの体力と根性に物を言わせ、ありあまる時間のすべてを注ぎ込み、たった7分の曲のために部員全員で毎日何ヶ月もの練習を重ねた。一音ずつ音をとり、つなぎ合わせ、テンポを上げた、青春の断片を押し込めたような一曲を、広いホールで三度演奏した。いつもと違うステージ、照

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車椅子のみいちゃんが亡くなった

車椅子のみいちゃんが亡くなった

小学生のとき、同じ学年に車椅子に乗っている女の子いた。仮にみいちゃんと呼ぶことにしよう。

みいちゃんは一人だけ別のクラスだった。当時、「特殊学級」と呼ばれていたみいちゃんのクラスに、わたしはときおりクラスメイトといっしょに遊びにいった。同じ教室で授業を受けたことはなかったし、みいちゃんがわたしたちのクラスに来たこともなかったので、何がきっかけでいっしょに遊ぶようになったのかは覚えていない。わたし

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「いつものおやつ」ができるまで

「いつものおやつ」ができるまで

最近急激にはまったことがある。おやつづくりだ。きっかけは、なかしましほさんが「らくちんアップルパイ」のレシピツイートを目にしたことだった。

わずか1ツイートに、アップルパイのレシピがおさまっている。パイといえば、作るのが面倒なお菓子の代名詞だ。あのサクサクのパイ生地を作るためには、何度も生地を折り畳む作業が必要で、手間も時間もかかる。アップルパイなんて、「世界一面倒」の代名詞だといってもいい。そ

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空いっぱいの気球に感動! 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ

空いっぱいの気球に感動! 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ

2018年にイギリスの南西部の街、ブリストルに留学していた。現地で知ったのだが、ブリストルは熱気球の街だった。成り行きで大学の熱気球部に所属することになったのだが、帰国する頃にはすっかり熱気球に魅了されていた。日本でも熱気球を楽しむことはできるのだろうか。

調べてみると、佐賀県で毎年、アジア最大級の熱気球イベント、「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が開催されていた。今回は、気球の魅力とと

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憧れが等身大になり、恋が始まる『海がきこえる』

憧れが等身大になり、恋が始まる『海がきこえる』

日本テレビ開局40周年記念番組として放送された『海がきこえる』は、スタジオジブリの長編作品で、唯一のテレビアニメである。宮崎駿や高畑勲が関わらない初めてのジブリ作品で、制作のクレジットは「スタジオジブリ若手制作集団」。売れっ子作家であった氷室冴子の同名の小説を原作としており、当時のジブリとしては初の学園ものでもある。海にほど近い高知の進学校を舞台に、当時の時代の空気がリアルな風景とともに克明に描き

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ロボット初心者の妻が、クレイジーおもちゃオタクの夫に腰を据えて話を聞いてみた

ロボット初心者の妻が、クレイジーおもちゃオタクの夫に腰を据えて話を聞いてみた

私の夫である池田明季哉(いけだ あきや)は、「クレイジーおもちゃオタク」を自称する、デザイナー&小説家です。所持しているロボットおもちゃは優に100を超え、自室の棚にはロボットがずらり。Twitterには大長編の自作のロボットおもちゃストーリーを投稿しています。

▲自作のおもちゃストーリー。読み切るのは大変な長さです。

さらに、Twitter上でロボットおもちゃの「非公式ファンイベント」まで主

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米澤穂信と青春の残り香

米澤穂信と青春の残り香

小学生の頃から本の虫だった。朝、登校と同時に図書館によって本を借り、昼休みには読み終わってしまうので別の本を借りにいく。上級生の図書委員に「同じ日にはもう一冊は借りられない」と言われて「そんなのルールに書いていない」と食ってかかるような子どもだった。

好き嫌いなくなんでも読むのだが、特に気に入っていたのはミステリだ。今では主要な作品は大方読み終わり、よくあるトリックが出てくると「このタイプか」と

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いいパン屋の近くに住む幸せ

いいパン屋の近くに住む幸せ

数年ほど前に渋谷区のはずれにある富ヶ谷に住んでいた。代々木八幡と代々木上原と駒場東大前の3つの駅のちょうど真ん中あたりで、どの駅からも少し遠い。自宅から目と鼻の先には首都高速中央環状線の富ヶ谷インターチェンジがあり、トラックが行き交う三車線の広い道路の脇には新旧のマンションが立ち並ぶ。殺風景で、ここには何もない。そんなふうに言われることもあるけれど、私は富ヶ谷が好きだった。

じつは、富ヶ谷はパン

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フレンチからラノベ、そして日本の「アタラクシア」——『アタラクシア』を読んで

フレンチからラノベ、そして日本の「アタラクシア」——『アタラクシア』を読んで

タイトルである「アタラクシア」は、ギリシアの哲学者エピクロスが説いた、欲望から解放された「心の平穏な状態」である。金原ひとみはこの小説で、「平穏」を求めながらも欲望にまみれ、もがきながら生きる人々を巧みに描いている。
 その中心にいるのは、フランス帰りの元モデルである由依だ。現在は翻訳家として働く彼女は、ブランド品に身を包み、同性からも憧れられる、周囲に流されない洗練された女性として描かれる。彼女

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