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#245 期待リターンII
低金利環境下での投資戦略と銘打っているが、本書の内容はより普遍的な内容になっている。資産クラスのプレミアム、スタイルプレミアムの源泉とそれらを用いてポートフォリオを構成する際の必要となる知識が学術的および実務的にも精通した筆者によってまとめられている。期待リターンも読もうと思う。いか、本書から内容の抜粋。
・バリュースタイルプレミアムの分けは、情報への遅れた過剰反応、価格に関係なく優良企業を投資
#244よろこびの書
絶望の中にあって一番困難なことは希望を持つという選択をすること。生まれや境遇に限らず、現状を受け入れた上で喜びを自ら育むことの大切さを教えてくれる一冊。以下心に響いたポイントを書き出してみました。
・喜びは幸せよりも遥かに大きい。幸せは往々にして外部の状況次第とみなされるが、喜びはそうではない。
・窮地に追い込まれることなく困難と向き合い、胸が張り裂けることなく悲嘆を味わうのです。
・外的な
#243アセットアロケーションの最適化
運用する上でいつも参考になる内容を提供してくれているロバートカーバーによるアセットアロケーション最適化の本。学術的な知識が裏付けにありつつも、現実的に対処するためには何がベストであり得るかを解説してくれるのは非常にありがたく、現実的な知識が真の知識とはこのことだろう。
アセットに限らず、戦略の配分を決める際にも参考にしていきたい。
・金融市場は複雑であり、価格を予測すること、期待リターンを見積も
#242増田のブログ
CCCの創業者の増田さんが従業員宛に書いていたブログの数々が書籍になっていたので読んだ本書。自らがリスクをとり先陣を切ってきたからこそ見えてくる景色があるのだろうし、自身の言葉で紡がれた一つ一つの言葉には深みを感じる。希望ってやつは絶望を見た人にしか見えてこないのかもしれないという言葉にとても共感した。そのほか本書から抜粋。
・甥っ子や姪から見たおじさんの増田が、彼らの生き方の参考になればと彼ら
#241 PARANOID SURVIVE
HARD THINGSの中で紹介されていた、生き抜くための経営という視点から書かれた本書。次なる10Xの変化が何かを自分のポジション抜きに客観的に考え続け、出てきた答えに対して適切な動作をするということは、Unlearnをし続けるということとも関連しているのではないかと感じた。自分自身も、現状のポジショニングから、次なる変化のめが出てきた時に、初期バージョンの罠に陥ることなく、自分自身をアップデー
もっとみる#240 HARD THINGS
起業家として、投資家として活躍しているベン・ホロウィッツによる、起業家時代の数々の困難を赤裸々に描写した本書。CEOとして会社を率いることのリアルが描かれている。起業家の第一法則として、困難な問題を解決する法則はないというふうに表現していたが、その中で最善の策をとっていくことが会社の舵取りをするのに一番大切な資質になる。困難でもうどうしようもないとなった際に、その中で自分ができるベストな方法は何か
もっとみる#239 The Art of Learning
神童としてアメリカチェス界を席巻し、太極拳でも優れた成果を出した筆者の意識的学習法が書かれてる本書。数々の修羅場を潜ってきた筆者だからこそかける幾多もの戦いの中での心理的要素や外的要素との向き合い方は参考になるし、ここまで詳細に言語化をすることができるだけでもプロ中のプロなのだということが身にしみてくる。学習というのは基本の型を繰り返し、その動作/所作の奥に流れるものと一体になることだというような
もっとみる#237, 238 反脆弱性 上・下
反脆弱という概念に初めてふれたが、投資戦略や自らのキャリアを創出していく際に欠かせない概念なのだと思う。変動性があるからこそ逆に強固になる、ばらつきを味方につけられる設計は、会社、チーム、人間関係にも応用のきく概念であり、これから自分が物事を見るときに鍵となる考え方を渡してもらった気がする。
・衝撃を利益に変えるものがある。そういうものは、変動性、ランダム性、無秩序、ストレスにさらされると成長す
#236 逆転の思考法
JPM AMで30年間日本株運用を行ったかたが書いた本書。リターンを狙う上で気を衒っているようで実は自分の中にある王道ルールを確立しそれを実直に守り続けたからこその結果なのだろうと思う。これからの日本がどのようになって行くかは分からないがサイクルの存在には常に目を光らせておく必要がある。
・1950年から1989年までは、日本の株価がアメリカを20倍近くout performしていた。1990年
#235 一流投資家が人生で一番大切にしていること
世界の一流投資家を一流投資家たらしめるものは何かという問いへの現実的な答えを与える事を目標とする本書。一流とそれ以外を分けるものの中には、自分の得意なフィールドを選ぶこと、意思決定のプロセスを可能な限り簡潔にする事、投資対象に関して十分な知識を得ること、自分の投資がうまくいかないとすれば、どのような原因によるものかを考え尽くすこと、継続的に学び向上すること、自分自身が(もしくは投資プロセスが)安定
もっとみる#233 LIFE SHIFT
寿命が継続的に長くなり、技術も累乗で進化することが見込まれる世の中においてどのような戦略を持って戦えば良いかを考えさせてくれる本書。挑戦する中での学びは学習期間でもあり仕事期間でもある。今までよりもますます自分の知識をアンラーンし、精錬させていくことが必要になるのであろうし、無形資産に関してもさらに目を向けていき、自分の人生をより長い期間主体的に生きていくために活用をしていく必要がある。
・人生
#230ヘッジファンド
・お金儲けがしたいのか、もしくは自分の信条が正しいということを示したいのか。1990年代には、ソロスはどちらの人格が主体であるべきかを確信していたが、それまではどちらにも難しい局面であった。
・従来の投資家が避けてきた新興国への資金供給手段をヘッジファンドは担った。
・市場は振子のように揺れるのではなく、クレーンに吊るされた鉄球のように揺れて経済を荒廃させることがある。
・中国市場が台頭し始