#233 LIFE SHIFT

寿命が継続的に長くなり、技術も累乗で進化することが見込まれる世の中においてどのような戦略を持って戦えば良いかを考えさせてくれる本書。挑戦する中での学びは学習期間でもあり仕事期間でもある。今までよりもますます自分の知識をアンラーンし、精錬させていくことが必要になるのであろうし、無形資産に関してもさらに目を向けていき、自分の人生をより長い期間主体的に生きていくために活用をしていく必要がある。

・人生の寿命が大きく伸びている時代においては自分の人生設計も変わってくる。教育、仕事、引退という3ステージから、人生はマルチステージになる。また人々の一斉行進も終わる。

・お金で買えない健康、友情、愛情が重要な要素となってくる。

・新しいライフスタイルを築くための投資、新しいスキルを身につけるための投資が必要になる。

・政府は、生涯を通じて生き方と働き方をどの様に修正するかが重要な意味を持つ様になる。

・2007年の子供が達成する寿命は100歳を超えるだろう。

・人生の無形資産には、生産性資産としてスキルと知識、そして判断力、創造力、評判(後半は本人についての評判)が含まれる。

・大きな経済的価値を生む複雑な課題を実行するプロセスでは大抵、他の人たちとの相互依存関係が不可欠だ。

・人生の物語が一貫性を保つためには継続性と因果関係の両方の要素が欠かせない。

・新しい経験に対して開かれた姿勢をもつこと。

・自分についての知識を深め、新しい経験に対して開かれた姿勢を持つことにより、どの様な選択肢を選んだ場合にどの様な結果が待っているかを予測できる様になる。

・自分がどういう人間なのか、何を大切にするのかが明確になれば、人生の多くのステージに一貫性を持たせられる。自分の過去と未来をつなぐ一貫したストーリーを持っている人は、幾つものステージに移行することに伴うリスクを抑えることができる。

・複数のステージがあることを前提に生きる必要がある。

・物事を生み出すこと、そしてそれを通じて、障害を克服できる行動志向の人という評判を確立すること

・夫婦関係も取引的性格を持つ従来の夫婦関係とは異なり、その関係自体が双方に恩恵をもたらすからこそ維持される夫婦関係が出てくる。

・寿命が長くなった世界の中で新たな生き方を実践し、変化に適応するためには国家、企業、そして何よりも個人による実践が欠かせない。


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