#236 逆転の思考法
JPM AMで30年間日本株運用を行ったかたが書いた本書。リターンを狙う上で気を衒っているようで実は自分の中にある王道ルールを確立しそれを実直に守り続けたからこその結果なのだろうと思う。これからの日本がどのようになって行くかは分からないがサイクルの存在には常に目を光らせておく必要がある。
・1950年から1989年までは、日本の株価がアメリカを20倍近くout performしていた。1990年から2022年までは、逆にアメリカが日本を16倍近くout performしていた。
・グローバリゼーションはアメリカに発展途上国からデフレ輸入を可能にしたが、それも終わりを迎えつつある。
・日本の株式市場145年の歴史で見ると、長い上昇トレンドをつけるのに40年近くかかっている。その後の23年ほどの下落がある。今きっかけとしても良いタイミングなのではないか。
・日本の勤労者世帯の中央値は1200万円いかない程度。NISA枠に十分に収まるのである。
・株価にとって利益の変化率と認識にギャップある時が利益を出すきっかけとなる。
・テクノロジーのサイクルは開発、高付加価値、普及、日用品化の順に15年ほどでまわる。
・コモディティサイクルは需要に追いつくための供給増加のための投資に20年近くかかりこれもサイクルを形成することになる。