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#お茶
毎日「違う季節」を生きるということ
日中だと人に見つかるので,日が沈んでから大学内の柿を収穫した。春が来れば,テニスコート横の山菜を摘みにいく。冬至には柚子饅頭,バレンタインにはハート柄の羊羹を作った。
それらを食べたあと,抹茶が一服出てくる。
私たちは,それも「茶道」と呼んでいた。
茶室の季節はちょっと変その茶道同好会では毎週金曜日に,飲み会に行かずにお茶を飲む。
茶菓子を買うのは私の仕事だった。通常の茶道では季節を先取りし
「好きなこと」で生きなくても,「自由」に生きられると思う。
「好きなことで生きていく」時代は過去のことどうやって「好きなこと」を人生に組み込むか考えていたら,就職が遅れた。
大学院では,熱心に茶道をする社会人を研究した。彼らは会社員をしながら茶道教室や団体を主宰したり,脱サラして茶人専業になったりした人たち。
つまり趣味を趣味以上にした人々に,会えるだけ会ってきた。
現代茶人を研究する程度には茶道に疑問があったし,お茶が好きだったのだと思う。
院
専門家の知識は誰のため?
上記のイベントで,作家であり料理家の樋口直哉さんが話されていた以下の言葉について,少しだけ。
「料理=素材×調理×調味」一度「〇〇の人」と記憶されると,「あなたにとって〇〇とは」と質問されるようになる。納得感もしくは意外性を与える返事を期待されている。
ただ,理解や共感を得るには,まずもって相手を置いてけぼりにしないことが重要だ。
「〇〇は〇〇でしょ」と思っている相手と自分との距離を縮めるため
修論をnoteで公開してよかったこと
修論をnoteで公開するまで修論が完成したのは去年で,学術誌に載せるように指導教官に勧められ,査読が通って2018年の春に出版されることになった。
いざ春になると,出版された学術誌3部と,自分の記事部分だけが印刷された抜き刷り30部が送られてきた。
「30部も!」と思ったが,ふと我に返る。
学術誌は全国の大学図書館などに置かれるはずで,興味のある人には読まれるはず(現代の一般茶道修練者の研