死について考える人は個性的か?|映画『時々、私は考える』感想
「愛子ちゃんは何か勘違いしてるけど、世の中すごい人ばっかりじゃないよ」
と夫に言われたタイミングで観た映画。登場人物が全員見事に「すごくない人」しかいない。
主人公はアラサーくらいの女性。人付き合いゼロ、趣味ゼロ、生まれてから就職までずっと同じ港町に住んでいて、10人弱の社員が彼女の世界の全て。幻想的な死の妄想に耽るぐらいしかやることがない。そこに1人のフレンドリーな男性が転職してきて親しくなるが…というあらすじ。
個性や多様性を喧伝されすぎて何が個性なのか完全に見失った