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蛸文(たこふみ)
2024年1月27日 16:24
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆☆☆〜「詭弁論理学」の姉妹編〜以前読んで非常に面白かった「詭弁論理学」の姉妹編である本書。「詭弁論理学」と同じく非常に面白くためになった一冊であった。本書は自然世界、数学、言語など様々な世界での逆説(パラドックス)を紹介して、それらについてキチンと考察するものである。例えば、有名な「アキレスと亀」。一定の距離離れた亀をアキレスが追いかける場面で、亀とア
2024年1月19日 19:36
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆☆「なるほど高校数学 ベクトルの物語」に引き続き、最近気になって読み始めている「なるほど高校数学」シリーズ。本書のテーマは数列である。数列と言えば、学生の時の試験においては「初項a、公差rの等比数列を求めよ」とか、「等比数列の1からnの和を求めよ」とか、そんな問題が出てたような気がする。数学全体としても地味な位置にあり、ほとんどの人がそんなものがあったこと
2024年1月16日 21:59
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆〜僕の中の村上春樹について〜さて、村上春樹は学生時代にいくつか読んだ。と言っても、内容はほとんど覚えていない。読んでいる間はその気取った文章を追って幸福を感じていたし、寝食も忘れて夢中になって読んでいたのだが、読み終わるといつも僕の中に何にも残らないことに気づく。いつしか「村上春樹は時間の無駄だ」と僕自身も気取ったようなことを言い始め、読むのをやめた。そ
2024年1月14日 08:45
オススメ度(最大☆5つ)☆☆☆〜統計学の純粋な面白さを〜本書はいわゆる「統計学の入門書」である。しかし、著者は本書を「統計学の案内書」と表現しており、「統計学ってこういうものですよ」という内容の一冊である。数式なんかも飾り程度に出てくるだけで、「統計学って何やってるんだ?」に答える一冊である。現在進行形で統計学を勉強中の人にとっては、「今さら入門書か…」と思うかもしれないが、働き出してか
2024年1月2日 19:51
オススメ度(最大☆5つ)☆☆〜劣化版「オイラーの贈物」〜タイトルを見て「マジで!?」と思った。以前、「書評が書けなかった本たち」という記事で「オイラーの贈物」という本を読んで、「キチンと全部理解できなかった」という感想を書いたのだが、まさか、それよりももっと簡単にオイラー公式を解説するという本に出会えるとは思わなかった。しかも、「オイラーの贈物」よりもかなり薄いのである。まぁ、薄い本で