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木曜日の朝に。season2

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とある家族の木曜日の朝を、もっさんもっさんの寝ぐせ頭でおとどけします。ふらりとのぞいてみてください☕️ #木曜日の朝に
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木曜日の朝に。season2-14

木曜日の朝に。season2-14

「おはようございます」

アラームがなる前に目が覚めて、でもあっさりお布団から出る勇気はなくて。もぞもぞと、片目で光る画面を見ていた…。二階で三女の起きた音がして、うーんと伸びを一つして、お布団からようやく出る。

くつ下を穿いて、ストーブに火を入れて、階段で三女と猫とすれ違いながら「おはよ~」と言って、まだぐっすりな二女を派手に起こす。

「おはよ!ねぇ、〇〇(二女)、おはよ!ねぇねぇ」
と掛け

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木曜日の朝に。season2-13

木曜日の朝に。season2-13

「おはようございます。」

アラームは確かに自分で止めた。
次に鳴ったアラームは、そこから15分後の隣の布団からのもの…ハッ!
慌てて起きて、洗面所でおでこ丸出しの三女に、短めの「おはよ」を言って、素早く靴下をはき、二階へダッシュ。
「おはよ!おはよ!時間ない!時間ない!」
と、二女がムクっと起きるのを確認して、階下へもどり、白湯をトポトポと入れる。
ここ二日、レモンをきらしている。

「海鮮お味

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木曜日の朝に。season2-12

木曜日の朝に。season2-12

「おはようございます」

アラームをとめて、心の準備をしていて、時間がかかって、ハッと気がついたら6分たっていて、もぞもぞと真っ暗な中起きだす。寒っ…。

ちょうど階段から降りてきたジャージ姿の三女とでくわし、
「おはよ」
「おはよ」
と言い合い、靴下を穿く。寒…。

次女を起こし、白湯にレモンをちょろんと入れ、啜る。あったか…。
いつも付きまとう猫は、ストーブのそばで暖をとっていて、やっぱり一段

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木曜日の朝に。season2-11

木曜日の朝に。season2-11

「おはようございます」

アラームをとめて、開かない目を右目だけなんとかあけて、手探りで寝室のドアまでたどりつく。
くつ下を穿きながら、おでこ丸出しの三女に

「おはよー」

と言う。そのまま次女を起こしに、階段を上がると、「俺のが先ー!」と猫が駆け上がり、手すりをショートカットして、「勝ったね」と言わんばかりに次女の部屋の前でしっぽをブルンとする。

「おーい、朝だよー」

白湯にレモンをちょろ

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木曜日の朝に。season2-10

木曜日の朝に。season2-10

「おはようございます」

まだ真っ暗な中、モゾモゾと起き出して、もっさんもっさんの寝ぐせウルフ(もはやライオン)でくつ下を穿く。

二階の二人を起こし、猫と競争しながら階段をおりて(もちろん猫の勝ち)、ストーブに火を入れる。寒い寒い。トポトポと白湯、レモンをちょろんと、両手でカップを包んで指先を温める。

黄色い卵焼きの切れ端、湯気たちのぼる白菜のお味噌汁、夫の酢納豆の匂い…(どうにも足臭い)、梅

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木曜日の朝に。season2-09

木曜日の朝に。season2-09

「おはようございます。」

まだ真っ暗な中、アラームを止めてむくりと起きる。手探りで電気をつけて、片目でくつ下を穿き、ストーブに火を入れる。

二階で寝ていた夫と猫が、階段を降りてきて(もちろん猫の方が先に軽快に)、
「おはよー」
「ナァーー」
という。

トポトポと白湯をいれ、レモンをちょろんとたらし、フーフーと啜り、卵を二つ、白だしとチャカチャカ混ぜる。

何日ぶりかの卵焼き。

冬休みの初め

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木曜日の朝に。season2-08

木曜日の朝に。season2-08

「おはようございます。」

そして、
「あけましておめでとうございます。」

もこもこの毛布と、重たい綿布団、なかなかお布団から出られずにいる。
合宿みたいに敷き詰められた布団たちに六人が並んで、夫と姪っ子の間に私は寝ていた。

31日に長女が帰省してきて、そのまま私の実家に一家で帰り(次女もインフルエンザからなんとか回復、家族も無事だった)、真ん中の姉一家もきて一緒に年越しをした。
お年取りの料

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木曜日の朝に。season2-07

木曜日の朝に。season2-07

「おはようございます。」

ゴロゴロと灯油のケースを引っ張り出す音がして、猫の走る音がして、三女と猫が起きていることに気がつく。
と、そのうちにアラームが鳴って、もぞもぞとフラフラと起きていく。

「…ぉはよー」

すでに中学ジャージ姿で、ストーブに火をいれておいてくれて、洗いたての顔で(ほっぺもおでこもつるんとして)、寝起きシャッキリの三女と猫は、本当にきょうだいみたいに、

「レオン、水!」

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木曜日の朝に。season2-06

木曜日の朝に。season2-06

「おはようございます。」

アラームが鳴って、ちょっと寝て、グゥーーーンと伸びをして、ガバッと起きる。
寝ぐせ頭でくつ下を穿きながら洗面所の三女に
「おはよー」
を言う。次女はまた、まだ起きてないみたい。

猫よりも先に行ったと思ったら、もうすでに二階にいて、「起こしましたけども…」という顔でちょこんと座っていた。

「おーい、あさー」

白湯をいれ、レモンをたらし、ずずっと啜る。卵を二つ、チャカ

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木曜日の朝に。season2-05

木曜日の朝に。season2-05

「おはようございます」

まだ暗いし寒いけど、今朝はウダウダしずに、お布団から出てくつ下を穿いて、ストーブに火をつける。二階の猫をケージから出して、次女も起こす。

「おはよー」

ナァーとまとわりつかれながら、白湯をいれ、レモンをちょろんとたらし、フーフーとすする。
ナァーとまとわりつかれながら、たまごを三つ、白だしとでチャカチャカまぜて、じゅわんと焼く。今日は二人分のお弁当。

「あたーしはー

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木曜日の朝に。season2-04

木曜日の朝に。season2-04

「おはようございます。」

アラームをいったんスルーして、でもだんだんともぞもぞしてきて、やっぱり、ともそもそと起きていく。くつ下を穿きながら、洗面所の三女に
「おはよー」
という。

次女はまだ起きていなくて、階段を一段のぼると、先回りして猫がはりきって追い抜いていく。ダカダカダカダカッとのぼり、次女の部屋のドアノブにぶら下がり、ガチャッと入っていく。

「オレのがさき〜っ♪」と言わんばかりの得

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木曜日の朝に    season2-03

木曜日の朝に season2-03

「おはようございます。」

アラームが鳴っても、もぞもぞと布団の中にいて、隣の布団のアラームが鳴って「ヤベッ」と起きていく。

洗面所ではすでにお着替え済な三女が前髪を作っていて、ストーブのヤカンからは湯気が出ていて、私はもっさんもっさんの寝ぐせ頭で。

「おはよー…」

ダッダッダッと大荷物な次女も降りてきて、

「おはよー!」

くつ下を穿いて、トポトポと白湯をいれる。レモンをちょろんとたらし

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木曜日の朝にseason2-02

木曜日の朝にseason2-02

「おはようございます。」

さむっ。モソモソと起きて、まだ外は暗くて。
最近なかなか起きられない次女を起こしに半目で階段をのぼっていくと、三女が起きてきて、猫もケージから出してもらう。

「おーい、遅れるよー」

階下でくつ下を履く。
足もとから冷えてきますからね。

白湯にレモンをちょろんと入れて、一口すすると思わず「っあ〜」と声が出て、胃の中まであったまってくる。卵を二つ、白だしでちゃかちゃか

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木曜日の朝に。season2-01

木曜日の朝に。season2-01

「おはようございます。」

アラームが鳴って、片目を開けて、スヌーズを押した。うっすら覚醒していくうちに
「あ、だめだ、お弁当…」
と起きていく。

洗面所の三女に
「おはよー」
と言いながら、二階にあがって、次女を起こす。
「おーい、遅れるよー?」

もっさんもっさんの寝ぐせ頭で、白湯を入れ、ちょろんとレモンを垂らし、ズズッと啜る。

卵を二つ、白だしをきらしているから、麺つゆをたらし、チャカチ

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