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子どもの成長と「家族と学校」~ひそかに進む「その子らしさ」の破壊~

知人の方からご紹介いただき、
『トランスジェンダーになりたい少女たち』読んでみました!
その方とトークして、
考えを深められたのでアウトプット!

私の正直な感想は…「重い…」

今の日本では考えられないな…というのが正直なところ。😭

読む前は「日本でも、治療がもっと受けやすくなったらいいのに…」と思っていたけど、
この本を読んだら受けやすくなっても問題だと感じた😭

※本書の使用データについて、
間違っている・古いという意見もあるみたい。
本当なのか、私はわからないので…
正しいデータを使用している前提でアウトプットしました。

(言葉選びで時間かかった、という言い訳をそぉっと添えて)

スタート👈


概要

舞台はアメリカ。

アメリカ、と一口に言っても、性的マイノリティ(※)について肯定している州と反対している州がある。

(※)「体も心も男性/女性、恋愛相手は異性」に違和感を感じる人たち。
色々なタイプがあり、性的マイノリティ、LGBTQ+などと呼ばれる。

肯定的な州に住む女の子たちの話。👀

そもそも…トランスジェンダーとは?

簡単に言うと、体の性別と心の性別が異なる人。

傍から見たら男性でも、本人が、女性・もしくは男性も女性もしっくりこないと感じている人。

または

傍から見たら女性でも、本人が、男性・もしくは男性も女性もしっくりこないと感じている人。

トランスジェンダーで生きづらさを感じている人は、
幼少期から、「スカートがイヤ!」「ヒーローごっこよりおままごとがいい!」など、違和感があることが多い。

でも、この本に出てくる女の子は皆、そういう違和感が全くなかった
なのに、
10代になってからいきなり違和感を訴え出した。
※そう訴える女の子が急増している。男の子は増えていないため、フォーカスしていない👀

全体像

全体的な流れは、ざっくりしか分からなかったけど…こんな感じ。

①体の成長に嫌悪感があったり、「女らしくない」自分への嫌悪感など…
【「女」である自分がイヤ=自分は「男」?】というモヤモヤがある、

または

周りになじめない、自分って何なんだろう…?など、人間関係やアイデンティティに悩む

だから、ネットで調べる

②インフルエンサーがたくさんいて、
「感じている違和感はトランスジェンダーなると解決する」
という発信を目にする。

③②で救われたように感じ、どんどん見入ってしまう
→洗脳状態になる。

④「病院ではウソの申告をすること」「家族には一切言わないこと」など、トランスジェンダーになるためのノウハウを目にする

⑤自分はトランスジェンダーだ!というマインドで、SNSを開設

→他のトランスジェンダー(と思い込んでいる人も)から、自分そのものを肯定される
→学校や家庭では得られなかった安心感と自信

⑥⑤で性別変更のための治療や手術を勧められる
→「体を変えなければ、私は生きていけない!」と感じ、治療開始。
※SNSでは、
治療に不安があっても、「痛みや恐怖に耐えてこそ、真のトランスジェンダー」とされる

⑥治療中や終了後、男性になった違和感がある。
体が男性になっても、自分の悩みは解決しなかった。と気付く。

自分はトランスジェンダーではなく、
「体も心も女性だ」と気付く。
でも、もう遅い。
体はもとに戻らない。
後悔で苦しむ。


という流れ。
重い…😥

共通項?

多くの若い女性が、
悩みから救われた感じがする
→周りから肯定されてどんどん沼る

って点では、
容姿に関する悩みから来る、
摂食障害・醜形恐怖症も似た部分あるかな…?🤔

友人にもしかして…?と感じたことがあり、
この疾患を知った。

私が知らないだけで、
他にも、共通する様々な疾患があるはず…


行き過ぎた「社会の肯定」

トランスジェンダーに対する印象

本書によると、
アメリカの中でも、性的マイノリティに肯定的な州では、ライフスタイルの一つ。
一部の10代にとって、
流行りのオシャレな、憧れる生き方

😶😶😶

私の認識では、
日本はまだ、変わり者扱い…というか…
理解してくれる人もいるけれど、まだまだ冷たい人が多い。

😶😶😶

そもそもトランスジェンダーは、流行りのライフスタイルではない。
生まれた時の性別(体の性別)と心の性別(自分をどう思う?)が一致しない人のこと。
なろうと思ってなれるものではない。
生まれながらに、その人が持っているもの。

学校教育

肯定している州の学校では、本人の申請があれば、呼ばれたい名前、扱われたい性別を申請できる。
教職員もクラスメイトも、本人が望む扱いをしなければならない

名前の改名:
(学校の中でのみなので、学校内外の扱いのギャップで苦しむ人が多い)
性別と代名詞:
he?she? they?
(男性も女性もしっくりこない人はthey)

切り離される家族

学校から家族への連絡は、プライバシーの配慮で禁止。
だから、家庭では女性学校では男性(もしくは不明)として扱われる状態。

本人はインフルエンサーから、トランスジェンダーになるためには
家族には一切言わないこと」と"指導"されているため、もちろん言わない。

家族からしたら、「急に娘が変わってしまった」
学校で何が起きているか分からず、
あたふたしたまま、
娘がどんどん男性化していく、という状態。

「守る」医療と「肯定する」医療

専門のクリニックでは、
「患者がトランスジェンダーだと感じるなら、肯定しなければならない」という規則があり、否定したらクビ

だから、医者も治療を勧めないと自分が生きていけなくなる

🤔日本:医療=診断 米:医療=サービス
保険がないから、自分の思い通りのサービスに応えてくれる所に行く

応えてくれない(慎重に判断する)医者は不人気
→仕事が続けられない

診断までのスピード

日本:
「本当にトランスジェンダー?」と慎重に判断
2人以上の医者から診断されないと、性別の変更はできない。
治療前に、望む性で試しに生活してみる期間を作ることも可能。
担当医と、慎重に慎重に、判断して決める。

米(一部の州):
本人が思うならトランスジェンダー!
即判断・即治療!
治療で全て解決!として、リスク説明なし
治療した時の良いことしか伝えない。

トークしてみて深まった考え・ギモン

🤔ネットリテラシーの教育も重要
🤔肯定すれば良い、というわけじゃない
🤔一種のグルーミング
(強者→弱者 この人しか頼れない!と優しく洗脳していく)
🤔医療保険がなく、【医療=サービス】なのも要因
🤔【「女」でいたくない女性】だけじゃなくて、
【「男」でいたくない男性】もいるのでは?

男性には、【弱音を吐くな(=女々しい)】【強くあれ】などの「男らしさ」があり、
自身の辛さや悲しさ、苦しさを言える機会が少ないのが原因?治療に踏み出さないだけで、一定数いるのでは?

出版について

この本は、KADOKAWAさんで『あの子もトランスジェンダーになった』という題名で出版予定だったけど、
「出版したらトランスヘイト(トランスジェンダーの否定)になるのでは?」等の意見や脅迫があり、出版中止。
その後、産経新聞社さんで『トランスジェンダーになりたい少女たち』と改めて出版された。

たしかに、概要だけ見たらヘイトかもしれないけれど、私は出版して頂けて良かったと思う。

自分の性で悩む人にとって、
じっくり考えるきっかけや抑止力・警告になるから。

1人で抱え込まないで…!

🤔「自分は男性/女性じゃないのか?」
🤔「体を変えてまで、本当に女性/男性になりたいのか?」
🤔【自分は男性】ではなく【女性でいたくない】じゃないのか?
🤔治療に耐える覚悟、・リスクに妥協できるか?


他にも、その人が考えておきたいことはたくさんあるはず。

1人で抱え込まないで
家族や友人、当事者コミュニティの方や専門家など、信頼できる人を含めて考えること。
反対意見にも耳を傾けること。

口うるさく感じるかもしれないけれど、
想定していない視点があるかも!

手術せずに改善できないか?も視野に入れて
【自分の心地よさ】を模索しよう🌈

日本の現状

今の日本では、性別転換の手術は認められていないので、海外で受けるしかない。
でも、
「本当に受けたい!どうにかしたい!」という人のみ受けられるから、
意思が固い人・確信度が高い人が受けられるのかな、と思う。

本人からしたら、辛さや苦労もあるけれど、
本当に受けたい人だけが受けられるという環境になるから、安全ではあると思った。 

下記の記事をみる限り、
(数字では)後悔する人が少ないというのが今の日本の大きなメリットだと思う。

※数字では、としたのは、伝えていない場合もあり得るから。泣く泣く手術後の性別で我慢して生きる人もいるから🤐

SRS後の女性から男性への性転換者、すなわちFTMの場合、著者のサンプルでは後悔は報告されておらず、文献でも1%以下です。

SRS後の男性から女性への性転換者、MTFでは、1~1.5%の割合で後悔が報告されています。

性別適合手術(SRS)後に後悔することはあるか?文責:性同一性障害(GID)認定医 大谷伸久

発信内容の正しさ

本書について、「トランスジェンダーの方に失礼では?」と議論している動画だけど…。

コメントでも書いている方がいたけど、

メンバーのうち1人しか読んでいなくて、
しかも表紙のみに触れられているのが気になる。
内容は全然ヘイトじゃないのに。

「トランスジェンダーじゃないのに、
トランスジェンダーだと思い込んで、後に後悔する子どもが多いよ。安易に治療できるのは危険だよ」って内容なのに…

これじゃ肝心の内容が伝わらない😥

読んでいない視聴者には【トランスジェンダーに失礼な本】として伝わってしまう。

ただ、使用データについては
本当に間違っているのか・古いのか?
私はわからないので、正しいデータを使用している前提でアウトプットしました!

最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

「女でいたくない」「男でいたくない」、
「女ってラクそうでいいな」「男ってラクそうでいいな」…
異性に対して、生きやすそうに感じることは誰でも経験があるかと思います。
そんな時、本当にその「男/女らしさ」って必要?と立ち止まって「自分はどうしたいか」を見つめられるのが、ジェンダー。

性教育の不足や歴史的な背景など、
いろんな要因が絡んで複雑で…
頭パンクすることも多いけど、「自分らしさ」を守るために、ゆっくり学び続けたい🐢…

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