街 (6) 〜町内会館の変化
町内会館は、山を切り開いて開発されたこの地に最初に入った、今の長老である住民達が、ここを単なる建物の集まった場所ではなく、街として構えるために作った館で、戸数も少なかった当時、彼らがそれぞれかなりの金を出し合い土地を買って建てたのだった。そのため、それは彼らにとっては小さからぬ達成を象徴する特別に大切なものであり、そのことが、彼らにそれについての特権を与えているように見えさせていた。毎年町の全戸が払う、この辺りの他の町と比べるとかなり高い町内会費も、多くが、彼らの意向を反映