Spigola

人生100年を折返し始めた50代のSpigolaが、日々の思いをあれこれ表現していきま…

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人生100年を折返し始めた50代のSpigolaが、日々の思いをあれこれ表現していきます。振り返れば人生前半戦はがむしゃらに進んでぶつかっては倒れることの繰返し。だから「楽しい人生だったなあ」と最期に呟くために、ここから本番♪

マガジン

  • 古民家再生はじめました

    2023年春、西日本のある重要伝統的建造物群保存地区で築100年の町家と出逢いました。行政に補修工事を申請し、2024年7月着工。 数十年空家のまま止まっていた時間を再び動かし、一年後には住居兼喫茶店として再生する計画です。実現までの軌跡をつづっていきます。

  • ストレングスコーチになる

    Gallup認定コーチの資格をとり、会社員を卒業した筆者が、コーチとしての活動を確立する軌跡を発信します。古民家再生にチャレンジしつつ、地方移住と独立起業を目指します。

最近の記事

よりよい未来を目指し、ずっとやりたかったことを、すぐ始めることにした話

この夏、33年余り勤めた会社を早期定年退職した。自ら決めたことだけど、筋金入りの仕事人間だった私としては「晴天の霹靂」である。きっかけは、一軒の古民家との出会いだ。 コロナ渦、会社員人生二度目の「迷走中」だった私。人事部主催のシニア社員向け研修に参加した時、定年後の再雇用制度の説明など聞きながら、はっと気づいた。考えるべきは人生後半をいかに生きるかであって、会社での立ち位置うんぬんではない。人生前半で得た経験を、これからは誰かのため未来のために役立てたい。周囲のひとも自分た

    • 古民家再生はじめました ~職人技あればこそ、古材が活きる~

      現場監理も行ってくれている建築士さんから、和室の柱の傷んだ根元を「金輪継ぎ手」で補修した写真が送られてきた。新しい木材と古材がピッタリ合わさって一本の柱になっている。何度でも言うが、これを現場で合わせ込める大工さんて、本当にすごい。「職人技」という言葉どおりだ。 実は、これとは別に、間口を支える柱にも、より深刻なダメージが発見されていた。二間町家入り口の左右の柱、両方だ。とりわけ向かって左側の柱は、シロアリ被害だけでなく、傷んだ屋根からの水漏れもあって腐食が進んでいたのであ

      • 古民家再生はじめました ~金輪継ぎ手で傷んだ柱の根継ぎを行う~

        1300年という気の遠くなるような時間を生き抜いた奈良・薬師寺東塔。2009年に始まり、2023年2月に竣工した全解体修理をとり上げたNHK番組「新・プロジェクトX ~挑戦者たち~」。昨日、その再放送があった。偶然に視聴したのだが、私たちにとっては何ともタイムリーな内容だった。 1万点を超える部材を全て取り外して組みなおす難工事、というのだから、実に凄まじい。中でも驚いたのは、塔の中心を貫く「心柱(しんばしら)」の修理である。根元が腐り、内部はシロアリに食い荒らされて3メ

        • 古民家再生はじめました ~木造建築だから、シロアリ対応は欠かせない~

          大型台風がひとまず去って工事再開。強風の影響で解体途中の土壁の一部が落ちてしまったが、それ以外に大きなダメージはなくて一安心。当初の計画より少しづつ遅れているのは気がかりだけれど、現場の判断を信じて、ひとつひとつ前に進む様子を見守るだけだ。 まず、シロアリにやられていた土台の取替作業である。全て取り換えてしまうのならば話は早いのだけれど、なにしろ「伝統的建築物保存事業」であるため、明らかに維持不能と判断されたものだけを交換することになる。基本的に、残せるものはできるだけ残し

        よりよい未来を目指し、ずっとやりたかったことを、すぐ始めることにした話

        • 古民家再生はじめました ~職人技あればこそ、古材が活きる~

        • 古民家再生はじめました ~金輪継ぎ手で傷んだ柱の根継ぎを行う~

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        • 古民家再生はじめました
          13本
        • ストレングスコーチになる
          8本

        記事

          ストレングスコーチになる ~経験から語れる相談役という立ち位置を見つけた~

          台風一過ではないけれど、熱帯低気圧に変わった台風10号の影響が弱まって今朝は気持ちのいい青空。風が爽やかだった。 無職の今こそ好機なり、と意を決して、かねてから懸案だった親不知(おやしらず)抜歯に踏み切ってから2週間。翌日から三日間は、まるで漫画の "こぶとり爺さん" みたいな面白い顔で過ごした。その後もロキソニンなしでは何も考えられない日々が続いていたのだけれど、ようやく昨夜は、痛み止め薬を飲まずに眠ることができた。もっとも、オットの証言によれば、昨夜のワタシは「歯が…歯

          ストレングスコーチになる ~経験から語れる相談役という立ち位置を見つけた~

          古民家再生はじめました ~釿(ちょうな)削りの梁は、江戸時代の古材~

          大正後期に建てられたらしい我が家は、街道沿いに多く残る江戸時代の建物とは「つくり」が異なっている、と以前の記事で紹介した。屋根が高く勾配も急なために屋根裏の空間が広い。そして、江戸時代には参勤交代のお殿様行列を見下ろさぬよう低く作られていたという二階の階高が、現代とあまり変わらない構造になっているのだ。 ところが天井板を外してみると、思わぬところに江戸時代の大工仕事が残されていることが判明した。天井梁の一部に、この場所にもともとあった(らしい)更に古い建物の材料が転用されて

          古民家再生はじめました ~釿(ちょうな)削りの梁は、江戸時代の古材~

          古民家再生はじめました ~決めて行動したから気づいた、大切なこと~

          台風一過の青空。真夏とは少し違う雲と澄んだ空の色が、少しづつ秋に向かっていることを微かに感じさせてはくれる。けれど、、、とにかく暑い。こんな日は涼しい部屋で読書に限るぜ、と、久しぶりに紙の本を一冊読んだ。古民家再生のために会社を辞める、と言い出したワタシのために、同期入社の仲間たちが選んでくれた本だ。 昨年春に見つけた古民家を悩んだ末に購入し、先月から補修改築工事を始めた私たち。今住んでいる都内からは遠く離れた地方都市にある城下町の、小さな古民家町家に移住することを決め、夫

          古民家再生はじめました ~決めて行動したから気づいた、大切なこと~

          古民家再生はじめました ~ボロボロになった襖絵も出てきました~

          関東地方に台風が近づいて、気温はいつもより低いはずなのに息苦しいくらいの蒸し暑さだ。新幹線も航空便も運休で、せっかくのお盆休みが台無しになったひとたちの様子がニュースに映し出される。ウチは出かける予定もないので平和だけれど、ちょっと切ない。 今日は、先日紹介した手描きの設計図面とおなじように解体中に出てきた、ふるーい襖絵の話。この家が無人になったときには既に使われていなかったようで、物置の奥にしまい込まれていたらしい。まあ見事にボロボロだ。 古い襖絵が見つかった、と連絡を

          古民家再生はじめました ~ボロボロになった襖絵も出てきました~

          古民家再生はじめました ~石積みの古い井戸を残す~

          お盆で工事もお休みなので、今日は敷地内に残された古い井戸の話。それは細長い敷地の真ん中あたりにある。鉄板で蓋されていたので、これまで中をのぞいたことはなかったのだけれど、解体工事のついでにオンラインで見せてもらうことができた。動画からの切り出し画像は見えづらいけれど、丸い石積みの井戸の底に、まだちゃんと水があるのがわかる。 以前の持ち主がここで暮らしておられた頃は生活用水として井戸水を使っていたそうで、思い出深いものだとのこと。でも、私たちが移り住むにあたって、居住に必要な

          古民家再生はじめました ~石積みの古い井戸を残す~

          古民家再生はじめました ~天井板を外すと~

          二階の天井板を外すと古い梁と屋根裏が見えてきた。この梁がずっと家を支えていたと思うと感無量だ。 街道沿いに多く残る江戸時代の建物は、厨子(つし)二階町家と呼ばれる天井の低い作りだけれど、大正後期に建てられたらしい我が家の二階は、生活するにはそこそこ十分階高がある。梁を見せて広い空間をつくることには憧れがあったけれど、屋根裏を残しておけば暑さ寒さを遮る効能がある。二階を生活空間にするのであれば、更に断熱材をいれて天井をつくっておいたほうが快適に暮らせるでしょう、という建築士さ

          古民家再生はじめました ~天井板を外すと~

          ストレングスコーチになる ~ウリがなければ、話にならない~

          コーチングを学んだ仲間が先に進んでいくのを見て、焦りを感じたワタシ。まずは行動しようと「ストアカ」という、マーケットプレイスに登録した。 「ストアカ=ストリートアカデミー」は「教えたい人と学びたい人が集まる、学びのコミュニティ」と謳われていて、スキルを教えたい人が講師として講座を開設し、そのスキルを学びたい人がそれに申込むスタイル。講師も生徒も登録は無料だけれど、講師には本人認証など手続きが必要だ。 似たようなマーケットプレイスとして「ココナラ」がある。こちらはスキルを教

          ストレングスコーチになる ~ウリがなければ、話にならない~

          古民家再生はじめました ~解体中に出てきた手描き図面~

          ベタ基礎工事が始まるかと思いきや、次の作業に移る前に市役所のチェックを受けなければならないとのことで、しばし待機。無事OKをもらえたので、本日「鋤取り」という作業が始まった。役所がどんなことをチェックするのか教えてもらったので、少し説明しておきたい。 まず解体工事で躯体が露わになったところで、行政担当者は古い柱や束石などの傷み具合を再確認する。事前チェックを行っていても、床や壁板をはがしてみないと見えないことがたくさんあるからだ。例えば、腐食や白蟻被害をうけた柱などのダメー

          古民家再生はじめました ~解体中に出てきた手描き図面~

          古民家再生始めました ~ついに解体開始です~

          伝統的建築物保存事業申請が無事承認され、工務店さんとの契約を終えて、ついに解体が始まった。大正後期につくられた建物なので、写真はわかりにくいけれど、地面に直接置かれた束石の上に土台が組まれている。よって、これから長く維持していくために、まずは基礎工事からスタートだ。 建築士さんがつくってくれた各種図面のなかに「基礎伏図」というのがあり、そこに基礎工事の仕様が書き込まれている。「コンクリート直押え」「鉄筋タテヨコ」「防湿シート」などなど。間取りに気をとられていた時には気づかな

          古民家再生始めました ~ついに解体開始です~

          ストレングスコーチになる  ~クライアントとして、自分の道を見極める~

          ストレングスコーチになるためのプログラムを受講し、終了試験とトレーニングセッションを経て、晴れて認定コーチとなれたワタシ。ついにギャラップ社公式サイトのコーチディレクトリに登録した。感慨ひとしお、である。 一緒に学んだ仲間は、いち早く個人がスキルを教えるマーケットプレイスに登録して活動を開始したり、社内で頼まれてワークショップを開催したり、着実に自分の道を歩き始めている。 そのことを知って焦ったワタシ。メジャーなマーケットプレイスに登録しつつ、独立コーチとしてのホームペー

          ストレングスコーチになる  ~クライアントとして、自分の道を見極める~

          ストレングスコーチになる ~自分らしさが活きるコーチングスタイルとは~

          ギャラップ認定ストレングスコーチになった受講者仲間の「オンライン・オフ会」が開催された。2か月も経っていないのに懐かしいなぁ、と、ちょっと感傷的な思いで参加したけれど、それは即座に吹き飛び、焦りに似た気持ちになった。 同時にスタートを切ったはずなのに、既に何かの手ごたえをつかんだような表情を見せる仲間がいる。一方で、一緒に学んだ時と印象が変わらない人もいる。話を聞いてみると、変化を感じさせた仲間たちは皆、何らかのカタチで実践コーチングを始めていた。つまり、学びの段階から抜け

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          ストレングスコーチになる〜トレーニングセッションを終えて思うこと〜

          ゴールデンウイークに受講したGallup認定コーチになるためのプログラム。終了テストに合格し、6人との個別セッションをトレーニングとして行うことで、登録資格が得られる。5月中にこれを全て完了させプロとしての活動を開始している仲間もいる中で、ワタシはようやく一昨日6人目のトレーニングセッションを終えた。これで晴れて認定コーチである。ふぅ! コーチのタマゴ同士のトレーニングは「相互セッション」が基本で、コーチングの練習ができる上に、クライアント体験が付いてくる。大変お得なセット

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