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古民家再生はじめました ~決めて行動したから気づいた、大切なこと~

台風一過の青空。真夏とは少し違う雲と澄んだ空の色が、少しづつ秋に向かっていることを微かに感じさせてはくれる。けれど、、、とにかく暑い。こんな日は涼しい部屋で読書に限るぜ、と、久しぶりに紙の本を一冊読んだ。古民家再生のために会社を辞める、と言い出したワタシのために、同期入社の仲間たちが選んでくれた本だ。

昨年春に見つけた古民家を悩んだ末に購入し、先月から補修改築工事を始めた私たち。今住んでいる都内からは遠く離れた地方都市にある城下町の、小さな古民家町家に移住することを決め、夫婦で揃って会社を早期退職した。いろんな事情で引越しはだいぶ先になる。しかも、いわゆるDIYではなく、専門家にお願いしてリノベーションしてもらうスタイルだ。だから、すぐに辞めなければならなかった訳ではないのだけれど、いろいろ考えた末、思い切ってキャリアシフトすると決めた。

会社大好き人間のワタシが退社するというので周囲の人々はざわついたし、何より私自身が一番びっくりした。けれど、これまでと違う生き方に挑戦してみたい気持ちを優先しよう、と勇気を振り絞って決心したのだった。

そんなワタシのために、会社の先輩、同僚、同期、後輩たちは、送別会というか壮行会というか、応援する会をたくさん開催してくれた。暖かいコトバや花束、記念の贈り物を頂いたりして、こんなにたくさんの人たちに支えられていたから、これまでやってこれたんだなあと、胸がいっぱいになった。

そして、入社当時に同じ部署に配属された同期たちが壮行会で渡してくれたのが、今日の一冊。千葉県で「古民家空間 風楽(ふら)」を経営する女性、川端えい子さんの波乱万丈な人生の軌跡と、体験から得た「思い」を詰め込んだ本である。

川端さんの並外れた行動力に勇気づけられ、メッセージに感銘を受けたのはもちろんだけれど、改めて気付いたのは、この本を選び贈ってくれる仲間がいる自分がどれだけ幸せか、ということ。

私たちの古民家は、川端さんの「風楽」に比べれば、う~~んとこじんまりした空間だけれど、応援してくれる仲間たちの気持ちに応えられるような、心地良い場所にしていくぞ、と強く決意するワタシなのである。

これから先、もし大変なことが起きたとしても、めげずに前進していこう。心を強くしてくれる川端さんの本のコトバを、すこしだけ紹介。

壁にぶち当たったときこそ初めてスタート地点に立てるのです。今は、どんな壁がそこにあろうとも、これは私にとって必要な壁なのだと受け止められるようになりました。困難な時こそ、自分は何を選択するのか。いつも試されているような気がします。

でも実際のところ、それが果たして壁なのか?もしかしたら扉なのかもしれないし…。渦中にいるときは分からないけれど、真摯に向き合っていれば、いつか必ずその出来事があったから、ここまで来ることができたと思える日がやってくるのです。人生には無駄なことなど何ひとつないのですから。

川端えい子著 「本気で好きなことだけやっていたら、人気古民家カフェができちゃった」




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