子どもにとっての帰省の風景
記憶の中のゴールデンウィークは、朝もはよ~から起こされて、父の運転する車に乗せられ、ばぁやんのいる田舎に行くウィークだった。まだ高速道路網も、全国あちこち途切れ途切れで、JRはもちろん国鉄と呼ばれていた時代。平常と違い、ばぁやんの家まではどれくらいかかるかすらわからないので、夜明け前から母はおにぎりだのなんだのを準備して、ピクニックよろしくバスケットに詰め込んでいた。私は子供のころから睡眠が不安定な傾向で、いまでも翌日何らかのお出かけイベントがあると途端に眠れなくなったりする