福津市/盛土で学校 #福津市やばい

福岡県福津市では、二つの川の間に、盛土して小学校をつくる計画が進んでいます。けれどここ一帯は、洪水・高潮・ため池決壊という3つの浸水想定区域。ここを盛土すれば、周辺地域の浸水深が深くなることが判明しました(48cm→1.15m)。それでも計画を止めない福津市。どうか助けて。

福津市/盛土で学校 #福津市やばい

福岡県福津市では、二つの川の間に、盛土して小学校をつくる計画が進んでいます。けれどここ一帯は、洪水・高潮・ため池決壊という3つの浸水想定区域。ここを盛土すれば、周辺地域の浸水深が深くなることが判明しました(48cm→1.15m)。それでも計画を止めない福津市。どうか助けて。

最近の記事

【22】 慣れない抗議活動で

打つ手がなくなった7月16日、盛土が始まった。 もちろん反対派の市民は穏健派がほとんどなんだけど、私を含む何人かは動き始めた。 本当に正確に言うならば、私はトラックを止めようとは思ってなかった。ただ、プラカードを持って立っていようと。でも、その場に行くとだめなのだ。盛土をいっぱいにしたトラックが、遊水池でもある予定地に土をどさーっと置いていく、その一杯一杯を見ると耐えられなかった。その一杯一杯と同量の水が、今度は地点9を襲っていくことがわかっているから。 一軒一軒回った

    • 【21】 臨時教育委員会・住民説明会出席「天の事務局の言う通り」

      請願事項 教育委員会主催、教育委員出席による住民説明会を、早急に開催してください。 ここで、初めて農﨑隆子教育委員が発言を始めた。 すげー偉そうだな、というのが第一印象だった。ろくに勉強していないのにプライドだけは高く、住民を見下している感じがありありとした。 ショート動画にもつくったけど、「レイマンコントロール」、つまり専門家だけに任せると偏るので、専門家の考えに偏らず、一般市民のニーズを教育行政に救い上げるという教育委員の役割を、この人は完全に見失っている。「教育部

      • 【20】 臨時教育委員会・学識経験者編 「否決根拠なしの否決」

        さすがにこれだけは。 一つ目を失った私たちは思っていた。さすがにこれくらいは、可決してくれるんじゃないだろうか。だってそもそも、学識経験者を検討に入れずに、周囲を1m以上浸水させる計画を立てた福津市自体がクレイジーなのである。そして、「今からでも学識経験者入れて、R9年の開校に間に合うように学校を建てることはできないか再検討してほしい」、こんなにまっとうすぎる請願ってあるのだろうか。これさえ否決するとしたら、もう意味がわからない。 請願事項 利害関係のない第三者である河川

        • 【19】 臨時教育委員会・浸水想定区域編 「教育委員の騙し方」

          昨日から今日にかけて、だいぶ落ち込んでいた。昼ごろ佐伯さんに電話したとき、思いがけず涙が出てきて、あぁ私泣きたかったんだなとわかった。佐伯さんは相変わらず何もあきらめてなくて、もう次の目標に向かっていた。それがおかしくって吹っ切れた。 昨日の蔵本くんの陳述は、胸にしみるものだった。 rkbも、ここのところを切り抜いていたけれど、確かにこの部分が、陳述の核だったなと改めて思う。盛土すれば、自宅が1m以上浸かる場所になる。最悪、死ぬことだってあるかもしれない。それでも市は、引

          【18】 臨時教育委員会で全否決、でも負けない

          流域住民14人が、主に3つのことを求めた今日の請願ですが・・・ 多段階浸水想定 盛土造成前に比べて盛土造成後、どのくらいの降雨量のときに周辺地域の「浸水」が始まるようになるのかを教えてください。これは、内水浸水想定ではわからない情報です。専門業者に依頼して、「宅地造成後(小学校未整備)」と「学校造成後」に分けた手光今川・道辻川周辺地域の浸水想定を、年超過確率別に多段階でお示しください(多段階浸水想定)。 学識経験者を検討に交えること 利害関係のない第三者である河川、土木、

          【18】 臨時教育委員会で全否決、でも負けない

          【17】 翌日、学校建設現場はため池になった

          住民説明会の翌日の7月1日、早朝に、私は母から叩き起こされた。福津市、古賀市、宗像市一帯が、線状降水帯(朝の6時台に38mm/h、7時台に42mm/h、8時台に15mm/h)になっていた。さっそく住民説明会の動画をアップし、ショート動画もつくらなきゃいけない、そんなタイミングで来た線状降水帯だった。避難警報も出た。娘は学校を休むと言い出した。 流域住民のライングループからは、家の前の川の様子を収めた動画や写真があふれていた。危ないから気をつけて!との声も飛び交うなか、動画は

          【17】 翌日、学校建設現場はため池になった

          【16】 住民説明会で明らかになったこと

          6月30日の住民説明会がどれだけひどい始まりだったかということは、YoutubeやTiktokを見てきた方はよくおわかりと思う。録音させてくれ、議事録を作って公開してくれ、と訴える住民に対し、教育部は録音させない、公開もしないとつっぱね続けた。最終的に、公開してよいとなったので、その一部始終はここで見れる。 公開する、しないのやりとりに関しては、切り抜きも9個くらいつくった。これだけ住民から「隠蔽やめろ」と責められながら、淡々と隠蔽策を繰り出す教育総務課長、教育部長の胆力は

          【16】 住民説明会で明らかになったこと

          【15】 はるかかなたの教育委員さん

          教育委員のみなさんの声自体は、ありがたかった。否定否定ばかりの教育部の皆さんの対応と比べると、よっぽど人間味のある、血の通った言葉に思えた。若干一人、教育部寄りなんだなと思ったが、それでも全体として、まだ信じられる人たちだという気がした。・・・だとしたら教育委員さんたちは、必要な情報を与えられてないんじゃないかな。それが私の印象だった。 まるでお雛様みたいに雛壇の上に置かれて、教育部がもってくる情報だけを頼りに、決定を行う。でも、本当はすんごい責任がもたされていて、この人た

          【15】 はるかかなたの教育委員さん

          【14】 6月27日の教育委員会・書き起こし

          ※ 書き漏れもあると思うけど、そのうちちゃんと議事録が出てくると思うのでそれを待ちます。 ■ 吉崎教育総務課長 多段階浸水想定の実施と学識経験者を交えた検討等を求める請願書が14名の連名で提出され、受理しています。その内容で7点の請願事項が挙げられています。それぞれ説明します。 請願事項1 盛土造成前に比べて、盛土造成後どれくらいの降雨量のときに周辺地域の浸水が始まるようになるかを教えてください。これは内水浸水想定ではわからない情報です。専門業者に依頼して、「宅地造成後

          【14】 6月27日の教育委員会・書き起こし

          【13】 会場広いのに人数制限・・・

          6月27日、教育委員会。市役所の会場前には、たくさんの人たちがたむろしていた。そして何やら怒っている。 あ。と思った。人数制限がかかっていたのだ。周りの人に聞くと、「10人に制限されてた」という。急いでネットを見た。福津市教育委員会傍聴人規則。 規則には、10人という制限はなかった。受付をしていた女性職員に聞いた。 「どうして10人なんですか?」 「会場の大きさからです」 会場をのぞいた。だだっ広かった。 「え。これ、もっと入りませんか」 背後で、市民の声はどん

          【13】 会場広いのに人数制限・・・

          【12】 新聞記者さん、ありがとう!!

          そんなある朝、新聞(うちは毎日新聞)を開けてみると・・・衝撃の記事が載っていたのである。これにはもううれしくて涙が出た。神様っているんだなあって私は思った。 あまりにもうれしくて、つくった動画がこれ。 本当に、これは、今これを読んでくれてるあなた、YoutubeやTiktokを見てくれたあなた、そしてマスコミに対して行動を起こしてくれたあなた、無数のあなたのおかげだと思っている。本当に本当にありがとう。こうやって、ある意味、関係ない地域の出来事にも、関心をもって動いてくれ

          【12】 新聞記者さん、ありがとう!!

          【11】 教育委員会に請願が出た!

          それから数日後、流域住民、なかでも手光今川の目の前に住む流域住民ばかり14人が名前を連ねる請願書が出たのが、2024年6月7日になる。 筆頭者になったのは、ヴィンテージ車を大切にしているあの青年だった。あんまり人前に出たり、議論したりすることは好まない、日々の生活を大切にしている青年。それでも、これだけはやらなきゃいけないって、みんなの気持ちを引き受けてくれた。若いのに、こういう子がまだいるんだなぁって私はしみじみした。 さらに、県や国交省、文科省にも請願を出す手はないか

          【11】 教育委員会に請願が出た!

          【10】 住民説明会は6時間に及んだ

          ショート動画が10個くらい溜まってきたところのR6年5月27日ごろ、私はこんなチラシをつくって配り始めた。自分の名前をこうやって出すのは・・・初めてじゃなかったかと思う。やっぱり最初は怖かった。でも、流域にチラシを配る中で、名前のないチラシの信用性が低いことは実感してきた。だからもう思い切った。 だから私が今、何をしてるかというと、このチラシを配りながら、動画を作り続けている最中ということになる。いろんな仕事も並行してだから、かなりいろいろ進んでないけど。 それから数日後

          【10】 住民説明会は6時間に及んだ

          【9】 あきらめられない、ものがあるでしょ

          R6年5月25日、私はふつうに仕事していた。庭師の仕事で、確か久留米に行っていたと思う。その日は、私のゲストハウスがある地区のための説明会ではなかったから、私は参加できないことはわかっていた。けれど、どうにも気になってしょうがなかった。仕事帰り、会場の宮司コミセンに立ち寄るとドアが全開になっていて、そこから会場の声は筒抜けだった。ゲストハウスのオーナー、松尾さんも会場前で中の様子を聞いていたから、ゲストハウス組が二人そろった形になった。 中には40名くらいの人たちがいた。知

          【9】 あきらめられない、ものがあるでしょ

          【8】 3〜5cm軽減に500万円?

          盛土本契約決定後は、ちょっと放心状態が続いていた。そっか、盛土決まっちゃったんだという思い。住民説明会もなしに。いちばん被害を受ける地点9のみなさんが、ろくに現状を知ることもなしに。そんな中、R6年4月30日、議員たちに最終報告資料が配られる。 注目してもらいたいのは最後のページで、これまで1.1と言っていた地点9の最大浸水深は、1.15mと判明した(でも、本当は地点9の右隣が最も深く、1.28mだったことが佐伯議員の資料請求で発覚する)。 また教育部は、パターン5の軽減

          【7】 盛土は決まった、そして彼女は泣いた

          盛土本契約の議決まで、残された時間は少なくなっていたので、私は地点9の住民を一軒、一軒、回り始めた。そしてこの地域の状況を大体つかむことができた。 地点9は、だいたい60世帯くらい住んでいて、高齢女性の一人暮らしや未就学児のいる家庭も複数ある。いちばん心が痛んだのは、インターホンを押したあと、出てくることすら時間がかかった高齢女性で、耳も悪く、私の話も理解できなかった。「遠くにいる娘と話さなければわからない」と言われた。ここが浸水したら、この方はどうなるんだろう、と思った。

          【7】 盛土は決まった、そして彼女は泣いた