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【14】 6月27日の教育委員会・書き起こし

※ 書き漏れもあると思うけど、そのうちちゃんと議事録が出てくると思うのでそれを待ちます。

■ 吉崎教育総務課長

多段階浸水想定の実施と学識経験者を交えた検討等を求める請願書が14名の連名で提出され、受理しています。その内容で7点の請願事項が挙げられています。それぞれ説明します。

請願事項1
盛土造成前に比べて、盛土造成後どれくらいの降雨量のときに周辺地域の浸水が始まるようになるかを教えてください。これは内水浸水想定ではわからない情報です。専門業者に依頼して、「宅地造成後(小学校未整備)」と「学校造成後」に分けた手光今川・道辻川周辺地域の浸水想定を、年超過確率別に多段階でお示しください。

これにつきまして、事務局として今考えていることを説明します。まず、多段階浸水想定図というのは、降雨の確率規模、年超過確率1/10であったり、1/30であったり、1/50であったりということで、そのときに作成した浸水想定となっています。主要河川として、水防法に基づく洪水予防河川や水位周知河川に多く表示され、河川管理者が作成することとなっています。ちなみに福津市の洪水予防河川および水位周知河川は、西郷川と八並川の2河川となっています。降雨による浸水については、内水浸水、それから河川の溢水による氾濫に相関関係があるものと考えています。たとえば土に降った雨というのは、河川に流れ込んでいきます。この集積により、河川の水位の上昇につながっていくということになります。また河川水位の上昇により、雨が河川に流れなくなり、内水浸水につながっていくと考えています。内水による浸水は、河川の堤防の決壊や河川の溢水による浸水と比較して、浸水被害の発生頻度が高い、それから浸水被害発生までのリードタイムが短い、多くは河川溢水前に内水浸水が始まるという特徴があります。近年の雨の降り方の集中化、激甚化、都市化の進展に伴う浸水被害への対応をはかるため、本市におきましても、今年度、内水浸水想定区域図の作成に着手しています。今年度、完了予定ということになっています。内水浸水ではあるものの、計画降雨などの各条件での浸水のリスクをお示しできるものと考えており、これはより現実味が高いものと考えております。またその結果をもとに、浸水被害の発生状況や浸水リスク等を勘案して対応を検討していくとしており、現段階におきまして市独自のシミュレーションとなる多段階洪水浸水想定区域図については、作成する予定はないということです。

請願事項2
利害関係のない第三者である河川、土木、建築等の学識経験者を交えた検討委員会をつくり、周辺地域への浸水被害を増大させないで済む工法はないか、検討してください。またその検討結果を、開示してください。

請願事項3
教育委員会に利害関係のない第三者である河川、土木、建築等の学識経験者を招致して、周辺地域への浸水被害を増大させないで済む工法はないか、検討してください。またその検討結果を、開示してください。

この請願2つについては、重なっている部分が多いため、あわせて説明を行います。今回実施しました、新設小学校建設事業に伴う手光今川洪水浸水想定区域図への影響調査結果につきましては、浸水想定区域に加え浸水軽減策を実施しましたが、手光今川水系に関わる想定しうる最大規模の降雨年超過率1/1000に関しては、広い範囲の洪水浸水の集積、近年の当該地域の開発もあり、結果としては浸水深影響箇所の解消までには至りませんでした。しかし、想定し得る最大規模の降雨量については、福津市における30年間の最大降雨量の3倍強であり、広域において浸水が発生することなど、地域の皆様においては緊急的な避難を行っていただく必要がある降雨量であること、また市として、ため池の低水管理であったり、県への河川の浚渫要望などソフト面での対策と、ハード面では、内水浸水区域図をつくり、これをもとに浸水被害の発生状況や浸水流出等を勘案し対応することを検討するなど、ハードソフト一体となった対策を図っていくこととしています。

新設校の建設予定地については、手光今川洪水浸水想定区域に加え、高潮浸水想定区域、ため池決壊浸水地に位置しており、いずれも社会全体が災害リスク情報を共有し、対策に取り組むもので、事前の避難指示や決壊の際、迅速かつ安全な避難が必要であり、施設整備の面では〜の軽減、被災等の校舎の浸水防止の観点、より近くの防災拠点として地域の災害につながること、さらに運動場での児童の日常の学習活動にかさ上げによる整備が有効的な対応と判断しています。さらなる検討委員会の設置や専門家等の承知による検討は、現在は考えていません。

請願事項4
教育委員会主催、教育委員出席による住⺠説明会を、早急に開催してください。

教育委員会の主催の住民説明会については、本年度におきましても、限定された地域になりますが、5月25日、6月1日の2回実施しています。また地域を限定しないものとして今週末の日曜日、6月30日に開催を予定しています。また教育委員会は、構成する各委員の合議により、行政方針その他重要事項を決定する合議会であり、説明会は委員会に設定された方針に基づく具体的な事務の執行であるため、教育委員の皆様の出席は考えていません。

請願事項5
請願事項1が履行されるまでは、私たちの命と暮らしの安全を脅かす可能性がある造成工事を中断してください。

請願事項6
請願事項 2、3 が履行されるまでは、私たちの命と暮らしの安全を脅かす可能性がある造成工事を中断してください。

請願事項7
請願事項 4 が履行されるまでは、私たちの命と暮らしの安全を脅かす可能性がある造成工事を中断してください。

一部の生徒が増え続けている福間小学校と福間中学校においては、活動場所が少ないストレスからトラブルの多発や特別教室等の利用機会が少なくなり、体験を必要とする学習が十分に実施できないという学習機会確保の課題、それから一人一人へのきめ細やかな指導が難しい、活動の制限、通学路が混み合うことによる交通安全保証の懸念、教職員の課題の負担等、教育環境に与える様々な影響を早急に緩和する必要があると考えています。令和9年4月の小学校開校を目指しているので、今後のスケジュールからも中断できないと考えています。

■ 青木一乗教育長代理/教育委員

請願者から、「教育委員会会議においてこの請願に係る事情を口頭で述べることについて許可をくださるよう申請します」とあります。請願者に対して出席を求め、その主旨を述べさせる必要があるかどうか、まずはご意見をお願いします。

■ 農崎隆子教育委員

お話をしたいという方がいるのであれば、その方のお話を聞きたい、と思います。

■ 村井弥生教育委員

この請願書を事前に見せていただいて、なぜこういう請願書を書いたかということについて細かく、わかりやすく書かれていて、もし私がここに住んでいたら、地点9に住んでいるときに、田んぼであった場所に学校建設があり、水道がありますので、そこに学校が建ったときに、盛土をしたときに、自分たちの住んでいる場所が侵食されるのではないかと。最近はよく大雨がふって、こういう場所に、ここまで浸かるとは思わなかったという映像もよく出ておりますので、気持ちがとてもわかる次第です。私がここに住んでいたら、同じように、もしかしたら請願書を書くのではなかろうかというところも感じるところで、私は、ここの方に、お話をうかがえたら。切羽詰まった学校建設というのがあり、なかなか中断ができないというところもあるんですが、福津市としてはもう待てないという部分もあるかと思いますが、お話をいただけたらありがたいなというふうに思っております。

■ 田中一郎教育委員

私もこの請願を読んで、勉強不足を感じたんですが、私は福津市在住ではないですが、やっぱり教育委員として、学校がもう過大規模になって、大変だと。ここで災害が起こったら大変だ、子どもたちの命に関わることが起こるんじゃないかという心配がある。それと同じようにこの請願を出された方は、この災害の危険も考えている。でももう今、災害っていうのは想定外のことばかり起こりますので、やはりこの請願をある程度生かしていくことも大事だし、自分たちの学校が今逼迫するところがあるというのも大事だし、そこらへん共通点でうまくいかないか、対策を取れないのか。対策を取っても、たぶん災害は、たぶん想定外は起こると思うんですね。しかし最大限の対策を練っておけば、今、両委員が言われたように、私もこの文章だけじゃなくて、その方のご意見は聞きたいなと思っています。それと今回、石川で災害がありましたよね。今年の5月。それを見ても、やっぱり想定外のことが起きる。それを考えていく中でやっぱり地域のつながりの大切さ、それと、しっかりした公共施設がきちんとあるということがものすごく心の支えになると聞きました。今の福津市は、私たちの責任もあると思いますけど、1600人を超えるような学校が3つ4つありまして、それで災害が起こったときの避難、それも考えて対策を行わなければならないのかなと思います。

■ 青木一乗教育長代理/教育委員

3名とも、請願者にきていただいて話を聞きたいということですので、臨時委員会を開きまして、早急にお話を聞かせていただきたいと思います。

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