【10】 住民説明会は6時間に及んだ
ショート動画が10個くらい溜まってきたところのR6年5月27日ごろ、私はこんなチラシをつくって配り始めた。自分の名前をこうやって出すのは・・・初めてじゃなかったかと思う。やっぱり最初は怖かった。でも、流域にチラシを配る中で、名前のないチラシの信用性が低いことは実感してきた。だからもう思い切った。
だから私が今、何をしてるかというと、このチラシを配りながら、動画を作り続けている最中ということになる。いろんな仕事も並行してだから、かなりいろいろ進んでないけど。
それから数日後のR6年6月1日の住民説明会に、私がどれだけ暴れたかはみなさんショート動画でも、動画でもご存知と思うから、割愛する。実は最初は何もしゃべらんどこうと思ってたんだけど、住民説明会がもうこれで終わりそうな気配がしたから、それはまずいやろ!と思って参戦した。私の声が感情的すぎる、好戦的すぎる、ヒステリックすぎる、いろんなお声をいただいたが、ぶっちゃけいうとめっちゃ怖かった。
市職員さんたちが、今回の学校建設について学識経験者のような知見をもっているとは思わないが、やっぱり相手は、ずっと市役所にいて、私よりずっといろんな行政情報をもっている人たちである。そんな彼らに専門知識めいたもので圧倒されるから、住民も怖くて、自由に言いたいこと言えないのである。ほかの住民よりは勉強してきたとはいえ、私もかなわないだろうと思っていたから、とにかくギャンギャン言った。私のことがこわいと思った人もいると思うけど、子犬ほどよく吠えるんだと思って勘弁してほしい。
全部で6時間続いた住民説明会だったけど、3分の1くらいの人たちが帰らずに、最後までいた。おかしいですよねって。なんとかしてくださいよって言い続けた。
このときのショート動画で、いちばん再生回数が伸びているのはこれ。
この6月1日の住民説明会が終わったあと、なんか力が抜けたようになって、あぁ、自分は大会に臨む選手みたいな状態だったんだなと気づいておかしかった。高校のときの陸上大会を思い出した。あんなに怒鳴り合ったあとなのに、不思議とまったく傷ついてなくて、それは自分のために戦ったからじゃないからなんだろうなってちょっと思った。
具体的に得るものは? というと、なかったけど。何もなかったけど、でもあきらめない。あきらめずに続ける意志を、住民のみんなと共有できた。それがよかった。