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教育問題に関する私見と雑観

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私が書いた記事のうち、教育全般に関する個人的な意見などのものをまとめています。
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2024年2月の記事一覧

大阪大学での2次試験中のトラブルに関する雑感と違和感

大阪大学での2次試験中のトラブルに関する雑感と違和感


2次試験でのトラブルつい先日、国公立大学の前期日程が終了しました。

国公立大学の2次試験は2月25、26日に統一日程として毎年実施されています。これは土日を問わず固定されたスケジュールとなっています。

今年も前期が終了し、受験生や受験業界の人もほっと一息ついている時期かと思います。
(もちろんこれから国公立の後期があるので、志望者が手を止めることはできませんが)

さて、この2次試験ではたび

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「大学無償化」反対のネオリベラリストが見ようとしない、高等教育機関のインフラとしての価値

「大学無償化」反対のネオリベラリストが見ようとしない、高等教育機関のインフラとしての価値


都立大学無償化東京都の小池都知事はは2024年度から授業料無償化の方針を打ち出しました。

その件に関して、経営コンサルタントかつ通信制大学の学長を務める大前研一氏は「大学まで無償化」ということに反対の立場をとっています。

大前氏の主張大前氏が大学無償化に反対を以下のロジックで主張しています。

大学は成人が通う場所である

そのため大学に進学するのは自己責任である

また、大学は社会人になっ

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教員採用制度の根本的な問題を「教員の代役への研修」へと矮小化すべきではない

教員採用制度の根本的な問題を「教員の代役への研修」へと矮小化すべきではない


教員不足問題毎日のように報道されているのが教員不足の問題です。以前も書きましたが、実際にはほとんどの自治体において正規採用教員の採用倍率は1倍を切っておらず、数字上は不足していません。

では何が不足しているかというと、病休や産休といった欠員を埋めるための代用教員ということになります。

代用教員は一般には臨時的任用職員、会計年度職員と呼ばれ単年度契約で教員をする人のことを指します。

代用教員

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YahooニュースにあるSPA!の記事が分析できていない、進研ゼミの“会員離れ”の真の理由とは?

YahooニュースにあるSPA!の記事が分析できていない、進研ゼミの“会員離れ”の真の理由とは?


ベネッセの減収、減益少し前から教育産業は斜陽産業であるという言葉が方々から聞こえてきていました。少子化が進む中で市場規模は必然的に縮小するからです。

ところがここ数年の教育産業市場の動きとコロナ禍の影響で、どうにも予想と異なる動きがみられるようになりました。

確かに教育を受ける子供の数は減少したのですが、一人当たりの教育費は増加し市場規模は縮小しない、という状況になったのです。

その一方で

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盗撮事件で性教育充実を訴える人達への違和感

盗撮事件で性教育充実を訴える人達への違和感


盗撮事件を受けて性教育の充実を訴える学生東京都武蔵野市の小学校で児童による盗撮問題が起きた事件に関しての記憶はまだ新しい人も多いことでしょう。

この事件に関して様々な人が意見を持ち、また表明しているようです。

今回取り上げるのもそうしたものの一つです。

武蔵野市内の大学生たちが同様の事件を未然に防ぐために性教育の充実を求める陳述書を市議会に提出したそうです。

情報モラルの問題ではないが…

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進学先の選定が合格実績からマッチングへと変化しつつある受験業界

進学先の選定が合格実績からマッチングへと変化しつつある受験業界


スパルタor自主性重視上位進学校の話題で常に上がる2つのキーワードがあります。

それはスパルタ型か、自主性重視型か、ということです。

スパルタ型は学校が課題などをしっかりと課し、学習管理を行ったり長時間の課外授業が行われているイメージです。新興の私学に多いのがこの校風です。

一方で自主性重視型はどちらかと言えば伝統的な有名進学校に多いイメージで、自由や自主自律を旨とした学校です。

伝統の

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プールの水を個人賠償させる川崎市の出張旅費の不正受給について考える

プールの水を個人賠償させる川崎市の出張旅費の不正受給について考える


出張旅費の不正受給神奈川県川崎市の学校教員の出張旅費不正受給問題が話題になっています。

136人が自家用車を利用して、公共交通機関の旅費を受け取ったということです。

この事件を一見するだけだと、多くの教員が不正に手を染めあくどい小銭稼ぎを行った、教員の質が下がっている、という印象を持つ人も多いのではないでしょうか。

教員の出張の実態私が勤務する私学の場合、必要であれば自家用車使用願を出せば

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「とある男」が成した業績は社会的価値が十分にあるが、内容そのものを過大評価をすべきでもない

「とある男」が成した業績は社会的価値が十分にあるが、内容そのものを過大評価をすべきでもない


「とある男が授業してみた」「とある男が授業してみた」で知られている葉一氏。

教育系Youtuberの代表格と言っても過言ではない方です。

彼の上げた授業動画の数は2000本を超え、チャンネル登録者は200万人、総再生回数は7億回にも上るという化け物配信者です。

そんな彼のことが少し前にニュースになっていました。

彼の配信している内容は小中高の教科書レベルの基礎的な算数、数学が中心で、授業

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佐賀西高の答案改ざん、迷宮入りで幕引きを図る違和感

佐賀西高の答案改ざん、迷宮入りで幕引きを図る違和感


佐賀県の模擬試験、不正疑惑先日、佐賀県の高校が実施している「県下一斉模擬試験」で答案の書き換えが発生した、という件がニュースになっていました。

これは採点済みの答案用紙が生徒に返却された際に、本人が書いたはずのない解答、もしくは訂正がなされており正解になったという怪事件です。

その後続報が入り、事件の全容は「不明」という何とも後味の悪い幕引きを事件の当事者である佐賀西高校、および佐賀県教育委

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授業をしない令和の教育における、一斉授業の「使わない授業力」の重要性

授業をしない令和の教育における、一斉授業の「使わない授業力」の重要性


カリスマ講師の時代カリスマ講師の授業がもてはやされた時代がありました。1990年代の予備校ブームはその代表例です。

私のような40代の人間の高校時代などはその時代真っただ中で、そうしたカリスマ講師の存在が最も輝いていた時代だったかもしれません。

私の住む熊本にも当時は代々木ゼミナールの校舎が存在し、福岡校を中心にした有名講師が講義に訪れていました。

当時、九州の代ゼミで数学講師として最も有

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「小中学校授業を5分短縮」はゆとり云々よりも単純に学習効果の点でも大きな意味がある

「小中学校授業を5分短縮」はゆとり云々よりも単純に学習効果の点でも大きな意味がある


小中学校の5分短縮文科省は次期学習指導要領への反映に向けて、学校の裁量を拡大するために授業時間を5分短くし、短縮分を各校が自由に使えるようにする時間を作るという方針を上げています。

年間で85時間を捻出できる予定となっており、弾力的に時間を使えるという改革です。

正直なところ、この「弾力的」な時間の使い方は教員や生徒の多忙感を増すばかりで、実効性は乏しいでしょう。

この5分、1日あたり30

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東京都スクールカウンセラー「一斉解雇」問題に見る雇用制度問題と、文科省と教育委員会の教諭職以外の軽視の姿勢

東京都スクールカウンセラー「一斉解雇」問題に見る雇用制度問題と、文科省と教育委員会の教諭職以外の軽視の姿勢


東京都スクールカウンセラーの一斉解雇東京都は本年度末に都内のスクールカウンセラーの3割を解雇するニュースが流れています。

今回の問題の原因は東京都が2020年度より会計年度職員(単年度採用の非常勤職員)の雇用に関して、連続で「公募によらない任用は、4回を上限とする」という規則を設定したためのようです。

しかし、記事によれば往々にして多くの自治体では回数をリセットし、再度1回目という形で公募、

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短大はその役目を終える時が来たのかもしれない

短大はその役目を終える時が来たのかもしれない


募集停止が続く短期大学短期大学の募集停止のニュースが今年度は立て続けに報道されています。2023年度にニュースになっているだけでも以下のような短大が2025年度からの募集を停止しています。

上智大学短期大学部

城西短期大学

岐阜聖徳学園大学短期大学部

池坊短期大学

龍谷大学短期大学部

美作大学短期大学部

鈴鹿大学短期大学部

奈良佐保短期大学

武庫川女子短期大学部

就実短期大学

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子供の考えたデザインをエンブレムにする行為の根底にあるのはデザイン学の軽視

子供の考えたデザインをエンブレムにする行為の根底にあるのはデザイン学の軽視


北九州市の夜間中学の事例昨今はかつて学校に通えなかった高齢者だけでなく、在日外国人や不登校生徒なども対象とした学び直しの機会の確保を目的として夜間中学の設置が進んでいます。

九州では2022年に福岡市で福岡希望中学校が開校、2024年度には福岡県北九州市、大牟田市、佐賀県、熊本県、宮崎県宮崎市が設置を予定しています。

こうした公的機関の設置においてよく見られるのがロゴやエンブレムのデザインを

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