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読書感想文 青の数学
人はすぐに答えを求める。明確な答えがなければ存在してはいけないかのように。
科学が発展して、科学信仰がはじまってからきっと、何か論理的に他人をも説得できる確かで他者にも理解可能な説明がなければ他人は認めてくれなくなったし、他人に認められなければ自分を認めることが出来ない時代だ。
だけど私は、答えの見つからない問いをたくさん抱えている。理由がなくてはいけないの?と思うこともある。理由なんてなくても別
本棚は段ボール Vol.41 『愛するということ』/エーリッヒ・フロム
他人を愛するところから友愛が生まれてくる、確かにそれはそうかも知れない。
けれど私はどこまで他人を愛すべきなのか分からない。例えば、どこかの国の名も知らぬ貧しい人に対する同情から愛が生まれるとこの本は言うが、全ての他人に対してその気持を持ってしまうと、この世界は残酷すぎて、生きていけなくなってしまう。
だから、「どこまで」他人を愛すべきなのか、私にはわからない。
愛について話すとき、愛する側で
本棚は段ボール Vol.38 『死なれちゃったあとで』/前田隆弘
死んだ人間が、美化されるのが大嫌い。
美化するんだったら生前に本人を褒めておけよ。
自分の後味のために他人の死すらも利用して、気持ち良くなろうとするな。
というのもあるし、なによりも、死んだ人間が、周りの人間に美化されて、私の記憶からも死んでしまう。本当のその人を思い出せなくなってしまう。それは余りにも苦しくて許せないことなのだ。
私の記憶の中のその人は、生きているときに極悪人だったなら、私が死ぬ
本棚は段ボール Vol.36 『ふつうの相談』/東畑開人
ふつうの相談、を学術的に考える本。
知識のない一般人でも結構、わかりやすかった。
相談、される人になりたいけど私はいつまでたってもあまちゃんで、する側だなあ。
そして私は相談されても自分の思想でいらぬアドバイスを言ってしまうしいいたくなってしまう。
申し訳ない。
なんか、相談にのるのが上手くなりたいなあと思いました。参考にはできそう。
本棚は段ボール Vol.35 『みんな蛍を殺したかった』/ 木爾チレン
なんでも、「持っている人」は「持っていない人」の気持ちがわからない。
だから、「持っていない人」は「持っていない」に加えて持っている人から理解されず、責められたり努力不足と思われたり、思われているのではないかという不安と戦わなければならず、二重苦となる。
逆に、「持っている人」で、自分は「持っていない人」の気持ちがわからないと自覚していて、かつ持っていない人からの嫉妬や、苦しめているという事実、そ
本棚は段ボール Vol.31『ここは退屈迎えに来て/山内マリコ』
山内マリコさんの『あのこは貴族』の映画があまりに良かったので、本を読んでみることにした。
リアルな感じを描くのがすごくうまくて、「わかるわかる」となるのに、リアルが故の"厭さ"がなくて気持ちよく読める。
これは私のテンションの問題なのかもしれない。
決して美しく脚色された現実ではないと思うのだけれど、不思議と厭さがない。
女、というテーマによるものだろうか。
むしろ、現実の脚色されていない作り話だ
本棚は段ボール Vol.30 『インド神話』
神話面白かったけど、全然登場人物の名前が覚えられなかった❣