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本棚は段ボール

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読んだ本の感想を述べています。 ネタバレ等ありますので気にする方は気をつけてください。
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記事一覧

読書感想文 青の数学

人はすぐに答えを求める。明確な答えがなければ存在してはいけないかのように。
科学が発展して、科学信仰がはじまってからきっと、何か論理的に他人をも説得できる確かで他者にも理解可能な説明がなければ他人は認めてくれなくなったし、他人に認められなければ自分を認めることが出来ない時代だ。
だけど私は、答えの見つからない問いをたくさん抱えている。理由がなくてはいけないの?と思うこともある。理由なんてなくても別

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本棚は段ボール Vol.41 『愛するということ』/エーリッヒ・フロム

本棚は段ボール Vol.41 『愛するということ』/エーリッヒ・フロム

 他人を愛するところから友愛が生まれてくる、確かにそれはそうかも知れない。
けれど私はどこまで他人を愛すべきなのか分からない。例えば、どこかの国の名も知らぬ貧しい人に対する同情から愛が生まれるとこの本は言うが、全ての他人に対してその気持を持ってしまうと、この世界は残酷すぎて、生きていけなくなってしまう。
だから、「どこまで」他人を愛すべきなのか、私にはわからない。

愛について話すとき、愛する側で

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本棚は段ボール Vol.43 『微熱期』/峯澤典子

本棚は段ボール Vol.43 『微熱期』/峯澤典子

物語のような、風景の目に浮かぶ、幻想的で切なく、どこか淋しい詩たち。
静かで、冷たいけれど、日は差している。
この世界に入りたい、と思うような、どこかの静かな森や湖に、想いを馳せるような詩。

読むタイミングや、状況、気持ちもかなり大切になってくるような作品だと思いました。

本棚は段ボール Vol.39 『人間そっくり』/安部公房

「箱男」見ましたでしょうか。
題にある本以外でのネタバレは避けたいので、多くは言えませんが、まだ原作を読んでいないので原作を読んで比較したいと、強く思いました。
どのような文章表現が、あの映像表現になったのか、それが非常に気になるところです。

安部公房作品の共通点を見つけた。
それは、主人公が、荒唐無稽な出来事に遭遇し、「そんなものには騙されないぞ」と最初は疑ってかかるのに、いつの間にか相手にす

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本棚は段ボール Vol.38 『死なれちゃったあとで』/前田隆弘

本棚は段ボール Vol.38 『死なれちゃったあとで』/前田隆弘

死んだ人間が、美化されるのが大嫌い。
美化するんだったら生前に本人を褒めておけよ。
自分の後味のために他人の死すらも利用して、気持ち良くなろうとするな。
というのもあるし、なによりも、死んだ人間が、周りの人間に美化されて、私の記憶からも死んでしまう。本当のその人を思い出せなくなってしまう。それは余りにも苦しくて許せないことなのだ。
私の記憶の中のその人は、生きているときに極悪人だったなら、私が死ぬ

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本棚は段ボール Vol.40 『死のやわらかい』/鳥さんの瞼

本棚は段ボール Vol.40 『死のやわらかい』/鳥さんの瞼

歌集なので、一番好きな詩をピックアップして感想を述べようと思った。
読み終えたのがかなり前だったので、引っ張り出してぱらぱらと、どの詩が好きだったか思い出す作業。

選べない。
気持ちのわかる、これをこう表現することはきっとこの人にしかできないけれど、それでもその気持がわかるという、ほの暗くて憂うつに満ちていて、でも1筋、光もあるような生のまなざし。
ひとつひとつ、大切に噛み締めたいと思える歌集。

本棚は段ボール Vol.36 『ふつうの相談』/東畑開人

本棚は段ボール Vol.36 『ふつうの相談』/東畑開人

ふつうの相談、を学術的に考える本。
知識のない一般人でも結構、わかりやすかった。
相談、される人になりたいけど私はいつまでたってもあまちゃんで、する側だなあ。
そして私は相談されても自分の思想でいらぬアドバイスを言ってしまうしいいたくなってしまう。
申し訳ない。
なんか、相談にのるのが上手くなりたいなあと思いました。参考にはできそう。

本棚は段ボール Vol.35 『みんな蛍を殺したかった』/ 木爾チレン

本棚は段ボール Vol.35 『みんな蛍を殺したかった』/ 木爾チレン

なんでも、「持っている人」は「持っていない人」の気持ちがわからない。
だから、「持っていない人」は「持っていない」に加えて持っている人から理解されず、責められたり努力不足と思われたり、思われているのではないかという不安と戦わなければならず、二重苦となる。
逆に、「持っている人」で、自分は「持っていない人」の気持ちがわからないと自覚していて、かつ持っていない人からの嫉妬や、苦しめているという事実、そ

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本棚は段ボール Vol.34 『無意味のススメ:<意味>に疲れたら、<無意味>で休もう。』/川崎昌平

本棚は段ボール Vol.34 『無意味のススメ:<意味>に疲れたら、<無意味>で休もう。』/川崎昌平

無意味は大切。だけど、私の思想上ではそういう場合の無意味は既に無意味ではない。
そういうことにも触れられていたけど、私は無意味でないと思う派だ。
いみをかんがえすぎないというのは幸せに生きるコツなのはわかる。
けれど、意味を考えなくてもいいのだろうか。本当に知らない場所で死んだ人のことは、考えないで、幸せに生きていて良いのだろうか。
私にはわからない。それでいざ自分が死んだときに、誰も何もしてくれ

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本棚は段ボール Vol.33 『ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義』/岡真理

 そろそろ学ばなければ、と思っていた。そろそろ、何も知らないで済ませるのは本当に恥ずかしいと自覚し始めて、本は偏っていそうだし、と思って避けていたけれどそんな事を言っている場合ではないと思ったので兎にも角にも、読んでみました。

 本としては、とても読みやすく、内容が入ってきやすく勉強したいけれど難しい本は読めないという方にもおすすめできます。私は1時間少しで読み切ることができました。

 やはり

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本棚は段ボール Vol.32 『水中都市 デンドロカカリヤ/安部公房』

安部公房生誕100周年ということで、書店という書店で安部公房作品を一挙に並べていて嬉しい。

頭のおかしい人間の、普通の人間から、段々思い込まされていって狂ってしまう、その過程がなんだか共感できるのに確実に頭のおかしい人間だと思わされる感覚が、自分も一歩違う方向に踏み出して気付かなければそのままおかしくなってしまうだろうという気持ちにさせられる。

また、本書は「嫌な気分になる」「イライラする」と

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本棚は段ボール Vol.31『ここは退屈迎えに来て/山内マリコ』

山内マリコさんの『あのこは貴族』の映画があまりに良かったので、本を読んでみることにした。
リアルな感じを描くのがすごくうまくて、「わかるわかる」となるのに、リアルが故の"厭さ"がなくて気持ちよく読める。
これは私のテンションの問題なのかもしれない。
決して美しく脚色された現実ではないと思うのだけれど、不思議と厭さがない。
女、というテーマによるものだろうか。
むしろ、現実の脚色されていない作り話だ

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本棚は段ボール Vol.30 『インド神話』

神話面白かったけど、全然登場人物の名前が覚えられなかった❣