しまのかみ@東洋思想&日本史

大学4年生、日本史学専攻、江戸時代の朱子学者について研究中 先人から受け継いだ知恵により、人々の悩みや苦しみを減らしていきたいです 〈目標〉 ・好奇心の力で楽しく生きる人を増やす ・歴史の知恵で悩んでいる人を救う ・自分で自分を責めたり、傷つける人をゼロにする

しまのかみ@東洋思想&日本史

大学4年生、日本史学専攻、江戸時代の朱子学者について研究中 先人から受け継いだ知恵により、人々の悩みや苦しみを減らしていきたいです 〈目標〉 ・好奇心の力で楽しく生きる人を増やす ・歴史の知恵で悩んでいる人を救う ・自分で自分を責めたり、傷つける人をゼロにする

マガジン

  • 禅の教え

    「生きづらさ」や「苦しみ」を感じている人へ。 禅語や、禅の考え方から学んだことを自分なりに書いています。 あくまで私なりの考えですが、禅の教えに触れることで、「こだわらない」生き方がだんだんできるようになるな、と自分の体験から感じます。 「苦しみ」も、あくまで自分の心がつくり出しているものだと気づくきっかけになれば幸いです

  • ブッダの教え

    「仏教の教えと自分は関係ない」という見方をする人もあるかもしれませんが、ブッダ(釈尊、お釈迦様)の教えを紐解いてみると、そのイメージが変わるかもしれません。ブッダは、「自分以外のものを拠り所にせず、自分自身の心を徹底的に見つめ、苦しみに流されない生き方をしよう」ということを教えてくれます。

  • 『論語』の教え

    儒学の古典『論語』の章句を、最初から少しずつ取り上げて、そこから何を学ぶかを考えていきます。『論語』は他の古典に比べ一つのフレーズが短く、覚えやすいと思います。加えて、日常の行動に活かせるものが多いです。

  • 『孟子』の教え

    『論語』とならび、儒学界で著名な『孟子』。孟子が儒学にかけた情熱、人を動かく立場のある人の心構えなど学べると思います。

  • なぜ歴史にはまったか

    自分はどうして歴史にはまったのだろう?と、小学生のころまでふりかえってみたものです

最近の記事

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自分の目標について(自己紹介になっているかも)

プロフィールのところにも目標は書いていますが、これについてもう少し詳しく。 (下に行くにつれて重要です) 「好奇心で楽しく生きる人を増やす」  まず1つ目、「好奇心で楽しく生きる人を増やす」ですが、やっぱり自分が好きなものに突き動かされている時は何より楽しい!それは読者のみなさんもわかってくれるのではなかろうかと思います。人生、楽しく生きるのが一番だと思います。それに、好奇心を持って取り組み続けることは健康にもいいことですからね。健康を大事にする、何を当たり前のことを、と思

    • 本当の人情とは?(『十八史略』より)

      日本でも古くから読まれた中国の歴史書で、確か明治天皇もご愛読された『十八史略』。これは、中国の歴史を神話の時代から、南宋の滅亡(1279年)までを述べた歴史書です。「略」とあるようにこれは『史記』や『漢書』などのもとからあった「正史」のダイジェスト版ということなのですが、それでも分量は多く、読むのには時間がかかります。 僕は、江戸時代の学者を研究している関係で、当時読まれていた古典は極力読んでおきたいと思い、『十八史略』も少しずつ読み進めています。 今回はそのなかから、個

      • 本当に「無宗教」な人などいるのか② (受験・学歴意識の問題)

        前回は、「宗教」を広くとらえ、一般的には「イデオロギー」として説明される「~主義」というものも、人々に「行動の規範」を提供するという意味で、「宗教」だとする『サピエンス全史』の説を紹介しました。 ここで大事なことは、前回も述べましたが、そうした広い意味での「宗教」に、多くの人が無意識のうちにつかっているということです。まずはそのことに気付かなくてはなりません。 そこで、今回はこのことを、自分の身のまわりの問題から考えたいと思います。 僕はまだ人生経験が少ないですが、この知

        • 本当に「無宗教」な人などいるのか① 

          大学での卒論が忙しく、なかなか更新できないのが申し訳ないです。 私は大学では仏教を専門にしているわけではありませんので、自分で本などを読んで勉強していますが、花園大学文学部の教授・仏教学者でいらっしゃる佐々木閑先生の本にはいつもお世話になっています。 先日、佐々木先生の『宗教の本性 誰が「私」を救うのか』(NHK出版新書、2021年)を読んだのですが、ここから学ぶことは多く、より多くの人にその内容を知ってもらいたいと思いました。しかし、全部内容を紹介するわけにもいかないの

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        自分の目標について(自己紹介になっているかも)

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        • 禅の教え
          7本
        • ブッダの教え
          11本
        • 『論語』の教え
          12本
        • 『孟子』の教え
          4本
        • なぜ歴史にはまったか
          4本
        • 島津いろは歌について
          14本

        記事

          塗り重ねたもの

          個人的な話で恐縮ですが、僕は小学校二年のころより、祖父母の影響でNHKの朝ドラをみるのが日課となっています。 これまで30作品ほどみてきましたが、その中で個人的に1、2を争う作品が2007年に放送された「ちりとてちん」です。貫地谷しほりさんがヒロインのこの作品は、ごく簡単に言いますと、自分に自信がなかった主人公がやがて落語家になっていくという話です。 2007年当時は僕はまだ幼稚園児でしたので、放送していた当時にはこの作品を観ていません。僕が「ちりとてちん」を初めて観たのは

          お寺の掲示板 「人は歯車ではない」

          先日、僕が住んでいる町の図書館にいくと、『お寺の掲示板』(江田智昭さん著、新潮社)という本をみつけ、読んでみました。 以前から、お寺の掲示板の文章は深く考えさせるものが多いな、という印象を持っていて、興味はありました。しかし、この本を読んで、「お寺の掲示板大賞」なるものが行われていると知り、過去の受賞作品なども調べてみました。その中で特に考えさせれられたものがあります。 「歯車一つ外れれば止まってしまう時計。  私一人休んでも止まらない社会  だから私の役目は歯車じゃないん

          お寺の掲示板 「人は歯車ではない」

          身近な伝統から学ぶ 浄土真宗編2

          (前回の続き) 再び浄土真宗の話をしたいと思います。 みなさんは、浄土真宗に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。 辞書的な説明だと、「阿弥陀如来の救いにすべてを任せ、如来のはたらきで死後極楽に往生できることを信じる宗教」といった感じになるでしょうか。 しかし、ここだけをみると、「死ぬまでは自分は救われない」とか、「来世は極楽に行けるのだから現世はどう生きてもかまわない」といった誤解を与えかねません。 浄土真宗が来世を大事にしているのは当然ですが、決して現世を軽視

          身近な伝統から学ぶ 浄土真宗編2

          身近な伝統から学ぶ2 「仏教との出会いと気づき」

          (前回の続き) 前回、高校の倫理の授業を経て、正信偈の内容が気になったといいました。しかし、高校生のころは大学受験に追われていた部分もあって、浄土真宗のことについて自分から調べるということはありませんでした。 その後、大学生になった僕ですが、「大学受験」のような大きな目標を喪失し、将来への不安に支配されました。もともと、日本史の研究をしたくて大学に入りましたが、本当に研究でごはんが食べていけるか、とか、勝手に悪い妄想をしてしまい、自分を見失っていました。それに、大学1年生

          身近な伝統から学ぶ2 「仏教との出会いと気づき」

          正信偈の中の好きなフレ一ズ 凡聖逆謗斉廻入 如衆水入海一味 (ぼんじょうぎゃくほうさいえにゅう  にょしゅうしいにゅうかいいちみ) 聖人も悪人も、みな等しく阿弥陀仏の本願に救いとられる。それは、様々な川の水を海が全て受け入れるのと同じこと 阿弥陀仏を海にたとえています

          正信偈の中の好きなフレ一ズ 凡聖逆謗斉廻入 如衆水入海一味 (ぼんじょうぎゃくほうさいえにゅう  にょしゅうしいにゅうかいいちみ) 聖人も悪人も、みな等しく阿弥陀仏の本願に救いとられる。それは、様々な川の水を海が全て受け入れるのと同じこと 阿弥陀仏を海にたとえています

          身近な伝統から学ぶ(浄土真宗編)

          これまでたびたび仏教の話をしてきましたが、みなさんは仏教にどんなイメージを持っているでしょうか。 僕もそうですが、僧侶の方などを除いては、毎日お寺に行く人はいないと思います。また、現在の日本では檀家とお寺とのつながりが崩れつつあってお寺の財政が厳しくなっている、という話も聞きますので、日々仏教の教えを意識して暮らしている人は少なくなっているのかもしれません。それに、日本の公立学校では宗教教育はしてはいけないので、仏教の教えに触れる機会もないまま、かえって仏教に対して難解なイ

          身近な伝統から学ぶ(浄土真宗編)

          「無名人インタビュー」を終えて

          2週間ほど前でしょうか、僕の親戚は食堂を経営しているのですが、どうやら人手が足りないようで、僕は手伝いに来てほしいと頼まれました。加えて、卒論の準備もあるので多忙となってしまい、noteの記事のほうが更新できず申し訳ない限りです。 さて、昨日、僕が先日受けた「無名人インタビュー」の記事がnote上で公開されました。 最初は、「無名人インタビュー」という企画をたまたま見つけ、「面白そう だな」と興味を持つことから始まりました。 そして、自分が普段考えていることを言葉にして、

          「無名人インタビュー」を終えて

          ブッダの教え10 「因果と後悔」

          「因果応報」という言葉があります。つまり、「自分の行動の結果は必ず自分にはねかえってくる」というものですが、これはそう単純なものではありません。例えば、なにか悪事をしたからとって、瞬時に病気になるとか、死んでしまうなどということはないわけです。また、善いと思うことをしても、なんでも自分の望みどおりにはなりませんね。だから、つい人は無謀なことをしてしまいがちです。 ただ、ブッダは、「自分がしたことの報いはゆっくりと、しかし着実にその行動をした者につきまとう」と教えます。これは

          ブッダの教え10 「因果と後悔」

          終戦記念日と地域の歴史

          今日8月15日は言わずと知れた終戦記念日です 「言わずと知れた」などと申しましたが、最近では戦争についての風化が進んでおり、知らない人も僕の予想以上に多いのかもしれません。 今朝の「北海道新聞」に、ノンフィクション作家で昭和史の語り部である保阪正康さん、そして2021年に亡くなった半藤一利さんに関する記事が掲載されていました。半藤さんはある時大学で講師を務めたのですが、その時に日本とアメリカが戦争をしたことすら知らない学生が多かったようです。これには僕も正直驚きました。そして

          終戦記念日と地域の歴史

          先祖とのつながりを想う

          今日は8月13日、この時期は僕も含め、多くの方がお墓参りをしたり、お寺で先祖の供養をすると思います。 普段は先祖のことを意識していなくても、このお盆の時期は自分の先祖に思いをはせるという方も多いのではないでしょうか。 思えば、自分と先祖とのつながりは本当に不思議なものです。僕の場合、四代前くらいまでは写真が残っていてどういう顔だったのかがわかり、江戸時代の終わりごろにどこに住んでいたかということはだいたいわかります。 しかしながら、その前はというと、自分の先祖がはたしてどの

          先祖とのつながりを想う

          『論語』過ちを認めることが身を救う

          これは有名なフレーズかもしれませんが、『論語』学而編第8章に、 「過ちては則ち改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ」 という言葉があります。意味は改めて説明するまでもありませんが、「過ちをしたとき、それを改めるのを躊躇してはならない」ということですね。 この何の変哲もない言葉をなぜ取り上げるかと言いますと、第一に僕自身の経験と深く結びついているからです。加えて、処世上大事なことだと思うからです。 過ちを改めるためには、当然のことですが「自分が過ちをしてしまった」と認め

          『論語』過ちを認めることが身を救う

          『論語』学問で寛容な心を

          『論語』の学而編第8章に、「学べば則ち固ならず」という言葉があります。この「固」を「堅固」とする解釈もありますが、ここでは「頑固」とする解釈をとり、「学問をし、寛容な態度をとれるようになることが大事だ」と考えてみます。 人間、他人に流されないようになるには、まずは何かを学び、自分なりの価値観を作っていくことが大事です。ここがまず学問の第一段階でしょう。 私たちは、生まれてから、親や先生、また学校の教育、メディア等によってさまざまな情報・価値観に触れます。そして、知らず知らず

          『論語』学問で寛容な心を