マガジンのカバー画像

SHIGEZOUの本棚

22
実際に読んだ本です。おすすめ出来るものを紹介していきます。
運営しているクリエイター

記事一覧

訴訟をちらつかせるということ

訴訟をちらつかせるということ

『科学という名の信仰 新型コロナ「ワクチン」政策を問う』福島雅典・著 / 岩波書店(2024)

レプリコンワクチンを世に出しているM社は、自分たちの製品に「NO」を言う相手に対して、気に入らないからと訴訟をちらつかせています。

「訴え」というのは金や力を持たないものが、そうしなければ正義を貫けない時に最後の手段として行うものだと思います。歴史を振り返れば、明治の時代に足尾銅山の鉱毒事件において

もっとみる
低温調理を勉強する

低温調理を勉強する

『低温調理の教科書』今城 敏・著 / カナリアコミュニケーションズ(2022)

このnoteでも時々紹介しているハム作りの加熱殺菌は、低温調理の方法を用いています。高い温度だといわゆる煮豚になってしまうので、しかるべき温度で加熱を行うわけです。他にもいろんなレシピで低温調理が行えますが、私の場合は、ほぼローストビーフとハム作りで行っています。

始めるにあたって随分いろいろな文章を読みました。個

もっとみる
焼酎がいい

焼酎がいい

『焼酎の科学』鮫島 吉廣 / 髙峯 和則 著 / 講談社(ブルーバックス)2022

お酒はいろいろいただきます。

ビールは国産も外国も、下面発酵でも上面発酵でも、メジャーもクラフトも好きです。夏のビールはやはり美味しいですね。

日本酒もいただきます。純米に限りますが、いわゆる「アル添」を絶対飲まない、ということはありません。冷たいのも燗酒もどちらもいいですね。

時々、ジンにライムを搾って飲

もっとみる
ショック・ドクトリンを知る

ショック・ドクトリンを知る

『堤未果のショック・ドクトリン』堤未果・著 / 幻冬舎新書(2023)ずっと前に『ルポ貧困大国アメリカ』を読んで本棚に置いてあるのですが、その著者の新書が平積みにされていて手に取りました。2023年5月に発刊されている新しい本です。

「ショック・ドクトリン」とは何なのかーーについては本書を。様々な分野でそのような事象をこれまで意識をしてこなかった人にとっては、驚愕の内容になることでしょう。目から

もっとみる
果たして体にとって良いのか・・・を考えてみる

果たして体にとって良いのか・・・を考えてみる

『乳酸菌と食物繊維が腸を壊す』宇野 良治・著 / 宝島社新書(2022)

医師で過敏性腸症候群(IBS)に詳しく、低フォドマップ食を推進している著者による腸にとって何が良いのか考え直す一冊です。

私自身は特に腸に問題を抱えているわけではないですが、身近に潰瘍性大腸炎を患っている人やIBSの予備軍のような人がいますので、一緒になって考えて調べているうちに、ひとまず本書に辿り着いたわけです。

もっとみる
視座を移してみる

視座を移してみる

『辺境から眺める』テッサ・モーリス=鈴木 著 / みすず書房2000年第1刷発行イギリス生まれで専攻は日本経済史、思想史で、この本の時期はオーストラリア国立大学教授であった著者によるハードカバー本。みすず書房らしい読み応えのある一冊だ。

帯の一文から紹介すると、日本とロシアはアイヌなどの先住民族をどのように国家に組み込んできたのかーーとある。

この短い文章の中だけでも、我々にさまざまな問題提起

もっとみる
「常識」を疑う

「常識」を疑う

『佐高信の昭和史』 佐高 信・著 / 角川ソフィア文庫(H30年8月初版)タイトルにした「常識を疑う」という文句は、本書の帯にある言葉で、巻末に解説を寄せている望月衣塑子氏の文中から抜き出されたものです。

本書は、いわば「佐高信」視点から見る昭和史というカタチの本ですが、よくある、時系列で何が起こったかという解説の羅列ではなく、それに至った背景や人の動きを著者の視点で丹念に鋭く追って明かして行き

もっとみる
経穴マップとにらめっこ

経穴マップとにらめっこ

『基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書』平馬直樹・監修 他 (ナツメ社/2014)

以前から漢方やツボに興味があっていくつかの本を持っていますが、今回自分でお灸をしてみようと思って、その参考書に買ったのが本書です。

西洋医学はむろん大きな医学的(医療的)ポジションを確立していますが、この度の3年越しにわたるコロナ騒動で、私個人においてはその信頼性は大きく揺らいでいます。それは医師の倫理や薬

もっとみる
スモークしながらコロナについて勉強する

スモークしながらコロナについて勉強する

『コロナワクチンが危険な理由2』荒川 央・著 / 花伝社(2023)

自家製ハム作りの工程で煙を入れるのに2時間ほどの時間がありますので、時々温度計を確認する傍ら、荒川先生の二冊目を読みました。

「1」と併せ、多くの人に読まれることを願ってやみません。

もちろん二時間「そこら」で読みきれるものではありません。
つまらない、信頼出来ないテレビを消して、そうして数日を要して読み終えました。

もっとみる
コロナ騒動の茶番を暴く一冊

コロナ騒動の茶番を暴く一冊

『コロナ利権の真相』鳥集 徹+特別取材班(宝島社新書/2023)2023年1月20日発行の最新の本です。
著者の鳥集徹(とりだまり・とおる)は医療問題を中心に扱うジャーナリスト。『新型コロナワクチン 誰も言えなかった「真実」/宝島社新書2021』を読んで知った人です。

2021年と言えば世間は「コロナ」を恐れて右往左往している時で、ワクチンが決定打とばかりに大推進され、人々は盲目的に接種していた

もっとみる
温泉を多方面から見る

温泉を多方面から見る

『全国温泉大全』松田忠徳・著 (東京書籍 / 2022)温泉本をたくさん出している「温泉教授」でお馴染みの著者による総集編的温泉網羅本、650ページ超しのぶっちょい本です。

13の章が立てられていて、例えば第1は「お湯を楽しむ」。3は「宿を楽しむ」。実際に著者はたくさんの温泉、温泉地、宿などを知っているので、さまざまな生きた情報を得られます。楽しく、勉強しながら読み進めることができると思います。

もっとみる
スパイスはおもしろい

スパイスはおもしろい

『知っておいしい スパイス事典』 実業之日本社・編(実業之日本社/2017)基本のスパイス43種類
ミックススパイス24種類
世界のスパイス料理レシピ

なかなかの充実度で編まれています。スパイス図鑑はアから順番に掲載されていて探しやすいものとなっています。ちなちに01は「アサフェティダ」。そんなの知らないゾ。

解説文の他にデータが載っていて、学名、科名、別名、原産地、利用部位、用途、効能が書か

もっとみる
低温調理の仕方

低温調理の仕方

『低温調理の技術』井手勝茂・著(旭屋出版/2022)

東京にあるレストランのオーナーシェフによる低温調理の技術・レシピ本です。3500円の厚い本でどちらかというと商売向け・料理人向けだと思いますが、家庭での料理においてもしっかりした内容を取り入れることが出来るようになるので、どうせ一冊買うならこういった本の方が良いかと思います。その解説は経験に基づいているもので分かりやすく、客に出すという前提の

もっとみる
薬について知ること②

薬について知ること②

『ひとめでわかる のんではいけない薬 大事典』浜 六郎・著 (金曜日)

400ページ以上の分厚い本です。
しかし、読み進めなければならない本ではなくて、必要な所を検索できるつくりになっています。

自身の気になること、症状に対して、あるいは処方された薬に関して調べることができます。
それが、「必要」「限定使用」「不要」「当分使用しない」「危険」といった分類で示されています。
例えば、病院で医師か

もっとみる