薬について知ること②
『ひとめでわかる のんではいけない薬 大事典』浜 六郎・著 (金曜日)
400ページ以上の分厚い本です。
しかし、読み進めなければならない本ではなくて、必要な所を検索できるつくりになっています。
自身の気になること、症状に対して、あるいは処方された薬に関して調べることができます。
それが、「必要」「限定使用」「不要」「当分使用しない」「危険」といった分類で示されています。
例えば、病院で医師から処方された薬があったとして、それがすなわち安全だという確証がどこにもないと言えばないのであって、その判断を自ら行うのにこの本は非常に有益です。
危険なものは、その何が危険な要因なのかも簡潔に書かれています。薬剤の一般名と商品名もきちんと書かれています。商品名はいろいろだとしても、元は同じということが分かります。
主に、症状が出る部位ごとにカテゴリーを分けて編まれています。第9章では「ワクチン」を単章で取り上げています。インフルエンザ、BCG、はしか風しん、ヒブ、など。
本書では、ここで、「新型インフルエンザ等対策特別措置法案」(法案の時点ですでに警鐘を鳴らしてます)の危険性を明記してます。
現在、「新型コロナウイルス」の一連の法制上の扱いは、この上に成り立っていることを考えれば、本書の視点がいかに先見の明を持った的確なものかが伺い知れます。
ところで、「こびナビ」などという「ポッと出」(それしか言いようがない!)サイトがありますが、たまたま引っ掛かったら素通りしましょう。後のために、この薄っぺらい無責任なサイトのリンクも貼っておきます。くれぐれも、信用なさいませんように。いずれなくなるのでしょうから。閉鎖したらいくらでも逃げれますものね。浜さんのように、人の手に残る分厚い活字本出しなさいよ!「媚びナビ」(に名を連ねている(医師?たち))! (どれだけカッコ付きにさせるねん!)ってまたカッコ。(思わず地が出てしまいました、スミマセン)。カッコ付きでしか話にならないって・・・。
それましたね、元へ。
本書のように、何年後かにでも言うことが変わらないものこそ、信ずるに値するものだと思います。
本書は、薬剤を出す側に立っているのではなく、いわばその洪水にさらされ受ける側の方の立場に立って書かれています。我々、庶民の味方であり、また、すなわち良識の在りかです。