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2018年11月の記事一覧
未来の私のために、苦手なエッセイを書く
エッセイを書くことに、ものすごく苦手意識がある。
子どものころは作文が大好きだったし、学生時代はGREEやmixiでごりごりに日記を書き散らしてきた。けれど、文章を書く仕事をしているいまは、抵抗しかない。
なぜかというと、理由はおそらく3つ。
■向田邦子さんが好き好きな作家を聞かれると、迷うけれど、最終的には向田邦子さんだと答えている。
向田さんのエッセイは、本当にすばらしい。日常のこまごまと
作家チヨダ・コーキが教えてくれたこと
一部の層にしか受けない作品。大人には通用しない作品。もし自分の作品がそんな風に評されたら、あなたならどう思うだろう。
今の自分のスタイルを曲げて、万人受けしやすいものを学んで改善する?
心折れて作ることをやめる?
「チヨダ・コーキはいつか抜ける」
中高生に人気の作家、チヨダ・コーキ。多感なお年頃に熱中し、年を重ねるとスッと抜けるように過ぎてしまう彼の作品は、そう評される。
彼の処女作である「
「書ききる」ことのむずかしさ。
きのう、おめでたいニュースがふたつ飛び込んできた。
浅生鴨さんの『伴走者』が第35回織田作之助賞の最終候補に選ばれ、燃え殻さんの『ボクたちはみんな大人になれなかった』が第6回ブクログ大賞のフリー部門大賞に選ばれたのである。とてもうれしく、おめでたく、すごいことだ。シャイなおふたりは揃って自らを「受注体質」と呼び、発注があったから書いた、とおっしゃるのだけど、たとえば「富士山を50メートル右に動か
「編集ライター養成講座」の皆さんに聞かれた81の質問に答えました
2週間前に宣伝会議さんの「編集ライター養成講座」に登壇させていただきました。こちらに登壇させていただくのは3回目ですが、毎回、いろんな質問をいただき、講義中にお答えできなかった回答を、受講生の皆さんに後日お送りさせていただいています。
今回は、半年前(前回分)の質問への回答をアップしたいと思います。
↑今回の講義中にいただいた質問の数々
ちなみに、質問は全部で81個ありまして、その回答は1万
自分の書きたいテイストから一度離れるということ
こんばんは、ほしちかです。
ぱっとさっき思い付いたことがあったので、覚書としてメモしておきます。
今夜は一杯だけ日本酒を飲んだので、ふわふわとした気分なので、上手く書けるかわかりませんが。
連載小説「冬嵐」は、もろ自分の書きたいことを盛り込んだ作品です。「救ったり救われたりするとは」とか「ちょっと泣かせ系」だとか、どちらかというとクールというよりウェットな作風で、人の温かさも含めて、自分の書き
noteは忘れていた感情をたくさん教えてくれた。
私はnoteで、書くことの奥深さと難しさ、底知れないおもしろさを知った。そして、夢を描く力をもらった。
「noteでよかったこと」について考えながら、自分の過去のnoteを読み返す。なんども読み返しながら投稿した内容はよく覚えていて、とても愛着がある。書いた日のことを思い出したりなんかして。
あぁそんなことあったなぁなんて、懐かしく思う。
その時感じたことを書きとめたり、モヤモヤする想いと向
一般化を避けて書くということ。
真実は一般化できない。
人に会うと、ときどきこう言われます。
「末吉さんって自由ですよね。わたしもそんな風に生きたいです」
そうなんですよ〜と、まったく否定しません。しかし、たぶんきっと、その人が思っている自由とは違うもののはずです。もしくは重なりはあるけれど、やっぱりちょっと違うというか、云々かんぬん…。
その人は、僕が毎日のように書いている日常を切り取った文章を読んで、「あ、末吉さんは
明日も、つむぐのです。
「自分が書いたものをどんな人にも見てもらえる場所に置く」ことを始めて、もうすぐ3ヶ月になっちゃう。
夏の終わりに始めたはずなのに、いつのまにか外出前にはハンドクリームを塗り、お風呂を出たらぬくぬく靴下を履く季節になってしまった。
一人暮らしを始めて7年目(えっ、うそ、びっくり)になりますが、やっぱり得意料理ふゆバージョンは一人鍋です。
2~3年前から、「こなべっち」とかいう名称で一人用
「解」より「問い」でつながっていたいの
最近本を読んでいて思うのは、『いい本はいい問いを持っている』ということ。
解ではなく問いがある。それが私の思う『いい本』だ。
その際たるものが小説で、一冊丸々を読みきったところで人生にすぐ役立てられるような知識はほぼ何もない。
古典的な教養書が与えてくれる『こう生きるべき』『こう考えよ』といった示唆も、そのまま使える知識ではなく自分なりに咀嚼しなければならない命題のような問いだ。
つまりそ