かざま

1990年生まれ|内省すること・学ぶことが好き|組織人材開発|理工学部管理工学科卒・社…

かざま

1990年生まれ|内省すること・学ぶことが好き|組織人材開発|理工学部管理工学科卒・社会人10年目にMBA修了・現在、母校の文学部哲学専攻(通信教育課程)に在学中

最近の記事

「最後」と「いつか」と言う言葉の力

「今期で最後にする」 中学校の同級生と草野球の大会に出ている。 18歳の時にチームが誕生し、今年で15年目。20歳前後のときは全5部の中で1部まで上がるほどの実力もあった。しかし近年は人数が集まらなくなり、3部まで降格。今年で活動を終えると言う。チームをまとめてくれていた監督(中学校の野球部時代のキャプテン)言葉にメンバーが集まった。 LINEを遡ってみると自分も5年ぶりの参加。その直後からはちょうど起業した年でもありその後も大学院に行ったりと中々時間を取れず、腰が重たく

    • 自分に対する気遣いの大切さ|「ハンカチを持ち歩く」から考える

      「普段ハンカチを持ち歩いていなかったのですが、最近ハンカチを持ち歩くするようにしていて、それがとても良い感じなんです。手を洗ってハンカチを手にしたときに嬉しい気持ちになる。この感覚って何だと思いますか」 友人の「この感覚」にとても共感すると同時に、「この感覚」に意識を向けることがとても素敵だなぁと思った。「この感覚」はたしかに自分の中にもあって、自分も大切にしたいと感じたので考えてみることにした。 * 少し大袈裟に捉えすぎかと思われるかもしれないけれど、もっとも抽象的な

      • 36時間の孤独なバス移動が教えてくれたこと|南米縦断一人旅

        いま思えば、ネットの繋がらない36時間のバス移動から自分らしく生きるヒントを得たように思う。 もうかれこれ12年前のちょうど今頃の時期のこと、南米をバスで旅していた。コロンビアから入りペルーへは飛んだものの、ペルー・ボリビア・チリ・アルゼンチン・ウルグアイ・パラグアイ・ブラジルとバスで旅をした。平均したら1路線10数時間はあっただろう。最長36時間。約1.5ヶ月の旅だった。 大学時代は「いましかできない経験を」と意気込んで、留学したりバックパッカーしたり、長期休暇は海外で

        • 87歳のおばあちゃんの誕生日を祝って考えたこと

          「長生きしていると良いことあるね。もういつ死んでも良いなんていわないよ」 おばあちゃんのその一言がとても嬉しかった。 先週末、これからも身体の負担にならない範囲でおでかけも楽しんでほしい、という想いから旅行先でカバンをプレゼントしたときのことだ。 ここ数年、祖母から「いつ死んでも良い」というような言葉を聞くようになり、その度に悲しい気持ちになっていた。思うように身体が動くかなくなったり、ゆっくり眠れなくなったりもして、自分には想像できないくらい生きることが大変なのかもし

        「最後」と「いつか」と言う言葉の力

          哲学カフェに参加して「幸福」について考えた

          筑波大学の哲学カフェに参加してきて「幸福になるってどういうこと?」について対話してきました。初哲学カフェ!ということで、その場で出てきたテーマを中心に考えたことを言語化しておこうと思います。 自己肯定が幸福の土台「何を言っても認めてくれる人がいることが幸せ」という別の参加者の発言を受けて、地位・言動・容姿などの外見、さらには内面的な思考や精神状態に影響されず、全面的に肯定してくれる人の存在の重要性を感じた。 究極的には(エゴイズムを乗り越えた上で)自己肯定できることが幸福

          哲学カフェに参加して「幸福」について考えた

          恥を捨て、30年後に向けて今日も私はペンを持つ。

          私には夢がある。 老後、京都の嵐山で自然を感じながら、ただただ景色に集中して絵を描くことである。 国内外旅をして美しい景色を見る度に、自分の手で描くことができたら良いのになぁと思う。 小さい頃、絵をまったく描かない子どもだった。毎日、外で遊んでいた。そんな自分がなぜ絵を描きたいのか。よくわからない。 美術の成績は、ペーパーテストで100点をとったことがある。それでも成績は3だった。音楽も同じ。芸術分野は壊滅的だった。苦手だったから敢えて避けていた。 もしかしたら当時

          恥を捨て、30年後に向けて今日も私はペンを持つ。

          3年メモ、はじめました。

          書くことが好き。 ほぼ毎朝、エクセルに前日の振り返りを記録している。「具体的に起きた昨日の出来事」「そのときの感情」「そこから得られる学び・気づき・見出せる自分の価値観」「次のアクション」をノートパソコンで打ち込む。 その後、ipadを取り出し、apple pencilを手に持ってジャーナリングを行う。ジャーナリングとは、テーマを決めたり決めなかったりして、あまり考えすぎずに頭に浮かぶことをそのまま書き出してみる作業。書く瞑想と言われる。頭の中のごちゃごちゃやモヤモヤが整

          3年メモ、はじめました。

          イタリア旅行記🇮🇹厳選10枚の写真と考えたこと

          GWにイタリアに旅行に行ってきました。8泊(現地7泊機中1泊)・9日の旅。ローマinで翌日にヴェネチアへ行き、フィレンツェ、ローマと北から下って観光してきました。1週間以上の旅はかれこれ5年ぶり。学生時代にはバックパッカーをして1〜2ヶ月旅をすることも少なくなく20カ国以上回ったけれど、社会人になってからは中々まとまって旅をできていない。たくさん写真を撮った中からあえて10枚に絞って旅の振り返りをしようと思う。 ①【ヴェネチア・ゴンドラ】リアルディズニシーを目にして、自分の

          イタリア旅行記🇮🇹厳選10枚の写真と考えたこと

          哲学の勉強を始めよう

          (自分なりに)「哲学すること」との出会いは大学生のときに海外を旅したときだと思う。wi-fiもつながらない環境下で、バスで24~36時間をくだらない移動をしていると考えざるを得なかった。(写真はペルーのチチカカ湖) 常識を覆す「違い」は問いを投げかける。 アジアや南米の発展途上国を旅すれば、「なぜこんなに発展が遅れているのだろう」「なぜこの国の人たちはいつも笑っているのだろう」「物乞いの子たちにお金を渡すことは良いことなのだろうか」と考え、煌びやかで資本主義の成功の象徴と

          哲学の勉強を始めよう

          いま「自分の手で書く」理由

          自分のために、だれかのために、社会のために、自分の手で書く。 最近、「書く」ということについて考えています。日常的にchat GPTを使うようになり、そのあまりに高いレベルのアウトプットをみると、「自分で書く」意味について考えてしまう。 例えば、「あなたは塾の先生です。受験を終えた高校3年生に塾から送り出す際の熱いメッセージを500文字で書いてください。なお、私の好きなGReeeeNの歌詞を引用してください。」と指示して書いてもらった文章。 ちょっと歌詞が間違ってるし、

          いま「自分の手で書く」理由

          「ありたい姿」を描くための振り返り

          最近、コーチとしてクライアントの「ありたい姿」を描くお手伝いをしたり、本業や複業では組織の「ありたい姿」を描くこと・具体化・浸透をテーマに仕事に励んでいます。また友人とは「ありたい姿」の実現のためにピアセッションをするなど、自分自身の「ありたい姿」も大切にしながら日々過ごしています。 これまでも大学院受験(MBA)の予備校で社会人受験生のビジョンを描く支援をしたり、生徒のありたい姿を引き出すことを大切にして学校教員を務めたり学習塾を創ったり、NPOの組織再編のタイミングでビ

          「ありたい姿」を描くための振り返り

          「ありたい姿」から考える、今年学びたいこと

          今年一年の目標と行動計画を整理する中で「今年学びたいこと」についても考えてみました。その過程で考えた「学ぶことの面白さ」と「今年学ぶべきことの決め方」について自分なりに整理してみたいと思います。「何を学ぼうか迷う」という人の参考になれば嬉しいです。 「スキルアップ」だけではない、学ぶことの価値英語を勉強すればTOEICの点数があがり、プログラミングを勉強すればwebサービスを作れるようになり、生成AIを勉強すればプロンプトが書けるようになって仕事の生産性をあげられる。何かを

          「ありたい姿」から考える、今年学びたいこと

          「ありたい姿」から始めるキャリアチェンジ

          「石の上にも3年」vs「合わないなら転職」、「やりたいことの前に成果を出すことが先」vs「やりたいことを仕事にしよう」、「好きなことよりできること」vs「好きなことを仕事に」 キャリアに対してはいろんな考え方があります。でも、人によって成功の定義は異なり、求めるものも違うから、どれもある人には正しく、ある人には正しくない。同じアドバイスに従っても、環境や個性によって、得られる結果も感じ方も違うもの。 そんな訳で、この考え方が正しい!というつもりは毛頭ないけれど、転職活動を

          「ありたい姿」から始めるキャリアチェンジ

          仕事以外の居場所を持つべき理由

          よく言われることだけど「仕事以外の人間関係も豊かにした方が良い」「仕事だけではなく趣味も充実させた方が良い」と、思う。子どもで言えば「教室以外の人間関係も豊かにした方が良い」し「受験や成績のための勉強だけでなく他の活動も充実させた方が良い」と、思う。 そう思う背景には「資本主義社会は付加価値向上を目指すことが究極の目的であること」と「人間は付加価値労働生産性向上だけではなく、倫理的行動・人間関係・創造活動など、必ずしも生産性の高くない(むしろ非生産的な)行為に歓び(豊かさ)

          仕事以外の居場所を持つべき理由

          Work As LifeからWork Life Balanceへ。私から私たちへ。|社会人10年目・33歳

          気づけば社会人10年目。社会人1年目からの日記を読み返してみると、具体的なやりたいこと(ex. 教師になりたい・独立したい・大学院に行きたい、など)に関することは変化しているけれど、根本的で抽象的な大事にしたいこと(ex. 家族を大切にしたい、大切な人と穏やかで優しい人間関係を築きたい、など)は結局一貫しているんだなと気づく。「やりたいこと」は環境の変化や社会からの刺激(人、物、広告など)で変化する。一方、根本的な大事にしたい「価値観」は変化することは少ないのかもしれない。

          Work As LifeからWork Life Balanceへ。私から私たちへ。|社会人10年目・33歳

          選挙ボランティアをしてみて考えたこと

          友人が統一地方選挙に出馬している。仲間うちのLINEにボランティアの依頼の連絡が来たので、微力ながら手伝いに行った。年末に彼女の志と選挙準備の大変さを聞き、心から応援したいと思ったからである。彼女のいままでの経験を知っているからこそ、志を語るその言葉に魂が宿っていると感じるのできっと何かを変えてくれるはず、そんな期待があるのだ。 また、百聞は一見にしかず、初めてのことには必ず学びや気づきがあるから、こういう機会は積極的に参加するようにしている。「選挙の現場」を経験してみて感

          選挙ボランティアをしてみて考えたこと