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【光る君へ】第6回「二人の才女」感想:文学、政治とロマンスの原動力に
宮中の政治的争いは構図を変えながら深まっていきます。円融天皇期に重きを成した頼忠、雅信、そして兼家らはそれまで決して一枚岩ではなかったものの、花山天皇期になって台頭してきた義懐・惟成への対抗を強めるべく歩み寄ります。一方で義懐・惟成は自らの立場を盤石にすべく、公任と斉信という青年貴族の取り込みを図ります。若い公達を取り込みたいのは右大臣家も同じです。長男の道隆は、兼家流の強硬策ではなく学問に励む
もっとみる宮中の政治的争いは構図を変えながら深まっていきます。円融天皇期に重きを成した頼忠、雅信、そして兼家らはそれまで決して一枚岩ではなかったものの、花山天皇期になって台頭してきた義懐・惟成への対抗を強めるべく歩み寄ります。一方で義懐・惟成は自らの立場を盤石にすべく、公任と斉信という青年貴族の取り込みを図ります。若い公達を取り込みたいのは右大臣家も同じです。長男の道隆は、兼家流の強硬策ではなく学問に励む
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