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「聴くこと書くこと生きること」学びnote

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書くこと、生きることを学ばせていただくnoteです!
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#編集

「人の原稿を直すとき」の心得-編集者に求められる2つか3つの視点

「人の原稿を直すとき」の心得-編集者に求められる2つか3つの視点

Twitterでの編集人材とのやりとりを企画にするこの企画。予想だにせぬ反響で、、ありがとうございます。「教えることこそ一番の勉強」という通り、僕自身が多くの気づきをいただいておりありがたい限りです。ありがたや、ありがたや。Twitterなどでご感想いただけると励みになるので、ぜひいろいろ教えてください。
さて今回もご質問をいただきましたので、取り上げさせていただきます!

 
おっしゃる通り、編

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より強く生き残りたいライター編集者、集合!「連れ去り編集部」開催!【Huuuu × LOCAL LETTER】

より強く生き残りたいライター編集者、集合!「連れ去り編集部」開催!【Huuuu × LOCAL LETTER】

12月7日(木)「連れ去り編集部(ローカルブリッジ)」開催!
@東京ミッドタウン八重洲

全国47都道府県を飛び回り、自ら土地を体験することで、他のメディアでは得られない手触りの情報を伝えてきた編集者・ライターのチーム「Huuuu」と、地域コミュニティメディア「LOCAL LETTER」。

体がバラバラになるくらい、時にはしんどい…! と感じながらも日本各地への非効率な移動を重ねてきたHuuu

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タイトル付けは「2つの意識」を持つだけで劇的に良くなるという結論に行き着いた

タイトル付けは「2つの意識」を持つだけで劇的に良くなるという結論に行き着いた

↓このnoteを購入してくださった方の感想↓

Webメディアの記事のリーチは、タイトルひとつで劇的に変わる記事のタイトル付けに悩む人は多いと思いますが、それは正しい行為です。

なぜなら、僕自身これまで長らくWebメディアを運営してきて、タイトルひとつで記事のリーチが10倍以上変わる事例を何度も見てきているからです。

※そういった経験もあり、新R25でも記事の入口となるタイトル(およびサムネイ

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「君の原稿は面白くない」と言われたら

「君の原稿は面白くない」と言われたら

寒いですね。東京は雪です。よくコタツ記事なんて言いますか、まさに最近僕はコタツに入ってぬくぬくしながら記事を書いてます。在宅勤務、バンザイ。
さて今回は新たな取り組みとして僕が今まで「ライター・記者・編集者・編集長」として言われ「ハッとした言葉」を紹介するコラムをやってみようと思います。名付けて「編集人材の『言葉ノート』」です。

「記事にドラマがない」想定外のフィードバックに

あれは記者として

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「人格を宿した文章は強い」SNS時代を生きるライターが身につけるべきスキルを #ウルサス本 の著者とブックライターが語る #inquire_event

「人格を宿した文章は強い」SNS時代を生きるライターが身につけるべきスキルを #ウルサス本 の著者とブックライターが語る #inquire_event

SNSが普及した今、情報の流れ方は以前と大きく変わっています。もちろん、SNSを見ていない人だって、世界には大勢いらっしゃるのも事実です。

ただ、少なくとも今、この記事に興味を持ってたどり着いた方々には「SNSが生まれてから、情報の摂取の仕方は変わったよね」という実感があるのではないでしょうか。

インクワイアでは、こうした社会の変化を踏まえて、「SNS時代におけるライターの価値」と題したイベン

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自分なりの導入文のパターンを整理してみた

自分なりの導入文のパターンを整理してみた

ライターを始めた頃、原稿を書くかとファイルを開いた後、導入文・リード文ですぐに手が止まってしまうことが多々ありました。白状すると、今でもよくあります。

手が止まるときは、だいたい何を言うべきか、どう言うべきかどちらかで悩んでいることがほとんどです。何を言うべきかはさておき、どう言うべきかは一定のパターンがあるのではと思い、パターンを整理してみることにしました。

導入文・リード文の役割って何なの

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inquireで編集ライティングにまつわる自由研究はっじめるよー

inquireで編集ライティングにまつわる自由研究はっじめるよー

これは何についての記事?タイトルの通り「編集ライティングに関する自由研究をはじめるぞい!」という宣言です。公言して後に引けなくする類のまさにそれです。

周りの編集ライティング関係者の人たちとも一緒にワイワイ叡智を結集したり、これに触発されて「自分も何か研究してみよ」ってなったら素敵やなあと思っているので、「研究」という響きに食指が動いた方は、ぜひ最後までお付き合いください。

きみは何者?ぼくは

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初心者ライターがつくってしまいがちな構成のパターンを桃太郎で整理した

初心者ライターがつくってしまいがちな構成のパターンを桃太郎で整理した

あれはざっくり5年ほど前でしょうか。

イベント取材を終え、編集者から「初稿の前に構成いただけると幸いです」と言われた駆け出しライターは、10分くらいで構成を作成し終え、どや顔で送付しました。イベント取材中のメモに申しわけ程度の見出しをつけ、一切インデントをせずに羅列しただけのドキュメントを、です。いま、彼女に向かって言ってやりたい言葉はひとつだけ。

「お前が作成したのは構成じゃなくて議事録だか

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編集という仕事は、最終的に「生き方」で差別化するしかない

編集という仕事は、最終的に「生き方」で差別化するしかない

編集者は写真が撮れるわけじゃない。絵が描けるわけでも、美しい文章が書けるわけでもない。

編集者は「なにかの専門家」じゃない。

強いて言えば、企画をする人。そして、それを実現する人だ。誰かに動いてもらって、カタチにしていく人。最近はプロモートすることもそこに入り始めているかもしれない。

どこかで「編集者は、なんにもできないけどなんでもできる職業」と聞いたことがあるが、まさにそのとおりだなと思う

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ハヤカワさんに「編集者の仕事」について聞かれたので書いてみた。

ハヤカワさんに「編集者の仕事」について聞かれたので書いてみた。

先日、ハヤカワ五味さんに、こんな質問をいただきました。

加藤さんの考える編集という仕事、編集者とは何をする人なのかを一言で教えていただけませんか?

ちょうどいい機会なので、いつも考えていることを書いてみます。

ーーー✂ーーー

ぼくの考える「編集者の仕事」は、一言で言うと、

ひとが想いを伝えるのを助ける仕事

です。

具体的には、編集者の仕事には2つの側面があると思います。

1.ものを

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一気に読ませる文章を書くための7つのポイント

一気に読ませる文章を書くための7つのポイント

「週刊文春」は、毎週買っている。

 真っ先に読むのが、林真理子さんのコラム「夜ふけのなわとび」だ。時事ニュースに絡めた話や林さんの近況などが書かれているのだが、これがおもしろい。

 なんてことのない文章のように見えて、一気に読ませてしまう魔力を持っている。他の人のコラムもいろいろあるが、林さんのだけは途中で飽きるようなことはまずない。

 そのおもしろさのポイントを僭越ながら分析してみた。

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読みやすい文章を書くコツ。私が気をつけている7つのポイント

読みやすい文章を書くコツ。私が気をつけている7つのポイント

今日はクリスマス。そんな巷の華々しさをよそに、うちの会社では編集のピークの時期を迎えている。

私は、会社では専門誌の編集を担当している。毎年この時期は提出された原稿を校正し、入稿できる状態まで仕上げていくため、忙しい。

「ライターさん」に原稿を依頼しているわけではないので、クオリティはさまざま。文章がそれほど得意ではない人も書いているし、かといって専門的な内容なので外注も難しい。

文章に正解

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読みやすい文章は「デザイン」が優れている

読みやすい文章は「デザイン」が優れている

 村上春樹さんや林真理子さん、糸井重里さん、『嫌われる勇気』の古賀史健さん。彼ら彼女らの文章は、スルスルと読める。とっても読みやすい。

 その「読みやすさ」の正体ってなんだろう? と考えてみる。

 読みやすい文章は、パッとその文章を見た瞬間に「読みやすそう!」と思える。これは「文章の中身」というよりも「デザイン」に近いのではないかと思う。

 漢字とひらがなのバランス、改行の位置、「(会話文)

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「書く」を仕事にできる人は何が違うのか?

「書く」を仕事にできる人は何が違うのか?

「書く」を仕事にできる人とできない人。

両者はどこが違うのでしょう?

「書く」という作業は、日本人ならほとんどの人ができます。パソコンやスマホに文字を打ち込むことは誰だってできる。それなのに、お金になる人とならない人がいるのは、なぜなのでしょうか?

ぼく自身2018年に独立しましたが、おかげさまで「書く」仕事でご飯を食べることができています。

今回のnoteでは、自分を含め、まわりの「書く

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