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アートと幼児教育

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記事一覧

【幼児教育】アートはその子の分身

【幼児教育】アートはその子の分身

今日は保育中に即興でアートのワークショップをしてみた。
とはいえ、「やりたいひとは おいすをもっておいで!」とだけ言って、室内遊びを開始。「みんなで一斉に」はうちの保育のスタイルではない。やりたくなければやらなくてもいい。
それでも、部屋にいた23人(3歳児)全員がイスを持ってきた。意外だった。

内容は、画用紙(B5程)に筆(まほうのふで)で水(まほうのみず)をさっとぬり、指で色をとって画用紙に

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【幼児教育】届けること、届け続けること

【幼児教育】届けること、届け続けること

クラスの子どもたちがなかなか私の話を聞いてくれない。
どうしようと悩んだが、「ちゃんと言葉を届けているか」、という問いが自分の心に引っかかった。

「お片付けしようね」
「お名前呼び始めてもいいですか?」
「お話きいてください」

どれぐらい心を込めて言っただろうか。
どれぐらい子どもたちの心に届くよう手を伸ばしただろうか。

ただ言葉を発するだけでは、きっと音が室内に響いているだけ。

帰りのサ

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【幼児教育】自分を守ろうとして、自分を傷つける

今日は誕生会。
今月の誕生児は5人とたくさん。
前日に子どもたちへのメッセージカードを家で書こうとしたが、幼稚園にカードを忘れて帰宅。

早めに出勤してカードを書き進めるも、部屋に子どもたちがなだれ込んできた。

間に合わなかった。

それでもカードを終わらせるべく、作業。
そっけなくなる子どもへの対応。
いけないと思いつつ、カードに最後の写真を貼る。
クイズの写真は印刷できなかった。

自分が落

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【アート】「やってみよう」と「やってみる」の間の壁

【アート】「やってみよう」と「やってみる」の間の壁

先日アートのワークショップを開きました。
「糸」をメインの素材とし、様々な「アート実験」をするワークショップ。今回は子どもを対象として開催しました。

今回はそこで一番感じたことを書きます。

一番感じたことは、子どもが僕の「壁」をバンバン叩いてくれたということ。

子どもたちはまずやってみます。

大人だと、「こうしたら綺麗かな」「もっと右にずらした方が良いかな?」「目描いたら変かな」といろいろ

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【幼児教育】いろんな楽しさ、大きな楽しさ

【幼児教育】いろんな楽しさ、大きな楽しさ

今日は幼稚園の行事「しぜんものがたり」でした。

最高に楽しかった。

子どもたちも今日が一番楽しそうだった。動物になりきっていない子も、友だちの様子を見たり、笑顔を見せていた。これまで床にびろーんとなっていた子が列車の先頭に立ち、大きな声で歌っていた。

行事のコンセプトは、普段子どもたちがしていることや好きなことを紡いで「ものがたり」とし、保護者の方々に見てもらったり一緒に楽しむこと。

振付

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【幼児教育】子どもたちは自分たちで成長している

【幼児教育】子どもたちは自分たちで成長している

Children grow up by themselves.

動きたくてしょうがなくって、元気いっぱいで、自由奔放。

子ども一人一人違うことをもちろん認識した上で、自分の(?)クラスの子どもたちはそう形容できると思っている。

一方で見方を変えれば、落ち着きがない。
そうも捉えられるのではないか。
自分の保育はこれで良いのか、不安もある。

自分以外の人はこのクラスにどういう印象を持っている

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【幼児教育】子どものできることがすごいから、求め過ぎちゃってたよ

クラスの子どもたちができることをどんどん増やしている中で、自分が子どもたちに多くを求め過ぎている。昨日同僚と話していてそう思った。

挨拶ができるようになった。
帽子をかばんにしまえるようになった。
時計を読めるようになった。
ブロックと積み木を組み合わせるようになった。
工作素材をおままごとに活用するようになった。
はさみを使えるようになった。
友だちと会話を楽しめるようになった。
けんかも自分

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【幼児教育】人と人

【幼児教育】人と人

幼児教育の基本ってなんだろう?

4月から働き始めた職場で、そんなことを考えさせられている。

子どもの安全を確保すること。
活動の計画をすること。
人の動きをイメージすること。
生活の細かな部分に目を配ること。

自分は基本がなってない。

そんなことを、自分の不甲斐なさを、実力のなさを痛感する日々を送っていた。

どんなに美しそうな考えがあっても、まず基本的な動きができなければ、全く説得力がな

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【幼児教育】解釈を超えたもの

【幼児教育】解釈を超えたもの

子どもたちと過ごしていると、自分の想像を超えてくることが多々ある。

例えば絵の具遊びをしていて画用紙を用意しても、手や足に筆で色を塗り始めることがある。
ただこれはまだまだ想像の範囲内。そこからさらに、足に直接絵の具をかけたり、絵の具の入った容器に足を入れたりしたことがある。
こういったとき「あ、想像を超えてきた」となる。

しかし、これはその時の想像を超えていても、解釈の範囲内ではある。
「筆

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【幼児教育】滲み出てきたもの。時間になったもの。

【幼児教育】滲み出てきたもの。時間になったもの。

3月18日。終業式。

ぱんじー組最後の日。

これだけ書いておきたい。

何かが絞られるように、滲み出すように、ぎゅっと目の奥、奥歯の奥の方に登ってきた。

これだけでいい。形容しすぎてその感覚が上書きされるのが怖い。

「最後に聞いて。りゅうへい先生の本当の気持ち...」
楽しかったこと、ありがとうを伝えようとした時だった。

真剣に見つめる子もいた。笑っている子もいた。友だちと話している子も

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【幼児教育】時間を準備する

まだ自己紹介もしていませんが、書いておきます。

今日は、「時間」をちゃんと準備しなければいけないと痛感した。

自分が注目している保育園が素敵な取り組みをしていた。
それは2歳児に対して原爆の話をするというもの。
「伝わらない」「まだ早い」と決めつけるのではなく、「伝えよう」という気持ちに真摯に向き合っているように感じた。子どもたちを信じ、子どもたちの未来に向き合っているように感じた。

それを

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