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ダニング=クルーガー効果〜自己評価の歪みを正せ〜

本日は久しぶりに心理学ネタで。

『ダニング=クルーガー効果』

どういった効果かご存知ですか?

これは1990年にアメリカの心理学者である
デイヴィッド・ダニングとジャスティン・
クルーガーが提唱した心理現象で、彼らの名前
からこのように言われています。

ダニング=クルーガー効果は認知バイアスの
1つであり、思い込みや固定観念により、
能力の低い人ほど自分を過大評価してしまう
というものです。

これは客観的に自分を見ることができておらず、
自分の主観だけで判断をしてしまうことから
起きてしまう現象です。

というよりも個人の認識の錯覚といっても
いいかもしれません。

新入社員でよく通る道で、私もそんな時代が
あったため、しくじりライターとして例を挙げて
みましょう。

ひよっこだった新入社員も3年目くらいにも
なってくると、大体の仕事の流れやスキルも
掴んできて「慣れ」や「自信」が備わって
きます。

ここで分岐点となるのが上記の「客観的」に
自分を見れるかどうかです。

そこで、自分を客観的に見て、周りの尊敬できる
先輩方と比較をすれば、自分の組織における立ち
位置や能力差も認識できるはずです。

しかし、自分を主観的にしか見ることができなけ
れば、成長した自分を認め、自分はこんなにも
できるやつだと本来の能力に見合わない過大評価
をしてしまうことになります。

そこで、イキリ新入社員が爆誕してしまうんです
よね。私もそんな時期がありました。
少しですよ、少しだけ…
支社長に天狗の鼻をすぐさまポキっとおられて
心を入れ替えました。笑
本当に鬱陶しいですよね根拠のない自信に溢れた
何もできない新入社員。私でした。笑

これは、「自己肯定感」というジャンルでお話し
する時には自己肯定感が高くて良いですねとなる
かと思います。自分を認めることは大切なこと
です。
自己肯定感については過去記事でも触れています
のでご参考まで。


ただ、これは本質的に見た時には、認知バイアス
が発動している状態で、本来の自分の評価では
ありません。

こういった自分の能力値が低いにも関わらず、
過大な自己評価をしてしまうことを、
「ダニング=クルーガー効果」と言います。

逆に、自分の能力値が高いにも関わらず、
過小評価することを「インポスター症候群」
とも言います。

自分の環境や能力は他人のおかげ、偶然に
得られた産物、もっと上手くできたかも、
このように考えてしまう人が当てはまります。


どちらの心理現象にも言えることは、
自分を客観的に推し量ることができていない
という事実だけです。

客観視をして、今ある自分の状況を正確に
認識することができれば起こらない現象です。

ただ、これが起きてしまうのは「無知の知」
であるかどうかにあります。

自分が知らないという事実を知っていれば、
自分を正確に推し量ることができるため、
過大評価に陥ることはありません。


また、このダニング=クルーガー効果は
自信と知識を曲線で表すことができます。
私の手作成ですがこんな感じです。

人は自信を手に入れると、自分はできるという
自信の絶頂期を迎えます。

しかし、そこからもう1つ経験を積み、知識を
付けていくことで、もっと上がいることを知り
自信を喪失していきます。

ただし、ここからまた努力を重ね、自信を取り
戻していくことで人は成長し、かつ適切な自己
評価が行えるようになります。

ダニング=クルーガー効果は何も悪いことでは
なく、自己肯定感が高い証拠でもあります。

しかし、組織や相手ありきで仕事をされている
方は印象などに影響があるかもしれません。

そのため、今の自分の自信はあくまで自分の
限定的な主観であることを知り、客観的に見た
時にどうかということを考えることも大切です。

それができて、初めて適切な自己評価ができる
と思います。

自己評価が主観だけでいいのであれば、
世の中我の強い根拠のない自信人間だらけで
暑苦しいですきっと。笑

ぜひ自身を第三者の目線で見つめ直す時間も
作ってみてくださいね。

その時は、その事実をただ受け止めるのみに
留め、深くその事実に対して傷ついたり、
落ち込んだりすることはやめましょう。

自分の立ち位置を知ることこそが、成長に
繋がります。つまり、自分は成長段階にいる
とポジティブに受け止めましょう。

それでは。

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