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本の感想、書評、紹介

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良いと思った考え方、考え方が変わった文章、これはと思った知識とかまとめていこうかなぁ。 「難しい本はいやだけど、れーんの感想なら読める」というスタンスを目指す。
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#小説

本の感想62『四人の署名』コナン・ドイル

人から情報を引き出すときのコツホームズは、事件の情報を集めるとき、聞き取り調査をすること…

れーん
4年前
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本の感想58『未必のマクベス』早瀬耕

IT系企業Jプロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わってい…

れーん
4年前
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本の感想56『恐怖の谷』コナン・ドイル

シリーズ長編の構成「シャーロック・ホームズ」シリーズの長編は、ある程度構成が固まっている…

れーん
4年前
13

本の感想44『海辺のカフカ』村上春樹

ひとつ紹介したい名言。というか一節。 「目を閉じちゃいけない」 「それも決まりなんだ。目…

れーん
4年前
24

本の感想43『果てしなき多元宇宙』筒井康隆

この世界は、幾重もの糸がタテヨコに織られた布のようなものだと考えてみよう。 タテ糸は、歴…

れーん
4年前
10

本の感想42『ボッコちゃん』星新一

ロボットの女の子が、スナックで働いている。見た目は本物そっくりだし、簡単な受け答えもでき…

れーん
4年前
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本の感想41『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ

結局、人は自分の本当の気持ちを言葉にすることなどできないのだろう。 言葉というのは便利で、かつ人類にとってかけがえのないものだ。文明を押し上げるきっかけとなったものであることに間違いない。 しかし、言葉には「拘束」がある。世界や感情をあらかじめ決められた枠ではめ込むような、窮屈さがある。 「喜怒哀楽」という言葉がある。このように人間の感情を主な四つのもので分類してしまい、理解させてくれるはたしかに助かる。「感情」という混沌とした曖昧な中から、「これは悲しみ」、この状態は

本の感想40『命売ります』三島由紀夫

一度何もかもを捨ててしまえれば、人生とてつもなく楽になるだろうなぁ。何事にも動じなくなる…

れーん
4年前
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本の感想38『羊をめぐる冒険』村上春樹

YouTubeのゲーム実況で、「ガラージュ」なる奇ゲームを知った。「三大奇ゲーム」と言われるも…

れーん
4年前
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本の感想37『逆ソクラテス』伊坂幸太郎

ピグマリオン効果「ピグマリオン効果」「教師期待効果」という言葉を初めて知った。簡単にいう…

れーん
4年前
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本の感想36『三島由紀夫レター教室』三島由紀夫

この本は、レター教室というより「人間教室」だなぁ。後書きに面白い物があったので最初に紹介…

れーん
4年前
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本の感想35『午後の曳航』三島由紀夫

友人から勧められて、三島由紀夫を読む気になった。とりあえず本屋にあった一冊を適当に購入し…

れーん
4年前
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本の感想34『悟浄出立』万城目学

本の概要とか西遊記の沙悟浄は、言ってしまえばモブだ。彼が特別活躍する時もあるにはあるだろ…

れーん
4年前
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僕の小説の選び方

「本をよく読んでる」と言うと、大抵の人は「何がおすすめ?どうやって選ぶ?」と聞いてくる。自分でもはっきりと言語化したことがなかったから、初めて文章にまとめてみた。これでこれから質問に困らなければいいけど。 時の洗礼を受けているものを選ぶ結構な昔に生まれて、今でもそれが残り続けている、支持されているというのは必ず理由がある。宗教、古典、小説、言い伝え、クラシック、などなどが挙げられる。たとえば、「ハムレット」という戯曲(小説)について考えてみる。 これは1600年頃に書かれ