本の感想38『羊をめぐる冒険』村上春樹
YouTubeのゲーム実況で、「ガラージュ」なる奇ゲームを知った。「三大奇ゲーム」と言われるものがあるらしく、そのうちの一つなんだそう。このゲームに羊というワードがでてきて、なぜか村上春樹を思い起こした。そういえば、羊の話があったなぁと。
もう少しガラージュの話。その世界は、不気味な生体機械?みたいなものが住む世界。主人公に3つの人格があったり(そのうちの1人はその世界に閉じこもろうとしてる)、「カゲ」と呼ばれる「自分の中の一部」が存在していたりする。カゲを失ってしまうと、二度とその世界からは出られない。ちょっとうまく説明しきれないから実況とかをぜひ見てほしい。
村上春樹の作品も、どこか違う「あっち側の世界」が存在しているように思える。そして、登場人物たちはそこに紛れ込むか、自分から入り込む。帰ってこない者もいれば、一部を置いてきてしまう者もいるし、100%帰ってこれる者もいる。
なんだかガラージュと似てるなあと思ったのだ。二つの作品(ゲームと小説)は一切関わりは無いんだろうけど、たまたま共通点を感じてなぜか鳥肌がたった。
羊をめぐる冒険は、人の中に宿ることのある特別な「羊」を探し求めるストーリーだ。この羊が体内に入ると、並外れた能力を発揮できる。なんだか他の作品とちょっと違って伝説めいた話で、でも登場人物の素敵さは相変わらずで、好きな感じは変わらない。
両方ともうまく説明できないから自分で楽しんでみてくれ。