僕の小説の選び方
「本をよく読んでる」と言うと、大抵の人は「何がおすすめ?どうやって選ぶ?」と聞いてくる。自分でもはっきりと言語化したことがなかったから、初めて文章にまとめてみた。これでこれから質問に困らなければいいけど。
時の洗礼を受けているものを選ぶ
結構な昔に生まれて、今でもそれが残り続けている、支持されているというのは必ず理由がある。宗教、古典、小説、言い伝え、クラシック、などなどが挙げられる。たとえば、「ハムレット」という戯曲(小説)について考えてみる。
これは1600年頃に書かれたと言われているが、その頃書かれた小説で今でも残っているものはどれくらいあるだろう?時代的にそこまで大量の本は出版されてなかったかもしれないが、400年残る小説なんて本当に稀だろう。
「古き良きもの」というのは、生きた化石だ。生きた美術品だ。そして今でなお強い力でもって我々を揺り動かす。一種の神秘のように感じてしまう。
本を選ぶときは、出版年月日、発行年を参考にするのは良いと思う。逆に最近の小説も、読んだ後に「これが30年残るか?」と問いてみてもいいかもしれない。
表紙とタイトル
正直薄っぺらいタイトルのものは一切読む気にならない。クソドラマもそうだけど、大抵はタイトルで分かる。
あと、表紙や背表紙のカッコよさやセンスも見てしまう。
他人に見られる自分の本棚の中に、タイトルか、表紙、あるいはその両方がダサいやつは置きたくない。
本や媒体から新しい興味対象を発見する
小説を読んでると、他の小説が紹介されたり出てきたりするのはよくある。あと例えばワインの本を読んでいて、人間の味覚が気になったから、それについての本を探すとか。そうすることで、小説がより深い物語になったり、ある対象に対してより詳しく知れたりというメリットもある。
そんな感じで、日常的に本を読んでれば次々に面白そうな物が出てくるから、読む本というのは尽きない気がする。
後書き
極論をいうと、というかこれまで書いた全てを否定するけど、好きなものを読めばいいと思う。
僕にとって本は遊び。読んでいてその瞬間の人生が楽しいし、さらに後の人生も楽しくしてくれるものだ。