悠星 Yusei
東京近郊にありながら自然が残され、悠久の歴史の痕跡とロマンが随所にあふれる、憩いの空間高尾山。その年間登山者数は世界一。世界一には世界一の理由があります。その一年を綴ります。
登山には様々なジャンルがありますが、その中でも、峰々をつないでいく縦走登山は総合力が求められる、挑戦的なジャンル。しかし、剥き出しの自然に生身で飛び込み、地球と一体になる体験は、他では得難いもの。非日常の世界を綴ります。
英国の登山家ジョージ・マロリー(George L. Mallory, 1886 - 1924)の金言、"Because it's there."の邦訳とされるこのことば。その起源と変遷とは。
東京都南西の端、神奈川県にその境を接し、東京都心の程近くにありながら多くの自然が残されている高尾山。いにしえより人の往来があったことから、様々な資料が残されています。記録に残る古き良き高尾を辿ります。
心打たれる絶景、山に咲く花々、野鳥や森の動物との出会い、そして何よりも下山後の温泉とビールを求めて山を彷徨っている者です。 I am in love with mountaineering, questing for magnificent views, scenery and flowers that strike my mind, also enjoying encounters with birds and little animals in forests as w
2024年11月15日読売新聞朝刊「編集手帳」(読売新聞東京本社)より引きます。原文縦書き。 :-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-: <山男、よく聞けよ>。1970年代、新聞各紙にこんな見出しの広告が出たことがある。ダークダックス『山男の歌』の宣伝ではない◆NTTの前身である電電公社が天気予報の177番の利用を呼びかけたものだ。見出しのあとにはこう続いた。<夏山はどちらへ? 娘心はともかく、山の天気は/現地の市外局番プラス/一七七番でお確
さる11月7日は、二十四節気の立冬。暦では冬をむかえました。 今年はとにかく暑い年でしたが、立冬をむかえて、さすがに冷え込んできました。本日早朝の高尾山口駅前の気温は5℃。本日本州は広く高気圧に包まれて、東京の天気は晴れ。放射冷却で冷え込みが強くなりました。 早朝は吐く息も白くなるほどの冷え込みでしたが、徐々に気温はあがって、午前9時の高尾山山頂の気温は13℃。低めではありましたが、今日は風がほとんどなく、湿度も低くなり絶好の山行日和でした。 立冬の11月7日、
2024年10月31日読売新聞朝刊「編集手帳」から引きます。原文縦書き。 「 さる26日は富士山には歴史的な日になった。初冠雪が見られず、130年におよぶ観測史上、もっとも遅くなることが決まった◆秋が来ても気温の高い日が続いた影響とされる。紅葉を手前に配して雪をかぶった富士山の景色を楽しめるのはいつになるだろう。」 今年は去年に引き続き猛暑の年でしたが、昨年と違い10月に入っても暑さがおさまらず、上野公園では桜が狂い咲くなどあちこちでさまざまな影響が出ていますが、富
去る10月23日は、二十四節気の霜降。霜が降りる時期とされます。霜降を迎えると、秋は最終盤。次の節、11月7日は立冬です。 今年はとにかく暑いですが、10月に入っても、まだまだ残暑が続いています。ですが、この週末はいくぶんか気温は落ち着き、早朝は10℃台前半までさがり、霜がおりるほどではありませんが登山には心地よい気候になりました。午前9時時点の高尾山山頂の気温は18℃。 高尾山は、この週末から12月8日日曜日まで、もみじまつりが開催されます。紅葉の高尾は一年で一番
毎年楽しみにしている、センブリの花が開花しました。 センブリの花が咲くと、高尾の花の季節は最終盤です。徐々に花は姿を消し、11月に入ると本格的な紅葉の季節を迎え、冬支度がはじまります。 しかし今年は残暑が厳しく、今日も暑い日になりました。この時期朝早い時間は例年10度台のはずですが、午前7時時点で気温はすでに20℃。午前10時時点の高尾山山頂の気温は25℃でした。そして今日は湿度が高く、流れる汗を拭いながらの山行になりました。今日は箱根駅伝の予選会が開催されましたが
【山行概要】 広河原(06:30)⇨白根御池小屋(07:30)⇨肩の小屋(08:50)⇨北岳山頂(09:20)⇨北岳山荘(10:00)⇨間ノ岳山頂(10:30)⇨農鳥小屋(11:00)⇨西農鳥岳(12:00)⇨農鳥岳(12:30)⇨大門沢小屋(14:30)⇨奈良田(16:00) 総距離:29.1km 累積標高:2,424m / 3,132m 日付:2021年10月2日 「一番目より二番目のほうが難しい」 なにかの競技会や、コンテストに出場するような話ではありません。
2024年10月8日は、二十四節気の寒露。次の節である霜降(10月23日)を過ぎると晩秋に入り、冬は目前となります。寒露を過ぎると朝晩の冷えこみが強くなり、特に早朝、草花は冷たい朝露にぬれるようになります。 今年はとにかく暑かったですが、10月に入っても、厳しい残暑が続いています。ですが、体育の日の三連休は気温も落ち着き、夏日となる日もありましたが、湿度が低く快適な陽気となり、絶好の行楽日和でした。 連休初日、12日の高尾山は比較的人出は穏やかでしたが、中日の13日
稲垣栄洋静岡大学教授著「面白すぎて時間を忘れる 雑草のふしぎ」(三笠書房)に、セイタカアワダチソウについて、おもしろい記述があります。全て引くと長くなってしまうので、以下に要旨をまとめます。 :-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-: 海外からやってくる植物には強そうなイメージがあるが、実際はそれほどでもない。多くの外来植物にとって、日本は不慣れな場所であり、生き残ることは難しい。それでも、日本に定着するものがある。 日本に定着した外来種
去年のほぼいまごろ、2024年9月25日の読売新聞朝刊、「編集手帳」から引きます。読売新聞東京本社版。原文縦書き。 :-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-: 彼岸花が咲き始めた、という各地からの便りに心が和む。曼珠沙華、つまり天界に咲く花という別名を知る方も多いだろう。秋の花を待ちわびたのは、暑すぎた夏がやっと終わるからにほかならない◆彼岸花は気温が20度ぐらいに下がると突然現れ、赤い花を咲かせる。桜と同じく、花のあとに葉が育つ。ほとんどの植物が枯れている時期
明日9月22日は、二十四節気の秋分。いうまでもなく、秋中盤です。 しかし、今年は暑い。昨日の時点で、本日の東京地方の最高気温予報は36℃の猛暑日。太平洋高気圧と大陸の高気圧が日本列島の上空で重なって、寒気が到達しにくいという解説でしたが、もし予報通りだったら観測史上最も遅い日付の猛暑日になるとのことでした。 かかる予報でしたので、暑くなることを前提に準備し、気温が穏やかな早朝から高尾陣場のあちこちをめぐってきましたが、極端な暑さにはなりませんでした。本日午前10時時
本日の読売新聞の朝刊に、近年の低山ブームに関する記事が出ていました。 畑武尊「ゆるりと山歩き ブーム」、2024.9.14 朝刊 P.6 読売新聞東京本社 Web link 記事は以下の書き出しから始まります。 :-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-: 英国の登山家ジョージ・マロリー(1886~1924年)は、人類未踏峰のエベレスト(8848メートル)を目指す理由を問われ、「そこにあるからだ」と答えたという。国内でいま“低山”に登るのがブームになっている
9月7日は、二十四節気の白露。朝晩の冷えこみが強くなり。草木に露がついて、白く光るようすをいうとのこと。 NHKによると(*1)、気象庁の検討会は、今年の7月以降の関東甲信の平均気温は、1946年に地域別に統計を取り始めてから去年と並んで最も高くなり、「異常気象とも言える」と評価したとのこと。今年はひときわ暑かったような気がしますが、去年も相当暑かったんですね。そういえば、ここ数週間の米の品薄に関連して、昨年は大雨や高温被害で米の品質が低下した、と報じられています(不作では
【山行概要】 総距離:48.3km 累積標高:3,776m / 3,719m 日付:2021年7月21日 《1日目》 中房温泉(06:15)⇨合戦小屋(07:30)⇨燕山荘(08:15)⇨大下りノ頭(08:50)⇨大天荘(10:00)⇨大天井岳(10:10)⇨ヒュッテ西岳(12:15)⇨水俣乗越(13:00)⇨ヒュッテ大槍(14:00) 距離:19.5km 累積標高:2,414m/1,011m 《2日目》 ヒュッテ大槍(04:00)⇨槍ヶ岳山荘(04:20)⇨大喰岳(04
今年もあっという間に八月になってしまいました。 毎年恒例にしている夏休みの山旅。今回は夫婦ふたりで、久しぶりに上高地から涸沢まで、初秋の北アルプスを楽しんできました。上高地には毎年来ていたのですが、去年は諸事情ありかなわなかったので、二年ぶりです。
昨日金曜日、関東地方に接近してきた台風7号は、予報円の東側を通過し、心配された関東地方への上陸はありませんでした。 しかし海上を進み続けた結果、暖かい海水による水蒸気をたくさん含んだ湿った空気を吸いこみ発達。勢力は勢いを増し、水曜日990hPaだった中心気圧は昨日時点で950hPaになり、台風の表現も「強い」から「非常に強い」に変わりました。 本日正午時点でも中心気圧は955hPaを維持しています。台風7号は動きが遅いことも特徴で、天気図ではほとんど動いていないように見え