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高尾歳時記 2024年11月9日

 さる11月7日は、二十四節気の立冬。暦では冬をむかえました。

 今年はとにかく暑い年でしたが、立冬をむかえて、さすがに冷え込んできました。本日早朝の高尾山口駅前の気温は5℃。本日本州は広く高気圧に包まれて、東京の天気は晴れ。放射冷却で冷え込みが強くなりました。

 早朝は吐く息も白くなるほどの冷え込みでしたが、徐々に気温はあがって、午前9時の高尾山山頂の気温は13℃。低めではありましたが、今日は風がほとんどなく、湿度も低くなり絶好の山行日和でした。

 立冬の11月7日、甲府地方気象台は今年の富士山の初冠雪を発表(*1)。1894年(明治27年)からの観測史上、もっとも遅い初冠雪とのこと。今日は天気も良く、紅葉と冠雪した富士山の組み合わせが見られるかと思いましたが、ここ数日で消えてしまったのか、少なくとも高尾山側から見る富士山に積雪はありませんでした。

 今日は天気に恵まれたからか、高尾山は大混雑でした。高尾山の花の季節は最終盤。紅葉はピークで、もう少しすると花の季節は終わり、本格的な冬をむかえます。

早朝の高尾山口駅前を出発。今日高尾山は大変な混雑となりましたが、早朝は閑散としています。
気温は5℃。放射冷却で、冷えこみました。明らかに準備を間違えた人たちが往生していました。
ご来光!
イヌタデはだいぶ少なくなってきました。
アキノタムラソウはほぼ終わり。名残の一輪。
ナンテンハギも終わり。本日見かけたのはこの個体だけ。
ゲンノショウコは最終盤。冷たい空気のなかで精一杯咲いています。
イチョウが色づきはじめています。青空に映えます。
キツリフネも最後です。
ツリフネソウも、本日咲いているのを見かけたのはこの個体だけでした。
シラネセンキュウが咲きそろってきました。
フユイチゴが結実しています。
アズマヤマアザミも最終盤。
シロヨメナはまだ残っています。個体数がものすごく多い種ですが、他の花々が減ってくると、貴重な存在になりますね。
マツカゼソウはほとんど終わり。
ミヤマタニソバも終盤に向かっています。
ヤクシソウはまだもうちょっと残っています。
トネアザミ(タイアザミ)はほとんど終わり。
コウヤボウキ。あちこちで見かけました。
あっ!リンドウが!開花秒読みです。
つぼみもかわいい。
こちらのリンドウはすこし開いていますね。高尾山ではセンブリとならんでこのリンドウが晩秋のアイドルです。
カントウヨメナもほとんど終わり。
アキノキリンソウもほとんど終わりです。
相模湾の遠景。
朝日に輝く相模湾。江ノ島のシルエットも見えています。
ナギナタコウジュが色づいています。
(小仏)城山に到着。富士山の遠景。雪が積もっている様子はありません。
城山山頂の紅葉は見頃です。
城山山頂から、都心方面。こちらは霞が強いですね。
一丁平の森。紅葉は見頃です。
ノハラアザミもほとんど終わりです。
キッコウハグマ。こちらも晩秋の花。
一丁平の展望台から、富士山方面。眺望は良好です。
センブリは真っ盛り。
ここにも…
あそこにも!
毎年楽しみにしているセンブリの花。ピークは過ぎて、終わりに向かっています。
ヤマハッカはほとんど終わり。
サラシナショウマもほとんど終わっていました。
セキヤノアキチョウジはほんの数輪残るのみ。
キチジョウソウもそろそろ終わりです。
高尾山山頂に到着。富士山方面の遠景は引き続き良好。
同じく高尾山山頂から、丹沢主脈方面。こちらの眺望も良好です。
高尾山山頂の紅葉はピーク。
年によって色づく前に枯れてしまうこともあるのですが、今年はキレイです。
ドンピシャですね。もうそろそろ散り始めになりそうです。
高尾山ケーブルカー麓駅(清滝駅)前のカエデの色づきはピークちょっと手前。見頃は始まっています。

(*1)
甲府地方気象台 「甲府地方気象台では11月7日に富士山の初冠雪を観測しました」、2024年11月7日、閲覧日:2024年11月9日

https://www.jma-net.go.jp/kofu/image/2024/20241107_fujihatukansetu.pdf


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