高尾歳時記 番外編 三頭山2024年11月3日
2024年10月31日読売新聞朝刊「編集手帳」から引きます。原文縦書き。
「 さる26日は富士山には歴史的な日になった。初冠雪が見られず、130年におよぶ観測史上、もっとも遅くなることが決まった◆秋が来ても気温の高い日が続いた影響とされる。紅葉を手前に配して雪をかぶった富士山の景色を楽しめるのはいつになるだろう。」
今年は去年に引き続き猛暑の年でしたが、昨年と違い10月に入っても暑さがおさまらず、上野公園では桜が狂い咲くなどあちこちでさまざまな影響が出ていますが、富士山でも異変が起きているようです。
紅葉が美しい秋の三頭山は毎年訪れていますが、ご多分に洩れず例年より色づきが遅いとのことで、今年は時期を少しずらしました。自然林が多く残され、東京都のみならず首都圏有数のブナの森を擁する東京都檜原都民の森では、まずブナやミズナラが黄色く染まりはじめ、そのあと徐々にカエデが黄色や赤に染まっていきます。本日の紅葉の進み具合はちょうど中頃でした。ブナやミズナラの黄葉は終盤に差しかかっていて、山頂ではだいぶ落葉していた一方、カエデの赤や黄色が快晴の空に映えて見事でした。