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高尾歳時記 2024年10月19日

 毎年楽しみにしている、センブリの花が開花しました。

センブリ

 センブリの花が咲くと、高尾の花の季節は最終盤です。徐々に花は姿を消し、11月に入ると本格的な紅葉の季節を迎え、冬支度がはじまります。

 しかし今年は残暑が厳しく、今日も暑い日になりました。この時期朝早い時間は例年10度台のはずですが、午前7時時点で気温はすでに20℃。午前10時時点の高尾山山頂の気温は25℃でした。そして今日は湿度が高く、流れる汗を拭いながらの山行になりました。今日は箱根駅伝の予選会が開催されましたが、異例の暑さにより脱水症状で途中棄権する選手もでました。

センブリの花を見ると秋の深まりを感じる…はずなのですが、今年はそれにしても暑い。

 本日の高尾山の人出は、この時期としては少なめでした。静かなトレイルをめぐってきました。

早朝の高尾山口駅前を出発。人出は少なめ。
ご来光!
未明まで雨が降っていました。水滴をたたえたチカラシバの穂が、朝日に照らされて七色に光っていました。
ユウガギクはほとんど終わり。
シロヨメナはいっぱい咲いています。
カントウヨメナも、もうちょっとしばらく見られそうです。
シラヤマギクはだいぶ減ってきました。
キツネノカミソリの葉がでていました。キツネノカミソリはヒガンバナ科の植物で、ヒガンバナと同様、葉がでる前に花を咲かせるという特徴があります。
(本日の写真ではありません)
キツネノカミソリの花。7月下旬撮影。
チャノキの花。文字通りお茶の葉はこの木からとるのですが、これは野生のもの。
セキヤノアキチョウジは盛りを迎えています。
ボタンヅルの実。
オトコエシも少なくなってきました。
キバナアキギリは最終盤。
アキノウナギツカミは盛りです。
ミゾソバは少なくなってきました。
ムラサキシキブの実は雨に濡れてしっとり。
ゲンノショウコも少なくなってきました。
キツネノマゴはほとんど終わり。
キツリフネは意外とねばっていますね。
ヤマゼリは盛りです。
アズマヤマアザミ。個体数はとても多い。
トネアザミ(タイアザミ)も個体数は多い。
ノハラアザミも高尾では多く観察できます。
ヤマハッカも個体数は多い。
タニソバは少なくなってきました。
ツリフネソウもだいぶ少なくなってきました。ふもとはほとんど終わっていますが、山中では残っています。
今年ナンテンハギは豊作です。観察できる期間も長い。
ヤクシソウ。個体数は比較的多い。
あっ!やりました!今日もナギナタコウジュを見つけました!
マツカゼソウはほとんど終わり。
ハナタデがいっぱい。
高尾の山では、ヤマザクラが最初に色づきます。
今日は空の霞がなく澄んでいました。端正なピラミダルのシルエットが特徴の丹沢大山おおやまがくっきり。
アキノキリンソウ。秋の深まりを感じさせる花です。
クサボタンの実。綿毛でふわふわの姿は、森で目立ちます。
ツリバナの実が完熟しています。
今日はほんとうに空の霞がなく、空気はクリア。久しぶりに相模湾の遠景を見渡すことができました。江ノ島も見えています。
(小仏)城山の山頂から、富士山方面、雲多めですが、ダイナミックな遠景。
同じく城山山頂で、別のアングルから撮影。
同じく城山山頂から、都心方面。雲が多くて都心の建物は見えませんが、雲がとても神秘的でした。
雲をズーム。今日の陽気で温められた、水分をたっぶり含んだ海面の空気が上昇し空の低いところで雲になっています。
一丁平の森はほんのり色づいています。紅葉の赤が綺麗なのは、それを引き立てる緑があるからだ、と言ったのはたしかタモリさんだと思いますが、そのとおりだと思います。もうちょっとすると、緑と紅葉が入り混じって美しいグラデーションを眺められるでしょう。
ノハラアザミにとまるアサギマダラ。海を越え、3,000km以上移動する「渡り蝶」として知られます。
一丁平の展望台から、富士山方面。今日は雲がダイナミックです。
サラシナショウマが開花しました。センブリとともに、サラシナショウマが咲くと秋は終盤です。
キチジョウソウ。こちらも秋終盤の花。
高尾山山頂に到着。雲に彩られて、ダイナミックな空。
同じく高尾山山頂から、丹沢主脈方面。雲多めですが、空は澄んでクリスタルクリア。気持ちのいい空です。
高尾山山頂のカエデの色づきは進んでいます。
コウヤボウキでアサギマダラが吸蜜中。
高尾山ケーブルカー山麓駅(清滝駅)前のカエデの色づきはまだうっすら。

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