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その映画を忘れるな!

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次々に映画を見ては次々にどんな映画か忘れてしまう。そんな還暦過ぎのおっさんがせっかく見た映画を忘れないために書くnoteです。自分のためなのであなたの参考になるかは知りませんよ。…
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#映画館で見た映画

映画「リアルペイン〜心の旅〜」誰かに振り回されているあなたに

映画「リアルペイン〜心の旅〜」誰かに振り回されているあなたに

ジェシー・アイゼンバーグが好きだ。
映画「ソーシャル・ネットワーク」ではFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグを演じた。内向的で不敵なオタク青年として描かれたザッカーバーグをまるで本人のように演じて評価された。当時、Facebookに入ったものの何をどうすればと戸惑っていたら、人びとが一斉に流入して活性化した。それほど影響力があった映画だ。
他の映画でもジェシーは人付き合いの下手なオタク青

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映画「市民捜査官ドッキ」おばちゃんが巨大詐欺組織を追い詰める!

映画「市民捜査官ドッキ」おばちゃんが巨大詐欺組織を追い詰める!

今年いちばん面白かった!
韓国で実際に起きた事件がモチーフ。火事で借金を背負ったシングルマザー、ドッキはお金の必要に迫られ振り込め詐欺に引っかかってしまう。幼い子ども2人を抱える彼女はお金を取り戻そうと刑事パクに捜査を頼むが大量の事件を抱えるパクはそっけない。そんな中、彼女を騙した青年が電話をかけてくる。組織を抜けたい彼は情報提供を申し出るのだが、ドッキがそれをパクに報告しても相手にしてくれない。

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映画「正体」飽きなかったけど善人だらけすぎない?

映画「正体」飽きなかったけど善人だらけすぎない?

評判がいいので映画「正体」を見に行った。いつも109シネマズで見るけど、シニア割引を60歳以上から65歳以上に勝手に上げたので腹が立ってチネチッタに行った。会員はエグゼクティブシートを追加料金なしで予約できるのが気に入ってたのに、もう二度と行かないぞ。
それはともかく、映画は面白く最後まで飽きずに見たけど、こんなに善人だらけでいいのか?ってことと、脱走犯がこんなに次々と職に就けるかよ、と突っ込みた

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映画「グラディエイターII英雄を呼ぶ声」今度は戦争か?!

映画「グラディエイターII英雄を呼ぶ声」今度は戦争か?!

言わずと知れた2000年公開の「グラディエイター」の続編。衰え知らずの巨匠リドリー・スコットが前作に続いて監督した。前作を見てなくても楽しめるがやっぱり見ておくに越したことはない。前作の16年後が舞台で、登場人物も血のつながりなど繋がっているからだ。Amazonプライム・ビデオでサクッと見られる。長いから飛ばし気味でいいかも。
字幕版のリンクだけど吹替版の方がいいかな?

前作は将軍マキシマスをま

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映画「トラップ」殺人鬼が脱出できるかハラハラする物語

映画「トラップ」殺人鬼が脱出できるかハラハラする物語

シャマランと言えば「シックスセンス」だね。あの映画の衝撃は忘れられない。そして処女作があまりによかったためにその後の作品ではがっかりされるシャマラン。それでもなお、新作が公開されると見たくなってしまうシャマラン。実力があるようなないような、人気があるようなないような、映画が面白いような面白くないような、でも結局は魅力的な作家だ。なんだかんだ言われながらもコンスタントに映画を作っている。前作の「ノッ

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映画「まる」着想がめちゃくちゃ面白い、けどもう少し・・・

映画「まる」着想がめちゃくちゃ面白い、けどもう少し・・・

⭐︎⭐︎︎︎︎⭐︎
堂本剛演じる売れない画家が何かに突き動かされて描いた「丸」が骨董屋を通じて世の中に出回り大評判。困惑し振り回される画家の顛末を描いた映画。
という、設定を聞くとめちゃくちゃ面白そうだし、実際面白いのだけど・・・ねえ。
でもとりあえず見て損はない。過剰に期待しないで見ると面白いですよ。

堂本剛が飄々と演じていて良い。彼のために当て書きされた脚本らしい。前半はとっても面白い。聞い

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映画「あの人が消えた」入ったら寿司屋だったがガパオライスが出てきた

映画「あの人が消えた」入ったら寿司屋だったがガパオライスが出てきた

☆☆☆☆
日本映画で若い人が主役だとついつい恋愛もの?薄っぺらい話?と勝手に決めつけてしまう偏屈な中高年なので、この映画も見ないつもりだったが、Filmarksで評判がよかったり、ちょっとだけザワついてる空気が漂ってきたので見に行った。ミステリーらしいのであまり情報を入れずに見たらとても面白かった。
運送会社の配達員、丸子は担当するエリアのマンションで自分が愛読する小説の作者らしき女性を発見する。

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映画「ヒットマン」本当の自分は今の自分かなりたい自分か

映画「ヒットマン」本当の自分は今の自分かなりたい自分か

映画「ヒットマン」楽しかった!
大学で心理学を教えるゲイリー・ジョンソンは猫を飼いシビックに乗るさえない男。副業で警察の盗聴の手伝いをしてたら代打で殺し屋役をやってみたらうまくいく。殺しの依頼をしてきた相手に殺し屋として近づき、依頼が成立して金を受け取ったら相手は逮捕。自分でもハマっていろんなタイプの殺し屋を演じるのを楽しんでいる。夫を殺したい依頼人の女性に思いとどまるよう説得してしまい、結局恋に

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映画「エイリアン:ロムルス」一周まわってまた怖い!(若い人はどうなのかな?)

映画「エイリアン:ロムルス」一周まわってまた怖い!(若い人はどうなのかな?)

誰もが言うように、一作目を彷彿とさせる怖さ!ただ、オールドファンは大喜びだけど、初見の人はどうなんだろうね。

「エイリアン」の最初のやつは高校生の頃で映画館で見そこねた。大学に入って二番館かビデオかで見たあと、「エイリアン2」はロードショーで見た。一作目では一匹だけで十分怖かったエイリアンが大量に出てきてビッグマザーも出てくる。「This time it’s war」のキャッチコピーの通り、エイ

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映画「侍タイムスリッパー」そこに本物の侍がいる!

映画「侍タイムスリッパー」そこに本物の侍がいる!

「カメ止め」現象の再来か?と話題になってるので見に行った。1館からスタートした自主映画で、次の週末には50館に拡大するそうだ。なるほど、楽しく力強い映画だった。

予告編を見ればどんな映画かわかる。幕末の侍が現代の撮影所にタイムスリップし時代の変化に打ちひしがれつつ「斬られ役」の仕事に就く、というストーリー。侍がタイムスリップする映画なんてよくあるし時代劇は自主映画で作るにはお金かかるんじゃないの

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映画「愛に乱暴」幸せに見える日常に不穏がふくらむ

映画「愛に乱暴」幸せに見える日常に不穏がふくらむ

江口のりこ主演映画多すぎじゃね?とブツクサ言いつつ予告編に感じた不穏に惹かれて見に行った。

終始カメラが主人公の行動を写しとる。手持ち、正確にはスタビライザーでカメラが追うので手ブレはないが不安定なアングルでそれが彼女の心に潜む不穏を見る者に感じさせる。この撮り方がこの映画の大きな特徴で、映画の本質があると思う。
子どものいない夫婦が、夫の親の家の離れに住んでいる。義父は少し前に亡くなったらしく

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映画「ラストマイル」あんな犯人があんなテロ起こすかね?

映画「ラストマイル」あんな犯人があんなテロ起こすかね?

なんかヒットしてるらしいけど「シェアード・ユニバース」というふれ込みがうさんくさくてどうかなと思うけど、ヒットしてるっていうから見とかなきゃなと公開翌週の水曜日に見に行った。そんな斜に構えた態度で見たから終始細かいとこが気になって。
以下いっぱいネタバレするので見てから読め。

そもそも、こんなに人を殺したりケガさせたりする大犯罪を30代の女性が一人で計画して実行できるものかね?そしてなぜ彼女はそ

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映画「ソウルの春」現実には、正義が勝たない

映画「ソウルの春」現実には、正義が勝たない

1979年に韓国で実際に起こったクーデターの映画化。韓国でも真相が知られてなかった史実を初めて映画にして去年大ヒットしたそうだ。
実際に起こったこととして見るせいもあって、2時間20分緊張しっぱなしだった。歴史を学ぼうとかでなく、とにかく面白いのでオススメです!韓国映画はなかなかお客さん入らないけどけっこう入ってたなあ。

軍の一将校にすぎなかったチョン・ドゥグァン(どう見てものちに大統領になる全

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映画「フォールガイ」スタントマン愛いっぱいのこれでもかのアクション、意外にラブコメ

これもアメリカ映画らしかった。
スタントマンの話だけどタイトルは「落ちる」スタントをする意味と、失敗して「落ちちゃった」意味と入ってる。
でも何より前もって知っておいた方がいいのは、80年代のスタントマンを主人公とするテレビドラマが原作ということ。主演はリー・メジャースで僕は小学生の頃に「600万ドルの男」の主演として知ってた。ファラ・フォーセット=メジャースの夫です。
あらかじめ言っておかないと

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