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映画「侍タイムスリッパー」そこに本物の侍がいる!

「カメ止め」現象の再来か?と話題になってるので見に行った。1館からスタートした自主映画で、次の週末には50館に拡大するそうだ。なるほど、楽しく力強い映画だった。

予告編を見ればどんな映画かわかる。幕末の侍が現代の撮影所にタイムスリップし時代の変化に打ちひしがれつつ「斬られ役」の仕事に就く、というストーリー。侍がタイムスリップする映画なんてよくあるし時代劇は自主映画で作るにはお金かかるんじゃないの?と戸惑いつつ見ていくと、人情コメディとして面白く惹きつけられていく。吉本新喜劇みたいだなあ、面白いからいいけどこのまま話が進むと斬られ役から主役に抜擢されてとかそんな展開?侍がタイムスリップする意味がわかんなくなるなあ。そんなツッコミ入れながら見てると、もう一つ仕掛けがあって、なるほどこりゃオモロイ!といよいよ惹きつけられる。
自主映画だけど主役の山口馬木也は誰もが顔は見たことある役者さん。時代劇が似合う。でも名前は覚えてない。そんな役者さんが、斬られ役を演じることが物語と重なりメタ的な魅力が滲む。他にも自主映画のわりに見たことある役者さんがたくさん出ている。
そしてクライマックス。「本物の侍がいる!」というセリフがあるんだけど、現代で斬られ役という偽物の侍になった主人公がもう一度本物の侍に戻る。侍は与えられた使命をまっとうするのだという侍らしい覚悟で。そこまで人情コメディで引っ張ってきたのが、そこは大真面目になり本当に殺し合ってるのかと見えてしまう。その迫真性がスゴい!重いけど本物を見せてくれる。
自主映画なのこれ?ていうかもう、自主映画と商業映画と分けなくてよくない?そう言いたくなるほど惹き込まれる。
というわけで、見る価値のある自主映画。いや、見るしかない本物の映画だった。僕は一足早く公開中のチネチッタで見た。そういえば「カメラを止めるな!」も最初はここで見たなあ。トップ画像はチッタにあるポスターで、サインが入ってた。近くでやってない人も9月13日以降は拡大公開するから見られるかもよ!

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