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映画「エイリアン:ロムルス」一周まわってまた怖い!(若い人はどうなのかな?)
誰もが言うように、一作目を彷彿とさせる怖さ!ただ、オールドファンは大喜びだけど、初見の人はどうなんだろうね。
「エイリアン」の最初のやつは高校生の頃で映画館で見そこねた。大学に入って二番館かビデオかで見たあと、「エイリアン2」はロードショーで見た。一作目では一匹だけで十分怖かったエイリアンが大量に出てきてビッグマザーも出てくる。「This time it’s war」のキャッチコピーの通り、エイリアンとの戦争であり、最後は擬似的な母親同士の戦い。コンセプトを大きく変えることで続編も面白くなることを知った。
2作目で盛り上がったので3作目にはめちゃくちゃ期待したんだけどがっかり。このデビッド・フィンチャーって人は才能ないんじゃないの?と思ったらその後は大活躍した。4作目は「デリカテッセン」のフランス人ジャン=ピエール・ジュネが監督でまた期待したけどまたがっかり。その後のエイリアンはプレデターと戦わされたりB級キャラに成り下がる。
1作目のリドリー・スコット自身が監督するエイリアンの前日譚「プロメテウス」はよくわからず、次の「エイリアン:コヴェナント」に至りエイリアンシリーズは出口のない迷路に入り込んでしまった。
それがこの「ロムルス」は、シリーズのファン、ウルグアイ人監督フェデ・アルバレスが抜擢され、過去作特に1作目もしくは2作目のいいとこをふんだんに盛り込んだ。一周まわって宇宙で一番恐ろしい生物に立ち戻った。あそこは1作目のあのシーンを思い出すとか、女性たちの髪型はシリーズの主人公リプリーの3つの髪型を表しているとか、Xで検索すると、なるほどという過去作ファンの指摘がいっぱい。みんな「おかえりなさい」と大歓迎している。
中でも、主人公が最後にあいつをやっつける場面は、1作目のクライマックスを想起させる。明らかに同じにしているのだ。シリーズを見てきた人は、そういう過去作との照らし合わせがたまらなく楽しいだろう。
でもこれ、シリーズをまったく見たことない若い世代はどう感じるんだろう。1作目を見た時、僕たちはただ怖いというだけでなく、世界観や生物の造形、美術全体の独特な魅力にやられたものだけど、若い人たちからすると、既視感があるだろうね。だってその後のSF映画はどこかにこの映画の影響が滲んでいるはずだから。
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