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映画「正体」飽きなかったけど善人だらけすぎない?

評判がいいので映画「正体」を見に行った。いつも109シネマズで見るけど、シニア割引を60歳以上から65歳以上に勝手に上げたので腹が立ってチネチッタに行った。会員はエグゼクティブシートを追加料金なしで予約できるのが気に入ってたのに、もう二度と行かないぞ。
それはともかく、映画は面白く最後まで飽きずに見たけど、こんなに善人だらけでいいのか?ってことと、脱走犯がこんなに次々と職に就けるかよ、と突っ込みたい。
ここから先はネタバレあり。

まず、一人で救急車の乗員2名と運転手相手に暴れて脱走できる?と言いたくなった。何か格闘技をやっていたわけでもなさそうだし。
それには目をつぶるとして、工事現場の労働者は訳ありの人だらけで潜り込めるのはわかるけど、その次にWEBライターって。経験もないのにいきなりなれるかよ。人気記事ばかりって、そんな簡単じゃないぞ!
独身女性が家に上げてあげるのは、まあアリとして、そのまま同棲しちゃうか?お父さんは怒るぞ!
そこまではまあ許したとしても、介護施設の職員に身元保証できない男がなれるか?しかも目撃者の女性があそこにいることはどうやって知ったんだ?秘密にしてたんでしょう?
この男は高校生の時に逮捕されてまだ21歳。社会経験がまったくないのに生きる力ありすぎ。それだけ能力が高いのかもしれないけど、実際には無理でしょう。
そして最大の突っ込みどころは、警察。山田孝之をあれだけ詰めていた上司松重豊はなんで冤罪を認めることを許したの?警察は絶対認めないよ、裁判で負けるまで。いろんな冤罪裁判でそうだったでしょう?
鏑木が刑事に「人を信じたかった」と清らかに語るけど、こんなに信じられる人ばかりなわけないからね。世の中冷たいよ。どんなに好かれていても、尊敬されていても、恋されても、脱走犯とわかった途端に通報するさ。当たり前だもん。
何かそういう甘さが、気になって気になって白けてしまった。きっと原作は違うんだろうし、WOWOWのドラマは原作にもっと近いだろうから見ようと思った。こういう甘さが、日本の映画が海外に出られない原因だと思うなあ。TBSと松竹が幹事で、松竹っぽいし、テレビっぽいなと思った。
気に入った人は、腐してごめんね。でもリアリティって大事だと私は思うなあ。

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