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あなたの中に潜む「偽物」? 知られざるインポスター症候群の世界とその克服法

あなたは、こんな風に感じたことはありませんか?

  • 周りの人から評価されているけれど、本当は自分にはそんな能力はないんじゃないか…

  • 今の自分は、たまたま運が良かっただけで、いつかボロが出てしまうんじゃないか…

  • みんなを騙しているような、 imposter(詐欺師)のような気分になる…

もしこのような不安や恐怖心を感じているなら、あなたは「インポスター症候群」かもしれません。

インポスター症候群とは、自分の能力や業績を認められず、「自分は偽物だ」「詐欺師だ」と感じてしまう心理状態のこと。

高い業績を上げている人や、周囲から高く評価されている人ほど、この傾向が強いと言われています。

彼らは、自分の成功は実力ではなく、運や偶然、あるいは周りの人の助けによるものだと考えてしまい、本当の自分が見抜かれてしまうのではないかと、常に不安を抱えているのです。

インポスター症候群は、なぜ起こる?

インポスター症候群の原因は、一概には言えませんが、以下のような要因が考えられます。

  • 完璧主義

    1. 完璧主義の人は、常に高い目標を設定し、完璧な結果を求める傾向があります。

    2. そのため、小さなミスや失敗でも、自分を厳しく責めてしまい、自信を失いやすいのです。

    3. 「自分はまだまだだ」「もっと頑張らなければ」という思いが強くなり、どんなに成果を上げても、満足することができません。

  • 低い自己肯定感

    1. 過去の失敗体験や、周囲との比較によって、自己肯定感が低くなっている人は、自分の能力や価値を信じることができません。

    2. そのため、「自分は周りの人に比べて劣っている」「どうせ自分はダメだ」というネガティブな思考に陥りやすく、成功体験を素直に受け入れることが難しいのです。

  • 周囲の期待

    1. 周囲から高い期待をかけられることで、プレッシャーを感じてしまう人もいます。

    2. 期待に応えられなかったり、失敗してしまうことを恐れるあまり、「自分は期待に応えられないのではないか」「周りの人を失望させてしまうのではないか」という不安を抱え込み、インポスター症候群に陥りやすくなるのです。

  • 家庭環境や教育

    1. 幼少期の厳しいしつけや、過度な賞賛・批判なども、インポスター症候群に影響を与える可能性があります。

    2. 例えば、常に親から高い成果を求められてきた人は、大人になっても「自分は認められるために成果を上げなければならない」という強迫観念に駆られることがあります。

    3. また、逆に、子どもの頃に十分な愛情や承認を得られなかった人は、自己肯定感が低くなり、自分の能力や価値を認められない傾向があります。

インポスター症候群を克服するために

インポスター症候群は、放置すると、仕事や人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。

例えば、

  • 新しいことに挑戦することを恐れるようになる

  • 過剰に仕事を抱え込み、疲弊してしまう

  • 周囲の意見を素直に受け入れられなくなる

  • 自分と他人を比べて、劣等感を感じてしまう

など。

しかし、安心してください。インポスター症候群は、適切な対処法を実践することで、克服することができます。

以下に、具体的な克服法をいくつかご紹介します。

  1. 自分の成功体験を書き出す

    1. これまで自分が成し遂げてきたこと、成功体験をノートに書き出してみましょう。

    2. 「プロジェクトを成功させた」「資格試験に合格した」「プレゼンで褒められた」など、どんな些細なことでも構いません。

    3. 客観的に自分の実績を振り返ることで、「自分はちゃんとやれているんだ」と自信を取り戻すことができます。

  2. 周りの人に感謝の気持ちを伝える

    1. 「ありがとう」「助かったよ」など、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

    2. 周りの人から感謝されることで、自分の存在価値を再確認することができます。

    3. また、感謝の気持ちを伝えることで、相手との関係性も良好になり、よりポジティブな気持ちで仕事に取り組めるようになります。

  3. 完璧主義を捨てる

    1. 「完璧」を求めすぎず、「まずはやってみる」という精神を大切にしましょう。

    2. 失敗を恐れず、挑戦することで、新たな自信や成長に繋がるはずです。

    3. 完璧主義の人は、「失敗=自分の価値がない」と考えてしまいがちですが、実際には、失敗は成功への道筋であり、学びの機会です。

  4. 人と比べるのをやめる

    1. 他人と比べるのではなく、「過去の自分」と比べるようにしましょう。

    2. 昨日の自分よりも少しでも成長していれば、それで十分なのです。

    3. SNSなどで、他人の華やかな一面ばかりを見てしまうと、どうしても自分と比べてしまい、劣等感を感じてしまうことがあります。

    4. しかし、他人と比べることは、自己肯定感を低下させるだけで、何のメリットもありません。

  5. 自分を褒める

    1. 小さなことでも、自分を褒めるようにしましょう。

    2. 「今日も一日頑張ったね」「よくできたね」と、優しく自分に声をかけてあげましょう。

    3. 自分を褒めることで、自己肯定感を高めることができます。

    4. また、日々の努力や成果を認め、感謝することで、モチベーションを維持しやすくなります。

  6. 信頼できる人に相談する

    1. 一人で抱え込み辛い場合は、信頼できる人に相談してみましょう。

    2. 自分の気持ちを打ち明けることで、心が軽くなることもあります。

    3. また、客観的な意見やアドバイスをもらうことで、新たな視点に気づき、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。

  7. プロの力を借りる

    1. どうしても自分一人で克服するのが難しい場合は、カウンセラーやセラピストなどの専門家に相談してみるのも良いでしょう。

    2. プロの力を借りることで、より効果的にインポスター症候群を克服できる可能性があります。

まとめ|あなたは「あなた」でいい

インポスター症候群は、決して特別なものではありません。

多くの人が、程度の差はあれ、似たような経験をしています。

大切なのは、自分を責めすぎないこと

そして、少しずつでも自信を取り戻していくことです。

この記事が、インポスター症候群に悩むあなたにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。


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おんちゃば@FP1級 #行動経済学
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