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#大学生

【短編小説】ゆるやかな夜の気配

【短編小説】ゆるやかな夜の気配

*この作品は、決して明るいとは言えませんが、僕が眠れない夜に読みたいのは、きっとこういう物語です。もし何か感じるものがあったなら、後書きまで目を通していただけると幸いです。

***

『ゆるやかな夜の気配』

冬は気分が落ち込むけれど、「」たくなっても耐えられた。本気で「」に近づくのは決まって暑い夏の夜だった。一人暮らしのマンションの15階、玄関を開けても誰も待っていてくれない、薄暗い部屋。

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優しい人から自滅していくなんて馬鹿みたいだ

優しい人から自滅していくなんて馬鹿みたいだ

優しい人から自滅していく。そんなの馬鹿みたいだ。

なんで優しい人の方がたくさんのことを背負って、たくさんの人を救おうとして、他人のために頑張って、期待に応えようとして、自分の気持ちを置いてけぼりにして、小さなことを見逃せなくて、罪悪感に苛まれて、焦燥感と闘って、自分は無力だと思っていて、他人の感情に押し流されて、ひとり自滅していくのか。

それに気がつかない優しい人が大嫌いだ。

その先に出口は

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【こころの日記】5月27日

【こころの日記】5月27日

ひとりのじかん
ひとりのかちかん

それをだいじにしていきたい

ひとりとひとりだから
しあわせなふたりになれる

そんな気がする

ひとりが好きだから
ひとを好きになれる

そんな気がした

あめがふれば
くつがぬれることもある

だけど
それもいいとおもえる

ひとりのじかん
ひとりのかちかんで

だれかを好きになったり
せかいを好きになったり

それがいい気がした

さあ。多分、何も変わらないと思います。

さあ。多分、何も変わらないと思います。

『過去に戻れるならいつに戻りますか?』と訊かれたことがある。そのときのことを思い出した。

高2、高3の2年間、担任だった物理の先生がいる。過去に生徒が描いてくれたという、にっこり笑った似顔絵のイラストを大事に持っていて、データ化して学級だよりの右上にいつも載せていた。自分でシールまで作っていた。

その先生は他の先生と少し変わっていた。不思議な先生だった。価値観というか、学生への接し方が、田舎と

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一杯に捧げた青春

てんぺいです、僕は明日スターバックスのアルバイトを卒業します。今日は最後のオープンでした、オープンのシフトに入り始めたのは11月からなので4カ月ほどしか経験できませんでしたが、朝に入ることでよりお客さんとお話する時間ができ、僕の顔をおぼえてくださるお客様も増えました。

就活の面接で「大学生活で一生懸命頑張ったことはなんですか?」という質問にはすべて「スターバックスでのアルバイトです」と答えるほど

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noteに書くだけで消えていった恐怖

noteに書くだけで消えていった恐怖

先程まで別の記事を書いていました。

タイトルは「今日だけこの怖さを吐き出させて」。

正直、ここ数週間の僕は夢を追いかけることが怖くなっていたんです。
ゴールを目指して進み始めた分あまりにも正直な現実が僕の心を切り裂いていくから。

だから今にも溢れそうなこの恐怖を記事で吐き出そうと書き始めました。
そうして勢いで書き切った1500文字(流石に書きすぎました笑)。

でもその記事の最後はいつもの

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悪者がいなくても十分楽しい物語を描き続けたい

悪者がいなくても十分楽しい物語を描き続けたい

僕の大切な人。

多くの人と人と触れ合っていると自然とわかるようになってきました。
あ、この人って僕にとっては大切な人だ。離しちゃいけない。って。

僕の人生はそんな場面で溢れかえっています。
僕が笑顔になれる瞬間前にいる人がいて、泣いている時に肩を抱いてくれる人がいて、目の前にいなくても温かい言葉をかけてくれる人がいます。

そう思い返してみると、僕の物語に悪者なんていないんですよね。
もちろん

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みんな同じように悩んで考えて日々を生きてるから

みんな同じように悩んで考えて日々を生きてるから

どうも、今日は来月のサークル最後のイベントに向けてイオンと打ち合わせをするのですが、なんと駅についたのが電車出発2分前、電車に乗ったのは1分前でした。笑

まぁ間に合ったから良いんだけど。

それで今はサークルの打ち合わせ資料の仕上げが終わったのでこうしてスターバックスでnoteの記事を書いています。多分投稿できるのは昼過ぎだけど隙間時間大事だからね。

今日の記事で僕が書きたいのはふと感じた安心

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誰かの目が気になること

誰かの目が気になること

何もせずにボーーーっとしているだけで1日が終わってしまったような気がする。最近正直自分はたるんでいる。生活習慣が乱れているというわけではないけれど、ボーッと考え事をするような時間が増えてしまっている。
まだまだ2年生のうちにやっておいた方が良いことはきっとあるはずなのに。

🔁

おとといのつづき –––– 「見える誰か」、つまり他者の目から監視されていることについて今日は書いていく。
(↓は一

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どれだけ好きでも埋められないあと1cm

どれだけ好きでも埋められないあと1cm

僕は人が好きです。

このことは以前の記事でもちょこっと話しましたが、僕はすぐに人のことを信じてしまいます。
それは初対面のときにその人の良いところを見つけてそこに注目してその人と接するから。

もちろんその人の嫌いな部分も目には入ってます。
でもそれ以上にその人の持つ良さって輝いているんですよね。
だから僕はそんなかっこよい人と付き合えて嬉しいしもっと仲良くなりたいから距離を縮めようとします。

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