好きとか嫌いとか、どうでもいいとか。
秋の空を見ると、そこに文字を書きたくなる。
おいしい焼き芋を食べたいとか、
あざとい女になりたいとか、
毎日ケーキを食べたいとか、
目覚ましをかけずに寝たいとか、
欲望をそのままに。
カバの蒲焼とか、
アイスコーヒーのホットとか、
まぐろの踊り食いとか、
意味を持たない言葉たちを。
今日も文字を書きたくなるような空だなぁと思いながら歩く。
いま、私の頭の中にあることといえば、空の様子と晩御飯の献立くらいだ。世の中のことは大概、どうだっていい。
世間から切り離されてしま