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記事一覧

「英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-」クリアレビュー

「英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-」クリアレビュー

※ネタバレ有り

↓前作の感想記事

はじめに当アカウントでも度々レビューを投稿している”英雄伝説 軌跡シリーズ”の13作目にあたる最新作、『英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-』をようやくクリアしたので、今作も感想を書き綴ろうと思う。
前回のレビューから重ね重ねにはなるが、この”軌跡シリーズ”はシリーズ第一作『空の軌跡FC』から本作『界の軌跡』まで同一の世界、連続した時

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「FINAL FANTASY XIV 黄金のレガシー」クリアレビュー:これはFF14であってFF9ではない

7/7ちょっとだけ加筆修正

はじめにこの1年、当アカウントからの記事をほとんど投稿していなかったのは二つ理由がある。一つは精神をやられてしまっていたこと。そしてもう一つは「FF14」にのめり込んでいたことだ。
昨年の6月、「BLUE PROTOCOL」でMMOの思い出に浸り、「FF16」でFFシリーズの魅力に気付いた私は、その延長線が交差するように「FF14」へと流れ着いた。イヴァリースに関する

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2023年締め:今年プレイしたゲーム、買ったゲーム

2023年締め:今年プレイしたゲーム、買ったゲーム

はじめに

「今年のゲームは豊作だった」
去年のちょうどこの頃、1年間を振り返ってみてそう思ったわけだが、今年も12月になって全く同じ思いを抱いている。ファイアーエムブレムの新作も出たし、アーマード・コアの十何年ぶりかの新作も、ベセスダの新作も、FFナンバリングの新作も出た。そして何と言ってもあの「ブレワイ」を超えたゼルダの新作が出た。多くのゲーマーにとって今年は間違いなく充実した1年を送ることが

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「FINAL FANTASY XVI」クリアレビュー:"大人向け"の意味を考えさせられる

「FINAL FANTASY XVI」クリアレビュー:"大人向け"の意味を考えさせられる

※ネタバレ有

はじめに6月22日に発売されたスクウェアエニックスの超大作、『FINAL FANTASY XVI (FF16)』をプレイしたのでその感想を書きたいと思う。
本作は『FF15』や『FF13』など、近年の「ナンバリングFF」の開発を担当していたスクウェアエニックスの第一開発事業本部ではなく、今なお人気の絶頂を超え続ける『FF14』を担当した吉田プロデューサーと第三開発事業本部が送る作品

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「BLUE PROTOCOL」罰を与えられるゲーム

「BLUE PROTOCOL」罰を与えられるゲーム

はじめに6/14に正式サービスが開始され、最大同接20万人を記録した(→GAME Watch)話題の新作オンラインゲーム『BLUE PROTOCOL』をプレイしたのでそのレビューを書いていこうと思う。
わたしは『MIX MASTER』『メイプルストーリー』『ELSWORD』『ドラゴンネスト』『PSO2』など過去のオンラインゲームを散々遊び倒し、特に『メイプルストーリー』と『ELSWORD』『PSO

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「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」自己実現のゲーム

「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」自己実現のゲーム

「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」長文クリアレビュー

※ネタバレあり
(6/21追記 タイトルぱっとしないので変えました)

はじめに発売日に購入した「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」をようやくクリアすることが出来た。
クリア時間は150時間ほど。恐らくあまり寄り道しなければここまでの時間はかからないだろうが、わたしの場合は本作のあまりの完成度の高さに心を打たれ、「このゲーム

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「ファイアーエムブレム エンゲージ」は良くも悪くもファイアーエムブレムシリーズの正統後継作だ。

「ファイアーエムブレム エンゲージ」は良くも悪くもファイアーエムブレムシリーズの正統後継作だ。

『ファイアーエムブレム エンゲージ』長文クリアレビュー(※ネタバレあり)

はじめにこう見出しを付けるとまるで前作の『風花雪月』が正統ではないと言っているように聞こえるかもしれないが、実際に『風花雪月』はFEシリーズとしては異色の要素が多い作品だった。
例えば「黒魔法/白魔法」といったネーミングで魔道書や杖を使わないシステムであったり、「三すくみ」が無い事や「戦技」や「装備品」「射程4以上の攻撃」

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2022年締め:今年プレイしたゲーム、買ったゲーム

2022年締め:今年プレイしたゲーム、買ったゲーム

はじめに「今年はゲームが豊作だった」
これは多くのゲーマーの共通認識なのではないかと思う。フロム・ソフトウェアの新作も出たし、ポケモンも出たしスプラトゥーンも出た。JRPGで言えばアトラスもモノリスソフトからも新作が出て、わたしが信奉するヴァニラウェアからも(リマスターとはいえ)新作が出た。任天堂の『BotW続編』のリリースを2023年に延期する発表を見て逆に安堵した人も多いはずだ。(なんだかんだ

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「英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ CRIMSON SiN」クリア感想

「英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ CRIMSON SiN」クリア感想

※ネタバレ有。

前作の記事↓

はじめに"軌跡シリーズ"第12作目『英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ CRIMSON SiN』をクリアしたので早速レビューを書く。尚、本シリーズは同一の世界にて連続した時間軸で進められる物語であり、とりわけ前作の『英雄伝説 黎の軌跡』は主人公や舞台が共通する作品であるため前作をプレイした方が話の流れを理解しやすい。わたしもシリーズ第1作目『空の軌跡FC』から第11作目『黎の軌

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「Cities:Skylines」人口100万人でも絶対に渋滞しない街づくり  あとシムシティの話

「Cities:Skylines」人口100万人でも絶対に渋滞しない街づくり あとシムシティの話

はじめに「Cities:Skylines」は2015年に発売された所謂「シムシティ」フォロワーの街づくり経営シミュレーションゲームだ。steamというプラットフォームにて比較的安価で発売されたこと、MODサポートが充実しておりユーザーコミュニティが活発だったこと、それ以前に街づくりシミュレーションの金字塔としての地位を築いていた「シムシティ」が不評だった事などあり、今では経営シミュレーションの定番

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「攻殻機動隊S.A.C_2045」1周観た雑感

ネタバレ有。「S.A.C」「2ndGiG」「S.S.S」に関する記憶が怪しい。トータルで言えば攻殻SAC全開で面白かった。

・映像美season1は確かに巷で言われている通り、3DCGアニメとしては、チープでは無いものの一世代前というかゲーム機で言えばPS2世代のような雰囲気があった。主にライティングのせいだと思う。
season2ではその点かなり改善されていて、まるで実写のようでもあり、まるで

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「NEEDY GIRL OVERDOSE」インターネット・エンジェル降臨現象

「NEEDY GIRL OVERDOSE」インターネット・エンジェル降臨現象

「NEEDY GIRL OVERDOSE」感想とちょっとした考察

※この記事はNEEDY GIRL OVERDOSEの全てのエンディングに関するネタバレを含みます。

※この記事は怪文書です。怪文書を読みたくない人に悪影響を及ぼす場合があります。体調に異変を感じたら直ちに閲覧を中止し、スマートフォンの電源を切ってシャワーを浴びて寝てください。

はじめにわたしにも今から10〜15年くらい前、精神

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「Let's Build a Zoo」アイロニカル動物園経営シミュレーション

「Let's Build a Zoo」アイロニカル動物園経営シミュレーション

※半年前に書いたのに公開するの忘れてました。

はじめに2021/11発売の動物園経営シミュレーション、「Let's Build a Zoo」が面白かったのでレビューを書く。ありがたい事に、発売時点から公式で日本語に対応している。にも関わらず、2021/12現在では攻略wikiも5chのスレも無いような状態なので、宣伝も兼ねて記事にしようと思った次第だ。

(追記:2022/5現在ですら攻略wik

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「VA-11 Hall-A」は人生のちょっとした糧になる作品である。

「VA-11 Hall-A」は人生のちょっとした糧になる作品である。

今更ながらの「VA-11 Hall-A」レビュー。

はじめに
正直に言うと、わたしはこのゲームをプレイするまであまり期待していなかった。
いわゆる「萌えキャラ」的なグラフィックと「キツい下ネタが多い」というレビューを読み、「ああ、よくある"そういう系"か」と思っていたのがストアで見かけた時の印象だった。
”そういう系”とは、ありふれた作品のように女の子同士が下品な会話で男性プレイヤーを喜ばせなが

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