Vol.309 猟師の従兄弟について
今、日本の至る所に熊が出ている。
北海道や秋田のニュースを見て「うぁ〜災難ね」とどこか他人事のように捉えていた私だが、なんと故郷にも出た!!! 他人事じゃなかった!!! 自分がド田舎出身であるのを忘れていた!!!
ここ数日、市内のあちこちで目撃情報があるそうだ。
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この○○桜峠は私の従兄弟一家が住んでいる所。
市内でも山深いエリアで従兄弟は牛を飼い田畑を耕し野手溢れる生活を送っている。お互いこの歳になりほとんど連絡も取らないが、流石に心配になった私、数億年ぶりにLINEを送ってみた。
「○○桜峠に熊が出たらしいけど大丈夫? 農作業とか気をつけてね。」
すると従兄弟から来た返事がふるっていた。
「大丈夫。出たら俺が撃つ。これでも一応猟師だから準備はしている。ちなみにこれ、このあいだ仕留めた鹿✌️」
ワイルド過ぎるだろ〜兄ちゃん(〃ω〃)
彼の父親(私にとっては伯父)が猟をやる事は知っていたが、彼自身デビューしたとは知らなかった。あまりの絵面に思わず噴いてしまった私…
しかし真面目な話をすると彼らとて遊びでやっている訳ではない。害獣駆除だ。人と田畑を守るためキチンと猟友会に入り活動している。もちろん仕留めた獲物は捌いてジビエ料理店に売る・自宅で食べるなど無駄にせず消費している。田舎に住む人々にとって無くてはならない存在なのだ。
しかし都会に住む一部の人間にはそれが分からないようだ。このような写真を見て「鹿が可哀想」「なにも殺さなくても」などと言う。
特に熊を駆除した自治体に対し苦情の電話が殺到するというニュースを見ると、怒りで腸が煮え返る。
じゃあ、お前が飼え!!!!!!
その一言だ。
さて、そんな心優しい皆さんにはこの本をお勧めしたい。
吉村昭「羆嵐」
これ読んだら怖くてキャンプとか出来なくなるからな。間違っても「熊さんが可哀想」とか言えなくなるからな。・・・心して読むように。
【猫ムスメより】
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