処遇技法の一つの理想

自分自身に落ち着きのなさ集中力の欠如があることを思い知らされました。

4日目からは、夜もほとんど眠れなくなり覚醒しておりましたが、疲労は全く感じませんでした。

これまでにこのような体験がなかったため、驚くべき事でした。


生徒たちに指導する際の対応の仕方など、大変参考になりました。

私の立場ですと、いつも結果を出すことに焦って、「気づかせる」ためにどうしたら良いのかということを積極的に働きかけてしまうのですが、内観という方法は、それとは全く反対の方向から「自発的に気づく」というものでありました。

当院におきましても内観は実施されておりますが、内観を終えた少年のどこが変革したのか、あるいはなぜ変革したのかは疑問でございましたが、今はそれがなぜなのかわかる気がします。

少年院で内観を実施していく中においては、様々な制約が加わって参りますが、長い歴史の中で現在の方法に至ったこの研修所の内観の方法にできる限り忠実に従って行っていけば、かなり有効な処遇技法であるということを確信しました。

詳しくは申し上げられませんが、私自身が少年に関わってきた様々な方法の良し悪しがわかったことと、それに+ αとして自分の在り様がよくわかった一週間でした。

一週間本当にありがとうございました。

 (茨城県 34歳男性 法務教官)

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