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monologue.

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語りかけてるようで語りかけていない、わけではないかもしれない。 曖昧な迷子の言葉たちを集めました。
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#考えたこと

夕日が綺麗なので、文章が書けません。

夕日が綺麗なので、文章が書けません。

心が落ち着いている。
とても穏やかな精神状態で、苦しいことはそんなにない。
思うように仕事ができない僕を支えてくれる恋人がいて、ずっと上手くやってこれなかった両親とも折り合いがついてきた。
ご飯はおいしく感じるし、音楽は体の芯まで沁み渡るし、お風呂に入る気力もあって、毎日ちょっとずつ仕事を進める体力もある。
いつか見ていた色のない景色はもう見えない。
空は青く高く透きとおり、黄色く染まった銀杏は眩

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僕の先生の話

僕の先生の話

叔父さんのことが大好きだった。
叔父と姪という関係だったから、憧れの人という気持ちに収められていたが、彼がもし自分の学校や塾の先生だったら、きっと恋をしていたと思う。そして彼は、僕のそういう幼い恋心を、優しく窘めてくれていただろう。

彼は映画に連れていってくれたり、当時彼が住んでいた、僕の祖父母の家で深夜アニメを一緒に観たり、本がいっぱいに詰まった大きな本棚から、僕が気になると言った本をいくつか

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うつらうつら

うつらうつら

最近の鬱の話

・とんぼが風に煽られながらもなんとかホバリングしているのを見た。こんなふうに生きられたらどんなに良かっただろう。僕は彼よりこんなに大きいのに、そよ風に飛ばされている。

・台風の後の晴天は殺人的で、みんながみんな喜ぶものでもないのだということを、鬱になってから理解した。

・ここ数日、心身共に不調が続いている。
不安の発作が毎日あって、仕事もままならない。
お盆休みで実家に来てみた

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終わる、春が続く。

終わる、春が続く。

大学生活最後の授業が終わった。もう期末レポートも出してしまった。
終わっていく。人生が動いた4年間が収束していく。
それでも、冬が終わっても春が来るように、まだその先がある。人生はまだたったの20年とちょっとしか進んでいない。僕はこの後も生活を続けなくてはいけない。
続きのある、通過点でしかない終わりは寂しい。終わった後もその終わりのことを「ああ良かったなあ」と思い出してしまうかもしれないから。

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恋、歩幅、スピード

恋、歩幅、スピード

見てほしい作品がある。

僕の尊敬する咲森一紀さんによる短歌。
この作品があまりにも好きすぎて、そして思うところがありすぎて、今日はその「思うところ」について書いてみたい。

恋人と別れた後、すぐに別の人を好きになってしまうことにものすごく負い目を感じる。自分が誰にでも好きと言えてしまう軽薄な人間に見えるから。でも嘘をついて好きと言ったことなんか、軽い気持ちで誰かと付き合ったことなんか一度も無い。

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金は愛なり。

金は愛なり。

・最近、親や実家への恨みつらみを書き散らしている。親の言葉で傷つくたびに、窓ガラスを叩き割るように、瓶を地面に叩きつけるように、その破片で頬が切れても、書かずにはいられない。

・中学生か高校生の時に虐待についての本を読んでいて、そこで自分の親の"躾"が虐待の一つとも考えられることを知った。

・暴言やお金を条件に出して言うことを聞かせる一種の脅迫など、うちではよくあることだった。
「口答えするな

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お前らが馬鹿にするから、僕の顔と体はコンプレックスだらけだ。

お前らが馬鹿にするから、僕の顔と体はコンプレックスだらけだ。

・「お前ら」とは両親のことである。

・この間母親と電話していた時に言われた何気ない一言がずっと刺さっていて、まだ抜けてない。

母「彼氏は〇〇(僕の名前)のほんとの顔見たことあんの?」
僕「あるよ、泊まってるんだから」
母「彼氏びっくりしてなかったー?(笑)」

・要は僕の元の顔が良くないってことだ。メイクをするようになってからずっと言われている。冗談のつもりなんだろうが、実の親にそんなことを言

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流動体としての僕

流動体としての僕

・僕の自我は、基本的に流動的だ。
性別も、心も、感性も、一つの形に定まらない。場所や環境によって色を変え、形を変え、そこに適応していく。
意に反して周りに流されているわけではないし、自分の中の芯が無いわけでもない。信条はちゃんとあるし、どうしても対応できない形だってある。飽くまで同じ軸を中心に、僕の外側に表出するものが色や形を変えているだけだ。

・就活は途中で挫折してしまったが、もし面接まで進ん

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元うつ病(現・不安障害持ち)の人間のガチ鬱の時のツイート

元うつ病(現・不安障害持ち)の人間のガチ鬱の時のツイート

この投稿に載せているのは、この日記を投稿した日の深夜に結局ずっと鬱でぐだぐだ呟いていたカスみたいなツイートをかき集めたものです。
本当にどうしようもないですが、時々センスのある(と自負している)フレーズが出てきたりします。
期待せずに流し読みしてください。

携帯ぶん投げたくなってきたな、まじで荒んでいる。
終わりです。

あ、まじで死にてえ…………

死にたいと思ってる自分と、今自分死にたいと思

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雨が降っても一人。

雨が降っても一人。

9月14日の日記です。
Twitterのリア垢でボソボソ呟いてたカスみたいなツイートをかき集めて載せるだけなので、何の生産性も無く、かつ何の面白みもありません。
わらってください。
でもできれば読んでください。

うわあああ今日なんもできない日だ。
あまりにも何もできなくて吐きそうになりながら布団の上にいる。死です。
頭が痛い。

板橋、意外といい感じのカフェ色々あるなあ。

今日はなんかあれだ、

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水と薬と麦茶(日記だったもの)

水と薬と麦茶(日記だったもの)

なぜか周回遅れで日記を出しています。
なぜ。

昨日は例のごとく全然入眠できず、朝の5時くらいにようやく眠くなってきて寝ました。

起きてすぐにドイツ語の授業を受けて、終わったらずっとダ・ヴィンチ・恐山(品田遊)さん(以下、品田先生)の日記を読んでた。

最近この人の文章に激ハマりしていて、無料分を読んですぐに好きになってしまい、今は有料マガジンを購読している。
正直生活のどの要素よりも楽しい。

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言葉の海を二人で。

言葉の海を二人で。

わたしには、小学2年生のときからずーっと一緒にいる親友がいます。
あまりにずっと一緒にいるので、もはや「親友」という言葉にすら違和感を覚えるくらい。
たぶん「家族」とか「姉妹」とかの方が近いかも。
実際に、上京してからはわたしは一人暮らしなので実の家族よりも一緒にいる時間が長いですし。

どうして彼女の話をするのかということなのですが。

わたしは大学卒業後、言葉を扱う仕事(メディアを通して発信す

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夏だね。

夏だね。

わたしにとって、夏はちょっと、というかかなり寂しい季節だ。

私も親も家族だけど相手のことを理解することは絶対に不可能だと気づき、家族は結局他者であると理解し、わたしは親が人間として好きじゃないとわかってしまい、挙句家出を本気で考えていた季節だから。

これは中学生の頃の話で、そのくらいの歳の子供ならよくあることだと思われがちだけど、でもそれって当事者じゃないならいくらでも言えるんだよな。

わた

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東京の話

東京の話

みんな、田舎の方が好きだって言う。
そっちのほうが疲れないって。
でもわたしには合わないな、狭くて苦しいから。

東京に来てから、気持ちが楽になった。
大体みんなわたしのことを知らなくて、わたしにも街を歩いてる人が誰かなんてわからない。
声も名前も知らないけど、たくさんの人生がたしかにそこにある。
他人を知らなくても、他人に知られなくても、
全然どうでもいいような人と足並みを合わせずとも生きていけ

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