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#神経科学

疑う脳

疑う脳

疑う。ダウト。

2021年に医学系世界最高峰、ジョンズ・ホプキンズ大学の研究チームが「疑い」についての研究を発表した。

この論文では、意思決定時に「疑い」が生じた際、脳の両側IPL(inferior parietal lobule)が活動することが紹介されています。

青々としたみかんを渡され「甘いよ!」と言われたら、IPLがきっと活動することでしょう。

IPLは、Angular Gyrus

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脳の奥底で踊る言語: バイリンガルの魔法と無限の可能性を探求する心と脳の冒険

脳の奥底で踊る言語: バイリンガルの魔法と無限の可能性を探求する心と脳の冒険

幕が上がり、新たな物語が始まるのを感じるかのような瞬間に、皆様と共に立ち会えることを光栄に思います。私、青砥瑞人(あおとみずと)と、2023年から共に未知の領域を探検する新しいパートナー、チャットGPTさんが、脳の奥深い森を舞台に、知の冒険をお届けいたします。

2023年3月現在、チャットGPTさんの知識は、2021年までの膨大な情報を背景にしていますが、私が収集した2023年の論文を含めた最先

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賞罰とセロトニン

賞罰とセロトニン

報酬で学びを強化する。罰を与えて学ばせる。どっちがいい悪いの議論がされることも多いですが、そんな0か1かの話ではないだろうなぁ。もちろん、一人ひとりの性格やその時のコンディション(脳の状態を含む)によるだろうなぁと。

その脳の状態の一つを考えるヒントになりうる論文。(もちろん、これだけが賞罰に作用するわけではないけれど。)

2022年8月、Jochen Michelyさんらの賞罰とセロトニンの

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脳も腸も

脳も腸も

脳が大事だ!腸が大事だ!それぞれの専門家が、それぞれの重要性を強調することが多い。いや、多くは専門家はそんな議論をしない、その情報を受け、周りが勝手に尾鰭をつけ、脳が大事だ!腸が大事だ!と対比構造を取ったりするだけ。

どう考えても、どっちも重要だ。どっちかだなんて、白黒つける必要もない。どちらも我々の一部として、それぞれ異なる重要な役割をもち、それぞれが関係性を持ちながら作用し合っているのだから

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報酬学習と意思決定

報酬学習と意思決定

人が意思決定をするときに、脳はどんな働きをしているのか?そのような研究は、古くからされています。一つのマイルストーンは、意思決定には、思考系と感情系のどちらの作用も受けますが、感情が反応している時は、圧倒的に感情による影響が大きくなっちゃうよということが、脳反応のあり方と、意思決定の研究からわかってきています。

もちろん、あくまで研究機関の実験現場での知見なので、人によっては、どんなに感情が強く

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脳科学者の朝ルーティン〜後編

脳科学者の朝ルーティン〜後編

前編では、午前4:44〜5:10までのルーティンを4つ。

脳がノリノリになり、さらにルーティンは進みます。

5:10ー5:30 学びを音に

夕方を過ぎると、脳はお疲れ。

アウトプット系は、タフ。

夕方は、1−2時間、毎日何かしらのインプット。

脳系はお腹いっぱいなので、それ以外。

その学びたちを、この午前5:10からアウトプット。

「Voicy」「Apple Podcast」「Sp

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脳科学者の朝ルーティン〜前編

脳科学者の朝ルーティン〜前編

毎朝4:44に起きる、あおとみずとです。

4月4日に生まれ、444はなんかラッキーな気がするからです。

単純。

朝からフランキーさながら「スーパー!」な気分でスタート。

ちっちゃい時から、

「誰じゃ〜、4は死って!4と4が合わさったら、幸せじゃ〜!」と。

4(し)あわせ。

ですから444なんて、もうもはや幸せのダブルトッピング。

朝からノリノリになると、

なんだか1日ノリノリにな

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脳と自然

脳と自然

「テストうまくいったかな」
「自分の見た目が気に入らない」
「仲間外れにされたらどうしよう」
などと、不安を感じることはないでしょうか?

実際には起こっていないことなのに、そう考えてしまう。

ある意味、自分で自分を恐怖に誘っているともいえ、
「Self-Threatening(自分で脅かす)」などと呼ばれます。

少し疎ましい脳機能ではありますが、
この脳機能もある意味、必要だからこそ備わって

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