625日目 牽制機能を持つ部門では、牽制はできない

組織内部に牽制機能を持たせることで、不正を防止することができると内部統制の本を読むとどの本にも書いてあります。

あたかも原則のように書いてありますが、牽制機能を持つ良いな組織を作っても、不正やミスは防ぐ事はできません。

複雑化する事で、不正やミスが増えることもあります。

また、牽制機能を持つ組織は性善説に立てば、いらない組織であり、そこで働いている人も自分達の組織は存在しなくても会社が回ると思いながら働いています。

牽制機能を持つ組織に配属される人材も、優秀な人ではなく、余剰人員になってしまった人、ちょっと病んでしまった人、プライベートの方が忙しくてフルタイムで働けない人などが配属されます。

そのような2軍の集まりで牽制機能を働かすことは、現実的に無理です。

内部統制の本に書いてあるから、仕方なく存在している組織実行性の低い組織です。

実行的に牽制を働かせるにはどうすれば良いのでしょうか?

まず、牽制に人を介在させない事です。
仕方なく存在している2軍のディフェンスは簡単に切り崩せます。

数字はシステムで管理して、改ざんができない、やったとしても即時にバレる仕組みにすることです。改ざんの可能性がある書類がシステムに入ってくると皆に知らされる仕組みです。

怪しい動きをするとすぐにメールが大量の人に発信されて、皆で疑念を抱くような仕組みにします。

ミスをしたり、不正をしようとしたりすると皆にバレるという状況の方が牽制機能を発揮します。

人は晒し者にさせられたり、ミスがクローズアップされるのを嫌がります。

その緊張感が必要です。

トヨタ生産方式では、工場のラインの1箇所が止まっただけで、ライン全体が止まる仕組みになっています。

作業員は自分がミスすると、ライン全体が止まるという緊張感を持って作業するようになります。

2軍のディフェンスでは緊張感は出せません。

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