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地球で見つけた好きな物の話ー本の章2頁ー

 地球を旅する冒険者の皆様、食料や回復薬のストックは万全でしょうか?元本読師の文者部屋美です。



 さて、「本の章」2頁目の内容は「地球に降り立った私が高校~社会人時代に出会った本 上位3冊」について綴ろうと思います。



1.「長野まゆみさんの初期の頃の本」 主に河出文庫

 もういきなり、作者さんそのもの(笑)

 高校時代、長野まゆみさんの作品に出会ってしまった私は、その独特の美しい異世界間にどっぷりと浸かってしまいまして、1本物語を創作してしまったほどです。


 不思議でノスタルジックな雰囲気の漂う街並み、香りや味を想像して思わず涎が出てしまいそうな食べ物の数々、何処か懐かしくもあり不気味で恐ろしくもある脇役達、そして何より透明感のある初々しい魅力的な主人公達。


 初期の作品は、きっと私もこの世界の住人だったに違いないと思えるような、本当に素晴らしい作品ばかりです。


 いずれ、「本の章・長野まゆみさん編」の頁を綴らせて頂く予定ではおりますが、如何せん河出文庫の長野作品は店頭ではほぼ見かけなくなってしまいましたので、淋しい限りであります…。



2.「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー ハヤカワ

 あまりにも有名過ぎる、ミステリーの金字塔とも言うべき素晴らしい作品です。

 此処まで頁をめくって下さった冒険者の皆様なら、2歳の頃から私を形成し続けて来た海外作品が、全て「ファンタジー」のジャンルだった事にお気付きでしょう。

 そう、短大時代に出会ったこの作品が、本格ミステリーとしては初めての本だったかもしれません。


 勿論、前回の「本の章」1頁目に綴りました講談社青い鳥文庫作品からは、ルパンやホームズなども児童向けに出ておりましたので、当然読んではいたのですが…。


 しかし、大人になって初めてこの本を読みまして、やはり衝撃を受けましたね(笑)あまりにも好き過ぎて、登場人物のイラストを自分で想像しながら描いたりしていたくらいです。


 一度手放してしまいましたが、近年は出版社様が新訳版なるものを結構出して下さっているので、久しぶりに先日買い直してしまいました。


 ついでに「霧の向こうのふしぎな町」も、新装版を買い直したのですが…あら?イラストって、変わっちゃったのかしら?中学の時に読んだイラストの世界観と、何だか違うような…記憶違いでしたら、申し訳御座いません。


 やはり、大人になっても昔読んだ児童書は、見掛けるだけでもワクワクしますね!ついつい、岩波少年文庫からも数冊買い直してしまいました(笑)


 おすすめの児童書の頁も、綴ろうかしら?



3.「仕掛人・藤枝梅安シリーズ」 池波正太郎 講談社

 突然の時代小説、且つ再び講談社文庫(笑)これはもう、時代小説の中ではこの作品を超える物はないと言って良いでしょう!


 私を形成する世界観の一つとして、幼少期から読んで来た海外のファンタジー作品、そして日本の武士の世界が挙げられます。


 解釈は人それぞれですが、私はこの地球での冒険で出会ったお気に入りの数々は、かつて別の星や別の肉体で別の冒険をしていた時にお気に入りだった物なのではないか、と考えています。


 分かりやすく言えば「前世」で、私は西洋人だったり、侍だったりした事があるのではないか?と言う事です。


 例を挙げると、野球が好きな人は別の冒険をしていた時に、何処かの世界で野球またはそれに似たスポーツに出会っていた可能性がある、と私は考える訳です。


 逆に言うと私は野球は全く興味がなく、ルールもいまだに知りませんし、覚える気もないので、きっと野球とは縁のない冒険を繰り返して来たに違いありませんね(笑)


 また話がそれましたが、とにかく20代は突然時代小説に目覚めまして、色々読み漁りましたが、いまだに梅安シリーズを越える作品には出会えておりません。


 狡いのは、池波正太郎さんが未完のまま急逝なさった事!これはもう、仕方のない事ながらも読者としては何とも言えないやるせなさを、一体何処にぶつけたら良いのやら…。


 こちらも梅安先生の最後を拝めないのなら、もういいや!と半ば投げやりに手放してしまったのですが…やはり今、改めて思い返すと時々あの世界に戻りたくなるんですよね。


 鬼平や秋山小兵衛じゃ、駄目なんです…梅安先生じゃなきゃ、駄目なんです…え、ひょっとして私、仕掛人としての冒険してました?(笑)

 最終巻を読んで、また同じ気持ちになる事が分かっていながら、こちらもつい1巻を買い直してしまった次第であります。


 この作品に影響を受け、時代小説も1本創作してしまった文者なのでした…こちらに綴る機会があれば、またその時に。

 その後、十年ほど読書から離れる…


 三度の飯より冒険と読書をこよなく愛していたこの文者が、十年ほど全く本を読めなくなってしまいます。

 まあ理由は多々あるとは存じますが、この十年は恐らく冒険者としての自分を忘れ、同じ台詞を口にするだけの「ただの村人」に戻ってしまっていたからかもしれません。

 どうしても本が読みたい!と言う気力はあったので、前回綴りました通りに直木賞芥川賞の作品を図書館で借りたり、本好きにはたまらない季節の夏休みのフェアなどで国内作家さんのおすすめ本を買ったりして、頑張って読もうとしたのですが…駄目でした。


 

もう頭に入って来ないんです、文字が…1頁目で、挫折です。


 数々の賞を受賞されました作家さん達の作品に対し、全く面白みを感じなかった事を深くお詫び申し上げます。

 だったら、海外作品にすれば良かったじゃないかと…その勇気が、私にはなかったんです。
 「ただの村人」として同じ事を繰り返しているだけの状態の私が、海外作品まで読めなくなっていたら…と言う恐怖があり、あえて海外作品には手を出しませんでした。

 私を再び冒険へと導いてくれた、光の作品!


 そんな私に、再び本を読む事の楽しさを思い出させてくれた、光の作品があります!

 この作品に出会えたお陰で、今こうして読書の素晴らしさを再び感じる事が出来るようになったのです!

 長くなりましたので、本日はこの辺で…次回はその作品の紹介と、それから現在に至るまでの怒涛の読書ラッシュによるおすすめ作品を綴らせて頂ければと思っております。


 さてさて冒険者の皆様、明日の出立も早いでしょうから、今宵はもうベッドに入ると致しましょうか。
 明日の目的地への地図の確認と、冒頭で申し上げました食料及び回復薬の準備もお忘れなく。
 それでは、良い夢を…別の冒険をなさっていた時の記憶が、夢として現れるかもしれませんね。


※今回引用させて頂いた画像は、神保町の古書との事です。本好きにはたまらない場所であり、いつか冒険してみたい地でもあります。代わりに冒険して下さった投稿者様、有り難う御座いました。


その他の本の章の頁はこちら!


noteの門開設1か月を記念致しまして、綴らせて頂きました

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         固定させて頂きましたので、そちらからもどうぞ!)


同じ地球を旅する仲間として、いつか何処かの町の酒場でお会い出来る日を楽しみにしております!1杯奢らせて頂きますので、心行くまで地球での旅物語を語り合いましょう!共に、それぞれの最高の冒険譚が完成する日を夢見て!