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私の清潔マイルール第一章

私の清潔マイルール第一章

整理整頓は得意な方だ。
だから家の中は比較的いつも片付いている。
なので周りの人はみな、私の事を
綺麗好きな几帳面だと思っているらしい。
しかし、私の綺麗好きは
片付けのみに特化していて
清潔な方の綺麗は極めて怪しい。

私は昭和30年代に生まれた。
しかもそれほど裕福ではない生い立ちで
小学校低学年までは
トイレも洗面所も共同のアパート暮らしだった。
だからなのか、そんな時代だったからなのか

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うらやましい死に方 

うらやましい死に方 

文藝春秋さんの うらやましい死に方 
投稿募集に応募しました!

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彼女が突然体調を崩したのは6年前のお盆を過ぎた頃だった。
それまでは元気で、食欲も普通だったが、お盆を過ぎたある日の朝、突然、噴水のように嘔吐したのだ。

彼女とは私の家族猫の事だ。
息子が生後一ヵ月ほどの彼女を連れて帰って来たのは、
更にその7年前の秋だった。
忘れもしない、その日、小さな彼女は、初めて我が家に来て

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普通の私と私の普通

普通の私と私の普通

子供の頃から、スポーツだけは得意だったが
どちらかと言えば
目立たない方だった。
家庭環境に問題があったため
目立たないようにしていた、と言うのが
正確な言い方かも知れない。

小学校、中学校と無難にやり過ごし、
高校受験も、環境のいい郊外の
絶対受かりそうな高校を選んで
受験し、ごく普通の高校生活を送った。
その後就職したが、それすらも私は
自宅から徒歩で行く事が出来る
安定した上場企業を選んだ

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言葉にしない優しさ

言葉にしない優しさ

なおちゃん。
それは高校時代から40年以上も
大好きな私の友達の名前です。
今は遠く離れていて、コロナ禍でもあり
長い間会えてないけど、週に一回は
必ずLINEでやり取りしています。
大した内容ではありませんが
彼女と繋がれている、それだけで嬉しいのです。
死ぬまで、いえ、死んでからも
ずっと友達でいたいです。

私は子供の頃から
家庭に対するコンプレックスもあり
友達を作るのがとても苦手でした。

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父に伝えたいこと

父に伝えたいこと

私は、中学生の頃から
父の事が大嫌いだった。
世界で一番最低な人間だと思って
ずっと恨み続けていた。
せめて普通の父親なら
私の人生は違っていたかも知れないと。

私の父は総会屋だった。

総会屋とは、今はあまり聞かなくなったが
会社の株主である事を利用して
会社から不当なお金を稼ぐ
ロクでもない人間だ。
私はそんな汚れたお金で育った。

また、私の父は女性関係にだらしなく、
母とは20年近く一緒

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外国人研修生からの贈り物

外国人研修生からの贈り物

ある時期、私は『先生』と呼ばれていました。

塾や学校で働いていた訳ではありません。
現在も勤務する一般企業での出来事です。

その頃、私の勤務している会社では
人手不足から、インドネシアからの研修生を
受け入れることになりました。
片田舎の、従業員が百人にも満たない会社に
外国の人が入ってくる!
それはとても刺激的な出来事でした。

個人が滞在出来るのは3年間。
ただし、1年経過した時に
技能検

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未来に残したい風景

未来に残したい風景

未来に残したい風景。
それはズバリ、子供が公園で遊ぶ風景です。

昭和の時代、『子供は風の子』と言われて、
寒い冬でも子供は外で遊ぶのが普通の事でした。
約束などしなくても公園に行けば誰か友達がいて、寒い時は鬼ごっこをしたり、雪が降れば雪合戦や雪だるま作り、また暑い時は水遊びをしたり木陰でおままごとなど、季節毎の遊びがありました。

また、段ボールなどが落ちていると、それを
ジャングルジムに乗せて

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この仕事を選んだ訳

この仕事を選んだ訳

結論から言うと、
私が今の仕事をしているのは
自分が望んだわけではなく、
社内で異動になったからです。

今、私は、社内で生産した製品の
検査と出荷業務を担当しています。
毎日、沢山の製品が上がってきます。
製品はとても細かく、製品毎に検査項目が違い、検査に少々技術を要する場合もあります。
納期は短く、時には上がってきたその日に
出荷しなければいけない事もあるほどです。

入社時、私は事務系の職場

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我慢に代わる私の選択肢

我慢に代わる私の選択肢

私から上の年代の人は
我慢は美徳と言われて育ちました。
現代社会では、我慢をすると心身に悪影響を及ぼすので、我慢せず、辛い時は休みましょうと言います。
確かにその通りで、時には我慢も必要だけれど、何でもかんでも我慢すれはいいと言うのは間違いだと思います。

そう頭の中ではとっくに理解出来ていて、時にはそれが実践出来るときもあります。
しかし、長年体に染み付いた我慢癖は
そんなに簡単に治るものではあ

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お金について考えている事

お金について考えている事

子供の頃、我が家にはあまりお金がありませんでした。

父親は裕福な家の長男として生まれ、
甘やかされて育ち、大人になってもまともに働いたことがなかったようです。
生家を勘当同然で追い出されてからも
定職にはつかず、
母親も働きには出ていなかったため、
我が家は決まった収入がありませんでした。
にも関わらず、父親はお金にだらしなく
時には他人のお金にまで手をつけることもあったようです。
我が家には毎

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エンジンがかかったのは 

エンジンがかかったのは 

まさにこの、noteを始めた、今です!
もともと文章を作る事が大好きでした。
自分と向き合い、誰かに何かを伝えられる、
文章は最高です!
誰かに感動を与えられたらもっと最高です!

noteについて、まだ知らない事だらけですが
何とか自分でアカウントを作る事ができました。
今は何から書こうかとワクワクしています。
還暦目前の私でも
まだドキドキワクワク出来るんだと知り、
今、本当にエンジン全開です

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