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ホグワーツ魔法学園卒、元NERV職員。フィジカルとデジタルが融合した空間に生まれうる新しい場やコミュニケーションの将来について最近は考えたりしています。#演劇 #歌舞伎 #映画 #ゲーム #サッカー #XR体験施設

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ホグワーツ魔法学園卒、元NERV職員。フィジカルとデジタルが融合した空間に生まれうる新しい場やコミュニケーションの将来について最近は考えたりしています。#演劇 #歌舞伎 #映画 #ゲーム #サッカー #XR体験施設

最近の記事

京都府立植物園開園100周年記念MOMENT FACTORY 『LIGHT CYCLES』

MOMENT FACTORYによる没入体験が日本に!ということで参加してきた。 概要体験自体はゆっくり見れば40分〜60分くらいだろうか。 三井不動産?特別協力に三井不動産が入っていたため、リリースを確認。 で、今年がその寄付からちょうど100年の節目に当たるということらしい。財閥パワーさすがである。 また、企業版ふるさと納税と

    • MIRRORGE OSAKA 『ENCHANTRY』

      グラングリーン大阪にて9月8日に開始された「MIRRORGE OSAKA」第一弾の体験コンテンツ「Enchantry」を体験したので、メモを残しておく。 ちなみに、グラングリーン大阪とは、JR大阪駅北側に広がる旧梅田北ヤード跡地の再開発事業。4,000㎡メートルの芝生広場と水盤を有する「うめきた公園・サウスパーク」のイベントスペースは、妹島和世氏と西沢立衛氏の建築ユニット"SANAA"によるもの。 MIRRORGE OSAKAとはコンセプトムービーも張っておこう。 En

      • 第六十六回 鎌倉薪能

        2024年10月11日、鎌倉宮にて行われた第六十六回 鎌倉薪能に参加。天候にも恵まれ、やや涼しさを感じるまさに日本の秋という中での素晴らしい体験で、忘れぬうちに聞いたこと・感じたことをまとめておきたい。 鎌倉薪能とは?概要はまあそういうことだが、これでは事の次第がよく分からない。ここは、鎌倉薪能総合プロデューサーを務めるシテ方金春流能楽師の山井綱雄氏による熱い解説を引きたい。 加えて、鎌倉市観光協会会長の大森道明氏による挨拶もここに引いておこう。 薪能とは、天下泰平・国

        • NTL 『ディア・イングランド』

          ヨコハマ・フットボール映画祭2024にてまさかの再上映。しかも、倉敷保雄氏とベン・メイブリー氏(J-Sports実況・解説コンビ)によるオーディオコメンタリー付上映ということで、いそいそと馳せ参じた。 概要まずは、劇場パンフにあたるとしよう。 上映時間は休憩含んで184分。 そういえば、サウスゲートが先日辞任を発表。勇退と言っていいだろう。 彼の就任期間にあたるこの2016年から2024年は、英国にとってBrexitやパンデミックを含む激動の時代。また、クロップやペッ

          チェルフィッチュ x 藤倉大 with アンサンブル・ノマド 『リビングルームのメタモルフォーセス』

          東京芸術祭2024にて上演された作品。キノカブだけでなく、こちらも観ていたのだった。もう1ヶ月以上も前のことではあるが、感想を残しておこう。 創作経緯舞台パンフによると、本作は欧州有数の国際芸術祭であるウィーン芸術週間のインテンダント(劇場やオペラハウスの運営を監督する総裁)であるクリストフ・スラフマイルダー氏から岡田利規氏に対して、作曲家・藤倉大氏とのコラボレーションによる新作音楽劇をつくってみないかとの提案があって動き出した作品とのこと。 2021年11月には創作のプ

          チェルフィッチュ x 藤倉大 with アンサンブル・ノマド 『リビングルームのメタモルフォーセス』

          BEYOND THE FRAME FESTIVAL 2024

          XRの国際映画祭であるBEYOND THE FRAME FESTIVALに参加。とはいえ最近とにかく忙しく、顔を出すので精一杯。この日も時間が取れず、無念の3作品鑑賞に留まってしまったが…一応見たものを忘れないようにメモしておく。 会場今年はNEUUとWPUの2拠点開催。昨年はNEUUの上の階も使いながら何とか1箇所開催だったように記憶しているが、エレベーターが小さく、登り降りがやや窮屈だった印象もあったので、個人的には開催形態の変更は大歓迎だった。 今でこそ自分はXR関

          BEYOND THE FRAME FESTIVAL 2024

          夢の遊眠社 『野獣降臨』

          購入した夢の遊眠社のDVD-BOXから続いてはこちら。 ということで、DVDに収録されている映像はエディンバラに行く直前の再再演時の公演の様子を映したもののようだ。皆さん若くエネルギーに溢れていて、元気をもらえる。 あらすじ一応、あらすじを引いておこう。 さっぱり分からない。戯曲も事前に読んでみたが、イメージやモチーフは掴めるものの、話の流れ/プロットは(いつも通りとも言えるが….)全然追えない。※1982年に出版された戯曲は、DVD収録の上演台本とはだいぶ異なるように

          夢の遊眠社 『野獣降臨』

          東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』

          個人的には今年No.1の大傑作。鈴木さんだったり、野田秀樹だったり、岡田利規だったり素晴らしい演劇はアーカイブ含めたくさん観てきた1年だったが、面白いものは本当に世の中たくさんあるんだな、と驚いた。 気持ちとしては1.5時間くらいの気持ちで作っているという話だが、冗談抜き本当にあっという間の5時間。2020年の公演が中止になっての今回ということで、ここにかける意気込みもひとしおだったろう。 木ノ下氏が初演以来幻となっている場面まで復活させるのは伊達や酔狂ではない。かつてギ

          東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』

          SCOT SUMMERシーズン2024

          今年も行ってきた。 この夏にかける自分にとっては最早、自分の1年のスケジュールの中で動かせないスケジュールはこれだけである。そのため、事前に戯曲を読み、DVDやYoutubeで観られるものは観て、レインコートやリュックを新調。60分から90分を微動だにせず観劇できる身体を維持しなければならないという思いから、ストレッチにも取り組んでこの夏に備えてきた。準備万端、並々ならぬ意気込みである。 ちなみに、自分が行ってきたのは最終週のこちら。 各演目とりあえず観たものは忘れない

          SCOT SUMMERシーズン2024

          SCOT 『世界の果てからこんにちはⅠ』

          SCOT SUMMERシーズン2024にていつもの通り観劇。もう何度観ただろうか。こちらはYoutubeにも映像があるので、リンクを張っておく。 演出ノート自分にとっては、1年に一度、富山の山奥で日本人とは何か?を考えるタイミングにもなっている。毎回、感じること考えることが違うから不思議だ。 今回は、『シラノ・ド・ベルジュラック』の後での公演だったため、竹森さんは連投。さすがに喉が少し厳しそうだった。花火は年々技術が上がっているのか、あるいは地元の子どもたちも多い最終週だ

          SCOT 『世界の果てからこんにちはⅠ』

          EMMA 『象』

          SCOT SUMMERシーズン2024にて観劇。TOPの画像はSPAC-静岡県舞台芸術センターのFacebookからお借りしました。 別役実『象』のあらすじと解釈2009年に新国立劇場で上演された際のあらすじ紹介が正鵠を射ているため、まずはここで引いておきたい。 病人の叔父は被爆1世、甥は被爆2世である。叔父は目に見える戦争の傷(背中に負ったケロイド)を持ち、甥の染色体異常は目に見えない。となると、社会に対する関わり方もそれぞれ異なり、それが叔父と甥との意見の相違にもなっ

          EMMA 『象』

          堀川炎 『野火』

          SCOT SUMMERシーズン2024にて、まずは『野火』を観劇。 『野火』は映画では観たことがあったが、原作は小説だったはず。戯曲も….存在するのかッ!?と一瞬思ったが、クレジットにテキストレジとあるので、演出の堀川さんが大岡昇平による小説を今回用に台本として整理・構成されたのだろう。 あらすじ一応、粗筋をおさらいしておこう。 演出ノートこちらはWebには掲載されていない…?かもだが、現場で配られたのでここにアーカイブしておく。(過去参加した時のものも取っておけばよか

          堀川炎 『野火』

          チェルフィッチュ『三月の5日間』

          『消しゴム山』が面白かったので、チェルフィッチュ入門中。 9月に新作を観に行くということもあって、慌てて出世作&代表作を配信で鑑賞した。観たのは、2017年12月@KAATで上演されたこちらのリクリエーション版。 2004年の初演時にはイラク戦争。再演された2017年といえば、今に至るイスラエルのガザ侵攻やウクライナ紛争はすでに始まっていた時期だ。いつの世にも戦火は絶えないが、だからこそ、その時時における戦争との距離をはかる作品は必要となり、それはいつか「時代劇」から「古

          チェルフィッチュ『三月の5日間』

          SCOT 『シラノ・ド・ベルジュラック』

          今年のSCOT サマー・シーズン2024で一番楽しみにしている作品。 ヤフオクで偶然に見かけて衝動買いしたDVDに収録されていたので、事前にこちらを鑑賞(本当に買っておいて良かった)。DVD収録は2003年@静岡芸術劇場での上演。初演は1999年なので、再演時の映像だろうか。 戯曲は手元になく、図書館やどこにも見つからなかったためSCOTに相談した所、送料込み振込にて郵送してくださった。ありがたいことだ。 加えて、光文社が2008年に出した翻訳でロスタンの原作戯曲も通読

          SCOT 『シラノ・ド・ベルジュラック』

          SCOT 「からたち日記」由来

          サマーシーズンが今年も開幕。自分は今週末に伺う予定のため、急いで予習・観劇準備の体制を整えている。 SCOT作品はソフト化されているものが少ないのだが、こちらの作品はYoutubeで鑑賞が可能。コロナ禍の気変わりなのか、2年くらい前からポツポツと公開されるようになっているのだけど、そろそろ店じまいモードなんですかね…(と思うと悲しい)。 こちらは、2022年3月19日上演@利賀大山房。出演は、内藤千恵子、加藤雅治、塩原充知。 「からたち日記」とは1958年に発売された島

          SCOT 「からたち日記」由来

          NODA・MAP第24回公演『フェイクスピア』

          戯曲を読んでから、WOWOWの録画にて鑑賞。戯曲を読んでいたにも関わらず、序盤・中盤は流れを追うのが難しく、その後もう一度戯曲を読み直してもう一度鑑賞した。録画しておいて本当に良かった。 この「演劇史に残る驚愕のラストシーン」こそが、『フェイクスピア』誕生の原点である。過度なネタバレにならないよう気をつけながら、感じたことをまとめていきたい。 野田秀樹による作品コメントまず、戯曲本の表紙にもなっている作品コメントを見てみる。 つまり、「演劇史に残る驚愕のラストシーン」は

          NODA・MAP第24回公演『フェイクスピア』